LONGi、ヘテロ接合バックコンタクト太陽電池で世界新記録27.09%を達成
結晶シリコン太陽電池セルの変換効率世界記録を再び更新
LONGi(ロンジ、LONGi Green Energy Technology Co., Ltd. 本社:中国・西安市)は、12月18日、結晶シリコン・ヘテロ接合バックコンタクト(HBC, Heterojunction Back Contact)太陽電池セルにおいて変換効率27.09%の世界新記録を達成したことを発表しました。この新記録はドイツ・ハーメルンの太陽エネルギー研究所(ISFH)によって認証され、同研究所の最新の認証報告書に掲載されました。また、この新記録は量産品フルサイズ結晶シリコンウェハを使用した太陽電池セル変換効率での世界新記録であり、LONGiが業界記録を5年ぶりに更新して2022年11月に発表した26.81%を、今回LONGi自身が再び更新したことにもなります。
この27.09%を達成したHBCセルはオール・レーザーパターニング・プロセスを用いてLONGiが独自に開発したセルです。LONGiの研究開発チームは、バックコンタクトセルのパターニングの高コスト課題を解決するために技術革新を続け、コストの高いフォトリソグラフィ・プロセスを手放し、オール・レーザーパターニング・プロセスを採用しました。
また、従来型のヘテロ接合セルは両面に透明電極を使用していますが、HBCセルでは電極が裏面のみのため、酸化インジウム・スズの透明導電膜(ITO)の使用量と製造コストを削減できます。更に、LONGiの研究開発チームは継続的な技術改善を通じてインジウム使用量を5分の1に削減した超薄型の透明導電膜(TCO)の開発に成功しました。
「技術革新は企業の中核的競争力であり、LONGiはグリーンな世界を構築するために太陽エネルギーを最大限に活用することを約束しています。また、LONGiは太陽光発電が世界のエネルギー転換において重要な役割を果たすと信じています」とLONGiの創業者兼会長の李振国はコメントし、高品質の製品と高効率の太陽電池技術を追求し続ける同社の姿勢を強調しました。
なお、今回の世界新記録を達成したHBCセルは単接合型であり、一方、LONGiはペロブスカイト/シリコン・タンデム(多接合)型の結晶シリコン太陽電池セルでも変換効率33.9%の世界新記録を達成(2023年11月発表)していますので、単接合型とタンデム型での二冠となります。
【LONGi(LONGi Green Energy Technology Co., Ltd.)について】
2000年設立のLONGiは、世界有数の太陽光発電テクノロジー企業として、エネルギー転換のシナリオを自ら描き、顧客視点の価値創造に注力することを使命としています。「太陽エネルギーを利用してグリーンエネルギーの世界を創る」という使命と「堅実で信頼できる技術リーダーシップ」というブランド哲学のもと、LONGiは技術革新に専念し、単結晶シリコンウェハ、セル・モジュール、商業・産業用分散型太陽光発電ソリューション、グリーン電力ソリューション、水素設備という5つの事業分野を構築しています。同社はグリーン電力を提供する能力を磨き、最近ではグリーン水素の製品及びソリューションも加え世界のゼロ・カーボン化を支援しています。
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