清水建設と燈(あかり)、風力発電所建設におけるアクセス道路のルート設定を自動化・最適化する「陸上風力アクセス道路設計システム」を開発
事業検討サイクルの加速と設計効率化を実現

清水建設株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:新村達也、以下「清水建設」)と東京大学発AIスタートアップである燈株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:野呂侑希、以下「燈」)は、風力発電所の建設工事において、山岳部のアクセス道路のルート設定※を自動化・最適化するシステムを開発しました。本システムにより、風力発電事業者に対して最適な事業プランをこれまでにないスピードで提案することが可能になります。
※地形データや制約条件等を解析し、低コストかつ環境負荷を抑えた最適な搬出入ルートを策定すること
開発の背景と課題
これまでの風力発電所建設、特に山岳部におけるアクセス道路のルート設定は、地形や制約条件が複雑に絡み合うため、膨大な時間と熟練技術者の高度な経験を必要としていました。また、風車配置の変更に伴う再設計や、それに伴う工事費の算出には多大な労力がかかり、事業性評価のボトルネックとなっていました。
本システムの概要と特徴
清水建設と燈が開発した本システムは、従来の設計プロセスを大幅に効率化します。最大の特徴は、地形データや制約条件といった膨大なデータを高速で処理する、高度な最適化アルゴリズムです。これにより、土量などの工事数量を考慮した複数のルートパターンを短時間で比較・検討することが可能になりました。
本システムの導入により、属人的な知見に頼ることなく、誰もが短時間で最適解を得られるようになります。風車配置の検討から工事費算定に至るまで、従来は多大な時間を要した事業性評価を、高精度かつ短期間で反復実行できる体制を構築。プロジェクトの精度と意思決定スピードを向上させます。
本システムのポイント
1.熟練の経験を必要としたアクセス道路のルート設定を自動化・最適化
本システムは、最適化アルゴリズムを用いて膨大なデータを高速処理し、山岳部の複雑な地形における最適なアクセス道路ルートを短時間で導き出します。これまで熟練技術者の経験に依存していた設計業務をサポートすることで、業務効率の大幅な向上を実現します。
2.工事数量とコストを考慮した複数パターンのルートを瞬時に比較検討可能に
単にルートを引くだけでなく、切土・盛土などの工事数量を自動で計算・分析。コストや工期に直結する工事数量を考慮した上で、複数のルートパターンを短時間で比較検討できるため、風力発電事業者にとって最適なプランを即座に提案することができます。
3.短期間での反復シミュレーションにより、スピーディーな事業性評価を実現
この計算スピードは、事業者にとっても大きな強みとなります。風車配置の検討から工事費の算定までを短期間で繰り返しシミュレーションできるため、不確実性を排除した精度の高い事業性評価が可能になります。
今後の展望
本システムのコアとなる最適化アルゴリズムは、一つの現場に留まらず、あらゆる事業への応用が可能です。清水建設と燈は、本システムを通じて建設業界全体の生産性向上と再生可能エネルギー事業の推進に貢献してまいります。
清水建設株式会社
1804年の創業。「子どもたちに誇れるしごとを。」というコーポレートメッセージのもと、建設事業を通じて社会に貢献。洋上風力発電施設建設SEP船「BLUE WIND」の保有など、再生可能エネルギー分野(グリーンエネルギー分野)のエンジニアリング事業にも注力しています。
公式サイトURL:https://www.shimz.co.jp/
燈株式会社
燈株式会社は、「日本を照らす燈となる」という使命を掲げ、AIをはじめとした最先端テクノロジーで社会課題を解決する、東京大学発AIスタートアップです。建設業、製造業、物流業、卸売・小売業など、日本の基幹産業における生産性向上や「匠の技」と呼ばれる技術力の継承といった課題の解決へ向けて、独自のAI技術を駆使したソリューションを提供しています。
会社概要
会社名:燈株式会社(Akari Inc.)
所在地:東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 御茶ノ水ソラシティ21階
代表者:代表取締役社長 兼 CEO 野呂侑希
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