ソーシャルサービスの「産後うつ支援アプリ」、東京都AMDAP採択で開発加速!
産後うつの早期発見と重症化予防・治療へ 東京都先端医療機器アクセラレーションプロジェクト(AMDAP)採択で、社会実装を目指す!
株式会社ソーシャルサービス(本社:東京都千代田区、代表取締役会長 白形知津江)は、令和7年度 東京都「先端医療機器アクセラレーションプロジェクト(AMDAP)」に採択されました。
本プロジェクトでは、産後うつの早期発見と予防及び治療を目的としたプログラム医療機器「MotherCare(マザーケア)」の開発を推進し、将来的には医療機器としての社会実装を目指します。

産後うつの医療アプリ開発の背景
■深刻化する産後うつと児童虐待「見逃されてきた”こころのSOS"にテクノロジーで挑む」

株式会社ソーシャルサービスは、2005年に代表・白形が産後6か月時に創業し、2013年から12年間にわたり、公益財団法人日本産婦人科医会の公式冊子「あなたと」(妊産婦支援メディア)の発行を通じて母子の課題に取り組んできました。
国内では年間約20万件の児童虐待が報告され、週に一人の子どもが命を失います。その約6割が生後1歳未満で発生。背景には、産後うつなどのメンタルヘルス問題が深く関係しています。
産後うつは健康な女性の20%が発症するとされ、母子の健康や家庭環境に深刻な影響を及ぼします。しかし、日本では発症率に対して受診率が極めて低く、多くが未治療のまま発見されずに重症化しています。
こうした現状を踏まえ、当社では「産後うつの予防、早期発見、治療」を目的とした、プログラム医療機器(デジタル医療アプリ)の試作品を開発し、臨床試験を重ねてきました。アプリには認知行動療法(CBT)の機能も搭載し、テクノロジーによる産後うつの早期発見と重症化予防・治療を通じて、母子のウェルビーイング向上に貢献してまいります。
マザーケアアプリの特徴とユーザー評価
■認知行動療法(CBT)と独自アルコリズムの融合
本アプリは、科学的根拠に基づく心理療法である認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy: CBT)の中でも、感情調整に焦点を当てた最新のアプローチ「統一プロトコル(Unified Protocol: UP)」の考え方を基盤としています。
UPは、不安や気分の落ち込みなどに共通する「感情へのとらわれ方」に気づき、感情とのより柔軟
な向き合い方を促すプログラムです。本アプリでは、このUPの理論を応用し、利用者が「自分のこころの変化に気づき、適切に対処する力」を育むためのセルフモニタリング機能を搭載しています。
これにより、単なるヘルスケアアプリにとどまらず、医療現場での診断補助にもつながるデジタルツールを目指しています。
セルフモニタリング機能により、ママ自身が心の状態を客観的に認識し、数値化していくことで産後うつリスクの早期察知が可能です。さらにアラート機能を搭載しており、必要に応じて医療機関と連携して適切な介入を行うことができます。
本アプリは、2024年から2025年に国立精神・神経医療研究センター(NCNP 認知行動療法センター)との共同研究により、妊産婦60名を対象とした医師介入型の臨床試験(ユーザビリティ試験)を行い、非常に高い継続率が得られ、授乳や育児の悩みに役立つコンテンツや、日々の気分記録により自己理解や振り返りに役立ったとの声が多く寄せられました。これらのフィードバックをもとに、ママが一人で悩まず安心して育児と向き合えるアプリの提供をめざします。

東京都AMDAP採択の意義
■「革新的デジタル医療機器として、産後うつ支援アプリの社会実装を目指す」
AMDAPは、東京都が推進する医療機器ベンチャー支援事業で、革新的技術を持つ企業の開発と社会実装を加速することを目的としています。
今回の採択により、ソーシャルサービスは薬事・臨床・技術の専門家の支援を受けながら、産後うつ支援のデジタル医療機器化に向けた開発をさらに前進させます。
代表取締役会長・白形のコメント
■「12年間の妊産婦支援経験を活かし、心の治療と社会理解の両輪で支える」

産後うつは、母子の健康や発達に深刻な影響を及ぼすだけでなく、育児放棄や自殺にもつながることがあります。しかし日本では発症率に対して受診率は極めて低く、多くのママが未治療のまま苦しんでいます。
欧米やオーストラリアなどでは、国の支援のもと産後うつ支援アプリが広く活用されており、妊産婦の心の健康を早期にサポートしています。
私たちは、メディア企業として12年間ママに寄り添ってきた経験を活かし、ママや社会への理解を広げる活動と、産後うつの早期発見・治療をサポートするアプリ開発という二つの取り組みを両輪として進めてまいります。
臨床研究から実装に向けて
◼️「AMDAPの伴走支援のもと、臨床現場で利用可能なアプリ実装を目指す」
妊娠期から産後までのママの心身状態を正確に把握し、リスクの早期察知につなげる研究を加速させ、社会に貢献できるデジタルツールとして提供予定です。
株式会社ソーシャルサービスについて
◼️株式会社ソーシャルサービスについて

当社は、「人生を変える、メディアをつくる」という理念のもと、中高年シニアや、妊産婦、小学生に向けたメディアを発行しております。妊産婦向けメディアとしては、2013年より、公益財団法人 日母おぎゃー献金基金(本社:東京都新宿区/以下「おぎゃー献金基金」※1)の公式情報誌「あなたと」「あなたとぷらす」を企画編集し、障がい児の施設訪問を通して、施設状況、活動の様子や課題等を伺い、関係者を交えた意見交換を行ってまいりました。(※1)おぎゃー献金基金とは、心身障がいの予防と療育に寄与し、児童福祉の増進を図ることを目的として、心身障がい児施設への助成、医療施設や関係機関への研究に対する助成を行うために必要な事業を行っている団体です。
◼️会社概要
社名 : 株式会社ソーシャルサービス
URL : https://sc-sv.com/companysummary
本社 : 東京都千代田区霞が関3-6-5 霞が関三丁目ビル
代表 : 代表取締役 白形 知津江
設立 : 2007年2月
資本金 : 4879万円
事業内容 : 広告・コミュニケーション事業/学校教育支援事業/シニアマーケティング事業/メディカルメディア事業
▼本件に関するお問合せ先
株式会社ソーシャルサービス
担当:島井怜香
TEL:03-6268-85772 FAX:03-6268-8578 Email: contact@sc-sv.com
東京都千代田区霞が関三丁目6-5 霞が関三丁目ビル
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