[レポート]SNSアプリ市場インサイト

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Sensor Tower

ショート動画の流行およびマネタイズモデルの随時更新に伴い、SNSアプリの収益が世界的に増加し続けています。2024年第1四半期にSNSアプリの世界合計IAP収益が45億ドルに達しています。これは前年同期から19%増加で、過去最高を更新となりました。

本レポートでは、近年のSNSアプリダウンロード数およびIAP収益の推移、人気SNSアプリの収益実績、2024年の中国、日本、韓国、中東における人気SNSアプリのランキングを分析しているほか、ケーススタディとして『TikTok』の世界的に顕著な実績およびペルソナを紹介しています。

※本レポートではアプリストアにおける収益のIAP推定値のみを集計しており、広告収入および中国本土におけるサードパーティのAndroidマーケットでの収益は含まれていません。

SNSアプリ世界合計IAP収益が過去最高を更新

世界全体のダウンロード数の伸びが鈍化する中においても、SNSアプリはIAP収益を増加させ続けています。2024年第1四半期のIAP収益は、前年同期比19%増の45億ドルとなり、過去最高を更新しています。2023年第2四半期から2024年第1四半期までの1年間で見ても、前年度から20%成長して170億ドルに迫っています。

人気SNSアプリのマネタイズモデルの効果が際立つ

『TikTok』は、ライブ配信サービスにおける投げ銭が収益に大きく貢献したことを受け、2024年1月から5月までのIAP収益が前年同期から26%増加して20億ドルを突破し、SNSアプリ市場で首位を独走しています。

2024年度第1四半期財務諸表によると、Snapchatのサブスクリプション版サービス「Snapchat+」の会員数が前年同期から2倍増えて900万人を超えました。また、ショート動画サービス「Spotlight」の視聴時間も前年同期から125%増加したことによって、『Snapchat』のIAP収益が前年同期から157%増加しています。『Instagram』においても、サブスクリプション会員数の増加が収益の大幅成長を後押ししており、収益が230%増加しています。

『快手』が中国(iOS)におけるSNSアプリ収益成長ランキングでトップに

ショートドラマサービスをリリースしたことによって、『快手』の多元的な収益力が著しく高まっています。『2023年快手ショートドラマデータ価値レポート』によると、2023年に快手の有料ショートドラマユーザーの数が5倍以上増加し、中国(iOS)における2024年1月から5月までのSNSアプリ収益ランキングで『快手』がトップになりました。

ビジネス特化型SNSアプリ『BOSS直聘』は、法人ユーザーの増加に伴ってIAP収益を44%増加させています。2024年度第1四半期財務諸表によると、BOSS直聘の当期売上高は前年同期から33%増加しています。

『TikTok』は日本におけるSNSアプリダウンロード数ランキングでトップ、日本のユーザーの支持を受ける

『TikTok Lite』は2023年6月に日本でリリースするやいなやダウンロード数が急増。これに伴って『TikTok』全体のダウンロード数も前年同期から120%増加し、日本におけるSNSアプリダウンロード数ランキングでトップになっています。

『Bluesky』は、招待制を廃止して一般に公開した後、日本におけるダウンロード数が急増しました。この結果、2024年1月から5月までの間に、日本でダウンロード数が最も増加したSNSアプリになっています。

『YouTube』は韓国において最も収益が多いSNSアプリの座をキープ

クリエイターの流入とユーザーの増加に伴い、近年『YouTube』が世界的にIAP収益を増加させ続けていますが、韓国においても例外ではありません。2024年第1四半期の韓国における『YouTube』のIAP収益は、2019年第1四半期の約10倍の3,200万ドルに迫り、韓国におけるSNSアプリ収益ランキングでトップを維持しています。

S.M.Entertainmentがリリースする2つのアイドル推し活アプリ『Lysn』と『bubble with STARS』が収益ランキングでトップ10に入っています。中でも『Lysn』の世界累計収益は1.3億ドルに達し、そのうち韓国が34%、中国が27%の収益シェアを占めています。

『TikTok』の世界累計IAP収益が140億ドルを突破

Sensor Towerのデータによると、2024年5月現在、“ショート動画・ライブ配信ハイブリッド”アプリ『TikTok』の世界累計IAP収益は、140億ドルを超え、世界で収益が最も多い非ゲームアプリになっています。それと同時に『TikTok』の収益は増加し続けており、2024年3月の収益は4.5億ドルに達し、過去最高を更新しています。

Sensor TowerのAudience Insightsのデータによると、『TikTok』は比較的若年層に支持されており、2024年第1四半期のアメリカにおける2000年以降生まれのユーザーの割合は36%であり、『Facebook』の14%より著しく高くなっています。『TikTok』のペルソナは、デジタルソーシャライト(SNSでアクティブな人たち)、ファッショニスタ(オンラインで洋服やアクセサリーを購入する人たち)、柔軟な支払い者(支払いを遅らせたり分割したりする人たち)が中心であり、若年ユーザーに好まれていることがわかります。

詳細情報は弊社ウェブサイトに記載しています:

https://sensortower.com/ja/blog/state-of-social-apps-2024-report-JP


Sensor Towerの紹介

2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

Sensor Towerは、Pocket Gamer Mobile Games Awards 2022において、Best Analytics / Data Tool賞を受賞しました。

日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。

Sensor Tower日本オフィス代表

谷内 照吾(Shogo Yachi)

Sensor Towerについての詳細情報は弊社ウェブサイトに掲載されております:

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会社概要

Sensor Tower

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
-
電話番号
-
代表者名
Oliver Yeh
上場
未上場
資本金
5億6000万円
設立
2013年06月