サイバートラストと理経が協業し「Meta Quest」シリーズのセキュリティを強化
〜 Meta Quest for BusinessとデバイスIDの連携によるセキュリティ向上で業務効率化を実現〜
サイバートラスト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:北村 裕司 以下、サイバートラスト)と、「Meta Quest」シリーズの国内法人向け認定販売店である株式会社理経(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:猪坂 哲 以下、理経)は、このたび協業し、サイバートラストが販売する端末認証サービス「サイバートラスト デバイスID」(以下、デバイスID) と、理経が販売するMeta社の法人向けデバイス管理ツール「Meta Quest for Business」を連携して提供開始したことを発表します。
「デバイスID」と「Meta Quest」シリーズを組み合わせて提供することで、企業・教育機関・官公庁などさまざまな分野でのVirtual Reality(VR )※1/Mixed Reality(MR)※2 活用におけるセキュリティ向上と業務効率化を実現します。
■協業の背景
製造業など機密性の高い情報を取り扱う企業・組織で「Meta Quest」が利用されています。社内ネットワークに「Meta Quest」などのデバイスを接続するために、証明書ベースで認証する要件を多くの企業が自ら定めています。「Meta Quest」は、証明書ベースのEAP-TLS ※3 に対応していますが、利用企業が所有する独自の電子証明書を Meta Quest で利用する場合、電子証明書をインストールできない課題がありました。
デバイス証明書 ※4 が「Meta Quest」に入っていないことで、情報システム部門のセキュリティ要件を満たせず、「Meta Quest」の内部ストレージに社内の秘密データを入れること自体ができない企業も多く存在します。
これらの背景により、多くの企業では「Meta Quest」を社内ネットワークに接続しない形で利用しているため、社内ネットワークに接続可能なPCに保存したデータを「Meta Quest」に移動する必要があり、データを表示するまでの手順が非常に煩雑になっていました。
このたびの両社の協業により、「デバイスID」が、「Meta Quest」用の端末管理ツールである「Meta Quest for Business」に対応し、利用企業の課題であった証明書ベースによる認証が可能となりました。これにより、「Meta Quest」を社内ネットワークに接続することができ、CADデータを用いたデザインレビューや社内マニュアルを活用したトレーニングなどでの利用を可能にし、業務効率化を支援します。また、管理者が発行申請したデバイス証明書を登録した「Meta Quest」のみを接続先のネットワークにアクセス可能にするため、管理者が許可していないデバイスからの不正アクセスを防ぎ利用環境のセキュリティを向上します。
■特長
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「Meta Quest for Business」の利用により、管理対象の「Meta Quest」ごとにデバイス証明書を配付
「Meta Quest」にインストールされたデバイス証明書によりクライアント認証が可能
■「デバイスID」概要
「デバイスID」 は、端末識別情報を確認し、管理者が許可した端末にのみデバイス証明書を登録することによって、厳格な端末認証を可能にするデバイス証明書発行管理サービスです。Windowsデバイス、iPhone、iPad、Android搭載端末やChromebookなどの幅広い端末に対応しています。管理者が発行申請したデバイス証明書を該当端末に確実に配付し、デバイス証明書を登録した端末のみを接続先のネットワークにアクセス可能にすることで、不正アクセスを防ぎ安全なサービス利用環境を構築できます。
「サイバートラスト デバイス ID」についての詳細は、こちらをご参照ください。
「デバイスID」を組み合わせた「Meta Quest」シリーズは、理経より購入いただけます。
■今後の展開
今後、サイバートラストと理経は、「Meta Quest」シリーズで「デバイスID」を用いたクライアント証明書認証における継続的な技術協力を行うことで、さまざまな分野でのMR活用におけるセキュリティ向上を支援し、安心・安全なサービス利用環境の構築を推進します。
このたびのサイバートラストと理経のデバイスIDを組み合わせた「Meta Quest」シリーズの提供と協業にあたり、SB C&S は以下のようにコメントしています。
SB C&S 株式会社 執行役員 ICT事業 クラウドサービス推進担当 守谷 克己 様
この度のサイバートラスト株式会社と株式会社理経の協業を大変うれしく思います。デバイス認証を受けたパソコンやスマートフォンなどのモバイル業務端末と同様に、Meta Questも社内ネットワークに安全な形でアクセスできるようになることで、より多くの企業でVR/MR技術を活用する機会が増え、DX推進に貢献できると確信しております。
※1 Virtual Reality(VR)とは:コンピュータによって創り出された仮想的な空間などを現実であるかのように疑似体験できる仕組み。
※2 Mixed Reality(MR)とは:複合現実と呼ばれ、現実世界に投影された仮想空間の物体を、現実の物体かのように直接操作できる技術。
※3 EAP-TLSとは:認証プロトコルの認証方式の一つで、IDやパスワードではなく電子証明書によって認証を行う方式。
※4 デバイス証明書とは:端末を認証し発行される電子証明書のこと。
■関連Webサイト
■株式会社理経について
株式会社理経は、IT及びエレクトロニクス業界のソリューションベンダーとして1957年に設立以来、システムからネットワーク、VR/ARコンテンツ、電子材料・電子機器までさまざまなソリューションを提供しています。国内外の最先端技術や先進的な製品を活用したソリューションを提案し、お客様の業務の効率化、収益の改善などビジネスの発展に寄与します。
■サイバートラスト株式会社について
サイバートラストは、日本初の商用電子認証局として25年以上にわたり提供している認証・セキュリティサービスと、ミラクル・リナックスのカーネル技術やオープンソースソフトウェア(OSS)の知見を応用したオンプレミス、クラウド、組込み領域向けのLinux/OSSサービスを展開しています。また、これらの技術や実績を組み合わせ、IoTをはじめとする先端分野に向けて、「ヒト・モノ・コト」の正しさを証明し、お客様のサービスの信頼性を支えるサービスを推進しています。
「すべてのヒト、モノ、コトに信頼を」。サイバートラストは、ITインフラに関わる専門性・中立性の高い技術で、安心・安全な社会を実現します。
■本リリースのURL
https://www.cybertrust.co.jp/pressrelease/2024/1009-rikei-deviceid.html
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