Canonical社が提供する「Ubuntu Pro for Devices」に基づく新事業を展開~パートナーと連携した新しい事業を立ち上げ~

株式会社アイ・オー・データ機器(本社:石川県金沢市、代表取締役会長:細野 昭雄、以下、アイ・オー・データ)は、Canonical Group, Ltd.(本社:英国ロンドン、CEO:Mark Shuttleworth、以下:Canonical社)とLinux OS 「Ubuntu」のライセンス契約を合意し、Canonical社が提供する「Ubuntu Pro for Devices」プログラムに基づき、Ubuntuを活用した新事業や新商品を展開することを発表いたします。

  • ビジネス概要

 アイ・オー・データはLinux OS 「Ubuntu」搭載デバイスをより広く、手軽に使っていただくため、Canonicalの「Ubuntu Pro for Devices」プログラムに基づいて、Ubuntuプリインストールデバイスの販売、「Ubuntu Pro for Devices」ライセンスのリセール事業を開始いたします。


 Ubuntu:Linux OSの一つ。デスクトップPCやクラウド、インターネットに接続されたあらゆる機器を、
すべての環境で動作可能なオープンソースのソフトウェアオペレーティングシステムです。


――――――――――――――――――――――<経緯と狙い>―――――――――――――――――――――

 近年、データのプロセシング・保管のクラウドへの依存度は高まるばかりです。またデータを扱うプラットフォームは海外企業に依存し、そのシステムはクローズドであり、詳しい仕組みをうかがい知ることはできないブラックボックスとなっています。

 また、障害などによる業務の中断も社会へ大きな影響を与えており、動画やAIによって増大するデータはプロセシングのレスポンスの悪化・コスト増を招いており、さらに円安の進行がコスト増へ拍車をかけています。

 このような環境の中、データ・システムの透明性を確保し、自らデータとシステムをコントロールするために制約なく利用できるオープンソースのシステムと、エッジでの処理によりクラウドをサポートする基盤となるデバイスとして、Ubuntuを搭載したハードウェアおよび「Ubuntu Pro for Devices」のプリインストールライセンスをご提供します。

 Ubuntuは、クラウド、コンテナ、AI、ロボット、自動車など開発環境の標準プラットフォームとして世界中で最も使用されており、また6000を超えるアプリが揃うアプリストアを備え、多くの方にとって使いやすいLinux OSです。

 アイ・オー・データの取り組みにより、Ubuntu搭載デバイスをより広く、手軽に使っていただけるものと確信しております。

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  • 今後の展開

 アイ・オー・データは、クラウドとエッジのプラットフォームとして、またストアアプリの活用によるオフィスや教育での活用、そして顧客課題を解決するアイ・オー・データソリューションのプラットフォームとしてUbuntu事業に取り組み、初年度の売り上げ目標8億円を目指します。さらに、エッジでAIを動作させるNPU搭載モデルや、より小型でライトなモデルなど、パートナー様とともに選択肢を増やし、ビジネス拡大を図ってまいります。また、Canonical社と連携し、ユーザーが活発に意見交換をできるようなコミュニティの開設やウェビナーの開催も検討してまいります。


――――――――――――――――――パートナー企業との取り組み――――――――――――――――――

【医師会ORCA管理機構株式会社】

日本医師会ORCA管理機構株式会社は、日本医師会が推進してきたORCAプロジェクトを引き継ぎ、

時代の潮流に合わせた医療・介護ICTの高度化を推進しております。

医療DXを推進しており、医療機関等システムのモダンシステム化を提唱しております。

オンプレミス/クラウドのハイブリッド環境を整備し、どちらの環境でも対応できるよう進めております。

また、オンプレミス環境ではアイ・オー・データのハードウェアの活用を検討しております。


【株式会社SRA】

株式会社SRAは、システム開発・構築・運用、コンサルティング、OSSを含むサポートサービス 、ハードウェア及びソフトウェアの販売等を行う1967年創業の企業です。1980年に日本で最初に商用目的のUNIXを導入以来、オープンソースと密接に関わり続け、2021年にCanonical社とパートナーシップ契約を締結し、Ubuntu日本語サポートサービスを行っています。今回発表したアイ・オー・データのハードウェア、Canonical社のOS、ミドルウェア、SRAのサポート、サービス提供においてワンストップでサービス提供できるような連携を目指してまいります。

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  • パートナー各社からのコメント

 今回の協業にあたり、各社様からコメントをいただいております。(五十音順)


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株式会社オプティム

ビジネス統括本部  顧客接点デジタル化支援事業部 ディレクター 川瀬 雅矢


株式会社オプティムは、「Ubuntu事業の取り組み」の発表を心より歓迎いたします。

当社は、お客様の拠点に設置したエッジデバイス上で処理を行うAI画像解析サービス「OPTiM AI Camera Enterprise」を展開しております。当社がサービスを提供する上で、エッジデバイスの安定的な稼働は必要不可欠な要素です。現在、活用させて頂いているネットワークカメラに加えて、エッジデバイスとしてUbuntu アプライアンスを活用することで、より安定した環境で効果的なAI画像解析サービスを提供できることを期待しています。


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 Quality cloud 株式会社 代表取締役社長 浦 聖治


コンテナやKubernetesのプラットフォームとして 活用用途が広がることに大きな期待をしています。


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サイバーステーション株式会社 代表取締役社長 福永 泰男

 

貴社のUbuntu事業への新たな取り組みに対し、心からの祝福を申し上げます。

当社は、国内デジタルサイネージ市場において、4万台を超えるサービスを提供するまでに成長しました。この成功は、アイ・オー・データ機器様との長年にわたる協力関係があってこそです。

当社は、Ubuntuを搭載した革新的なデジタルサイネージ用のセットトップボックスの開発を進めております。

この取り組みが、貴社の事業のさらなる成長に寄与することを願っております。


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 株式会社ソラコム 上級執行役員 Japan CEO 齋藤 洋徳


この度のCanonical社との協業と同社のLinux OS「Ubuntu」を搭載した製品の発表を心から歓迎します。

ソラコムはIoTテクノロジーの民主化を掲げ、IoTプラットフォーム「SORACOM」を提供しています。

IoTでは、モノとクラウドをつなぐ通信に加え、データを最適化するエッジコンピューティングが注目を集める中、小型かつ簡単にセットアップでき、GUIでの操作も可能、製品長期サポートを兼ね備え、産業用途でも安心して利用しやすいUbuntuは、IoT分野においても活用の可能性を拡げるものと確信しています。ソラコムはアイ・オー・データ機器様と、IoTシステムの活用を推進してまいります。


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 登 大遊 (2017 年からIPA サイバー技術研究室、2020年よりNTT 東日本に所属)

 

このたび Ubuntu 搭載のデバイスを出荷されるとのことで、誠におめでとうございます。

近時の外国系パブリッククラウドサービス等への過度依存・一極集中により、さまざまな課題 (機密性、主権侵害、コスト、基礎的 IT 人材・知識の減退) が表面化しつつあり、企業活動の継続や国の統治上、深刻な問題となりつつあります。他の先進国 (米国・欧州・中国等) では、自国で IT 技術やクラウド基盤技術を確立する力強い健全な動きがみられます。

日本でも、2030 ~ 2040 年に向けて、オンプレミス回帰や、優れたクラウド基盤技術を作り出す動きが、本格化すると思われます。その流れにおいては、様々な企業、大学、行政機関の優秀な社員・職員の方々が、自ら手元で試行錯誤しながら IT システムを構築運用できるサーバー等のハードウェア群が、是非とも必要です。安心感と自由性とが両立された、サポートが完備する Ubuntuは、一応の確実性が求められる日本型組織の風土にも適合する組織内説得の円滑性をも具備しています。そして、社内で仕事として遊んで使うことにより、基礎的体力を復活した、各日本組織の IT 人材の方々が、そのうちに、いよいよ、優れた OS、クラウド、セキュリティ等の基盤 IT 技術やサービスを、全世界に向けて豊富に作り出し、それを前駆として、全領域に渡る日本の各産業が世界一の競争力を復活し、日本の黄金時代は再び到来すると思います。

単体の利益のみでなく、総体としてみた日本の能力の復活という、長期的価値の実現のため、是非とも、組織内個人が調達説得をしやすいラインナップで、豊富に国中に行き渡ることを期待しております。


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 Neutrix Cloud Japan株式会社 CTO 製品・技術本部 取締役 本部長 髙橋信久

 

株式会社アイ・オー・データ機器様がCanonical Group, Ltd.とUbuntuのライセンス契約を締結し、Ubuntuを活用した新事業や新商品を展開されることを心から歓迎致します。Neutrix Cloud Japanは、機密性の高いデータを国内企業として最適に取り扱うためのデータプラットフォームを提供しています。今回の株式会社アイ・オー・データ機器様の新事業や新商品がデータ発生元のエッジ領域から、国内企業連合として機密性の高いデータを取り扱えるプラットフォームとしてエンドユーザー様及びパートナー様の選択肢に加えて頂けると考えております。また今回のCanonical Group, Ltd.との契約により、日本国内においてのUbuntu利用が促進されることを期待しております。


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▼アイ・オー・データ公式HP プレスリリース

https://www.iodata.jp/news/2024/press/pr003.htm



  • 【株式会社アイ・オー・データ機器について】

1976年創業、⽯川県⾦沢市に本社を置く、電⼦機器メーカー。

主に、デジタルデバイス周辺機器及びソフトウェア、関連サービスの開発・製造・販売を⾏っている。


社名:株式会社アイ・オー・データ機器

設立:昭和51年(1976年)1月10日

代表者:代表取締役会長 細野 昭雄
資本⾦:35 億 8,800万円
ホームページ: https://www.iodata.jp/


 
 ※本リリースに記載されている会社名、商品名は、各社の登録商標または商標です。
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会社概要

URL
http://www.iodata.jp/
業種
製造業
本社所在地
石川県金沢市桜田町3-10
電話番号
076-260-3625
代表者名
細野 昭雄
上場
未上場
資本金
35億8800万円
設立
1976年01月