防災・減災戦略の中心に、子どもと若者を据えてください!
~国連防災世界会議に寄せて、国際NGOワールド・ビジョンが声明を発表~
3月14日(土)、宮城県仙台市で第3回国連防災世界会議がスタートします(~18日(水)まで)。国際的な防災・減災戦略が議論され、新しい行動枠組みが策定されるこの会議に先立ち、世界の子どもたちのために活動する国際NGOワールド・ビジョンは、次の二点を訴えます。
- 子どもや若者特有のリスクを考慮してください
年間1億7,500万人の子どもが何らかの災害の影響を受ける中、子どもは大人とは違った災害経験をすると言われているものの、政策決定者はほとんどこの点を考慮することはありません。ワールド・ビジョンは、この会議で新しく策定される行動枠組みでは、子ども特有のリスクと支援ニーズが考慮されなければならないと考えます。
ワールド・ビジョンの防災・減災担当ディレクターのリチャード・ラムゼイは、「災害リスクの軽減に子どもが参加することは、彼らが住む地域全体のためにもなります」と語ります。
「例えばエチオピアのスラム街では、子どもたちが直面するリスクを特定する活動を実施していましたが、結果的に、地域全体にとっても危険につながるそのリスクに対し、現地当局が対策に乗り出すことにつながりました」
- 緊急時でも教育を受け続けられる環境を整備し、学校を安全な場所にしてください
ワールド・ビジョンは、緊急時であっても子どもたちの教育の機会が確保されることを求めます。災害時にあって学校は、心の安定、秩序だったシステム、安全な居場所を、子どもたちに提供できる場所なのです。
「リスクについて学ぶことは、子どもたち自身をリスクから守り、災害の影響を緩和することに役立ちます。私たちは、政策決定者が総合的な学校安全対策を採用することを望みます。学校の施設そのものを安全にすること、先生と生徒が災害に備えること、子どもたちが災害リスクを学ぶことは、世界的な戦略です」とラムゼイは言います。
第3回国連防災世界会議で、ワールド・ビジョンは他団体とともに本体会議分科会「Don’t Decide my Future without Me(仮訳:子ども、若者とともに築く未来)」を3月17日(火)に開催します。モンゴルやインドネシア等から防災・減災活動に励む子どもたちが集まり、お互いの活動をシェアしたり、子どもを中心に据えた新しい行動枠組みが採択されるよう政策決定者へ訴える予定です。
★ワールド・ビジョン・ジャパンとは?
ワールド・ビジョンは、国連経済社会理事会に公認・登録されたキリスト教精神に基づく国際NGOで、日本の事務所である特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパンは1987年設立。詳しくは http://www.worldvision.jp へ。
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