【フリーランスの信用度に関する意識調査】7割以上のフリーランスが、クレジットカードや不動産賃貸の審査項目に「業績の信用評価」を希望
〜発注者からの信用度が高いフリーランスは“コミュ力”が高いことが判明~
「個人の信用価値を最大化する」をミッションに掲げ、家賃保証会社向けSaaS型家賃保証支援システム「家賃保証クラウド」を展開するリース株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:中道 康徳、以下「リース」)は、ランサーズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 CEO:秋好 陽介、東証グロース:4484、以下「ランサーズ」)協力のもと、ランサーズが提供するフリーランスマッチングプラットフォーム「ランサーズ」に登録するフリーランスワーカー(以下、フリーランス)および発注者を対象に「フリーランスの信用度に関する意識調査」に関する実態調査を実施しました。
その結果、案件を依頼する側である企業や個人(発注者)が、案件を受注する側であるフリーランス(受注者)との信用構築において最も重視している要素は、「コミュニケーション力」であることが明らかになりました。不動産やクレジットカード等の審査で不利だと感じているフリーランスは全体の6割を超えました。また、受注実績が多いフリーランスほど、業務実績を信用評価に反映してほしいという声がありました。

調査結果サマリー
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フリーランスの6割以上が不動産やクレジットカード等の審査で不利だと感じている。また、7割以上がフリーランスとして業務実績を不動産やクレジットカードの審査に反映してほしいと期待している。
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発注者にとって、過去に発注したフリーランスの満足度は9割と高水準。また、フリーランスの約7割も、発注者から信頼されていると感じている。
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発注者はフリーランスの「スムーズなコミュニケーション」を重視している。
調査背景
働き方の多様化により、フリーランスとして働く人が年々増加しています(※1)。リースが2024年9月に実施した「フリーランス賃貸入居審査実態調査2024(※2)」においては、約7割のフリーランスが賃貸住宅の審査において「借りにくさ」を感じていることが明らかになりました。
不動産賃貸業界では、旧来より「被雇用者」「勤続年数」「給与所得」を基準とした審査が行われていますが、こうした基準ではフリーランスの信用力を適切に評価することが難しいのが実情です。働き方の多様化が進むなか、フリーランスにとって生活の基盤を支える住環境の不安定さが今後、深刻な社会課題となることが予想されます。このような背景から、リースはフリーランスの信用度を多面的に評価することで、包摂的な信用の在り方の再定義に取り組んでいます。
今回、リースはランサーズの協力を得て、200万人以上のフリーランスや副業人材が登録するフリーランスマッチングプラットフォーム「ランサーズ」に登録する発注者とフリーランス双方へのアンケートを通じて、「信用されるフリーランス」の人物像を明らかにし、新たな審査基準の構築に役立てることを目的として調査を実施しました。
※1 参考:フリーランスの人口推移:ランサーズ株式会社
「フリーランス実態調査2024」https://www.lancers.jp/research_news/2024
※2 2024年8月に実施した「フリーランス賃貸入居審査実態調査2024」:https://news.rease.co.jp/n/n9a7bea617c11
不動産やクレジットカード等の審査で不利と感じているフリーランスは6割以上
フリーランス向けの調査で、「フリーランスは不動産やクレジットカード等の審査で不利だと感じることはあるか」という質問では、「非常にそう思う」(25.1%)と「そう思う」(39.2%)を合わせて64.3%となり、現在の信用評価システムに対する不満を抱えている人が多いことがわかります(グラフ1)。同時に、「業務で培った信用を不動産やクレジットカードの信用評価に反映してほしいか」という質問では、「非常にそう思う」(27.8%)と「そう思う」(48.5%)を合わせて76.3%が肯定的に回答しており、キャリアや実績を適切に評価する新たな仕組みへの期待が高いことがわかります(グラフ2)。
また、受注実績が多い層ほど業務実績を信用評価に反映してほしいという強い期待を持つ傾向にあります。受注件数51件以上の層では「非常にそう思う」が35.1%に達するのに対し、1〜10件の層(23.9%)を大きく上回っています(グラフ3)。実績を積み重ねたフリーランスほど、不動産やクレジットカードなどの信用評価システムと自己の実績との間にギャップを強く感じていることを示唆しています。



発注者にとって、過去に依頼したフリーランスの満足度は9割と高水準
発注者向けの調査で、「過去に発注したフリーランスの満足度」では95.4%が「満足」と回答しており、満足度は極めて高い水準でした(グラフ4)。フリーランスを選定する際には、「提案内容にプラスアルファの要素があること」や「過去の実績」などを特に重視していることもわかりました(グラフ5)。


なお、フリーランス向けの調査でも、フリーランスの70.7%が「信用されている」と実感しています(グラフ6)。特に「コミュニケーション」に関する要素が、双方の満足度向上につながっていることが示唆されました。

発注者はフリーランスの「スムーズなコミュニケーション」を重視
発注者向けの調査で「どのようなフリーランサーに継続して発注したいと思いますか」という質問に対して、最も多かったのは「コミュニケーションのスムーズさ」(29.2%)でした。発注者は納期や価格よりも、コミュニケーション力を重視していることがわかります(グラフ7)。発注者が「フリーランスとのやりとりで重視するコミュニケーション要素」を問う質問で最も回答が多かったのは「レスポンスの速さ」(28.8%)、次いで「変更・修正等への柔軟な対応」(25.2%)、「丁寧な対応」(24.3%)でした(グラフ8)。


一方で、フリーランス向けの「自身の仕事の品質向上のために実践していることは」という質問に対して、最も多かった回答は「スキルアップ」((グラフ9)。フリーランスは、発注者が重視しているコミュニケーションはもちろん、仕事の実績に繋げるためのスキルアップにも力を入れていることがわかります。

リース・家賃保証ラボ代表 小林 司のコメント
今回の調査から、フリーランスの信用構築には「基本的なコミュニケーション力」が必要不可欠であることが明らかになりました。発注者の満足度は95.4%(グラフ4)に達し、フリーランスの70.7%が「信用されている」と実感しています(グラフ6)。特に「コミュニケーション」に関する要素が、双方の満足度向上につながっていることがわかりました。
また、フリーランスの実績やコミュニケーション力といった項目が、不動産賃貸や金融サービスなど幅広い分野での審査基準として応用し得ることが示唆されました。リースは今回の結果をもとに、フリーランスに関するデータを新たな審査基準の構築に活用できるよう取り組んでまいります。
調査概要と資料ダウンロードについて
【調査概要】
調査対象:「ランサーズ」に登録するユーザー
調査協力:ランサーズ株式会社
調査方法:「ランサーズ」に登録するユーザーを対象にしたインターネット調査
調査期間:2025年4月11日〜2025年4月16日
有効回答数: 512人(内訳はフリーランス(受注者)454人、発注者58人)
【資料ダウンロード】
今回発表した調査レポートの詳細は、無料でダウンロードいただけます。
ランサーズ株式会社について
ランサーズ株式会社(東証グロース:4484)は、「個のエンパワーメント」をミッションに、個人の働き方の可能性を広げ、日本の産業変革を支援するAX(AIトランスフォーメーション)カンパニーです。
2008年の創業以来、ユーザー登録数300万超のフリーランス事業を通じて、個人の多様な働き方と企業の経営課題・DX推進を支援してきました。今後は、フリーランス事業に加え、AX支援、スキル開発、戦略実装など、より統合的な価値提供を行ってまいります。ランサーズは、多くの人に価値と成長機会を提供し、個人の生活・働き方、あり方を変革することで、よりよい豊かな社会の実現に貢献します。
リース株式会社ついて
リースは、不動産×金融を切り口に、信用経済社会(評価経済社会)における与信プラットフォームを目指すCreditTechのスタートアップとして、SaaS型家賃保証支援システム「家賃保証クラウド」を開発・運営しています。独自に開発した200項目以上の与信アルゴリズムを活用し、従来の審査基準に依存しない多角的な審査を実現。入居者の信用力を精緻に評価することで、不動産管理会社やオーナーのリスクを最小化し、より柔軟で公平な賃貸契約を支援しています。
設立: 2018年9月13日
代表者: 代表取締役 中道 康徳
所在地: 東京都新宿区西新宿7丁目9-16 西新宿メトロビル 6F
● SaaS型家賃保証支援システム『家賃保証クラウド』: https://yachinhoshocloud.jp/
● お部屋探しアプリ『smeta』: https://smeta.jp/
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