[シリア]紛争と隣り合わせの過酷な避難生活から、変化を起こす:国内避難民の心のケア、ジェンダーに根差した暴力予防についての活動
認定NPO法人REALs(Reach Alternatives)(東京都新宿区・理事長:瀬谷ルミ子、以下REALs)はシリアで、国内避難民への心のケアとジェンダーに根差した暴力予防の活動を行います。
シリアでは爆撃や銃撃を伴う紛争が続いています。紛争による破壊、拘束、家族の負傷や死などへの恐れ、生活や将来への心配など、シリアの国内避難民の多くが精神に過度な負担を抱えています。また性暴力、児童婚などジェンダーに根差した暴力のリスクも深刻です。
REALsは現地団体Syrian Woman Associationと提携し、国内避難民に対して以下の活動を行います。
・現地団体の職員10人を、避難民の心のケアを担うコミュニティワーカーを訓練するトレーナーに育成
・現地団体の職員が避難民46人をコミュニティワーカーとして育成
・家庭訪問による相談セッション・心のケアを含む必要な支援の特定を避難民4,800人に実施
・416人への個別心理カウンセリング
・320人への心理社会的ワークショップ
・1,000人へのジェンダーに根差した暴力の予防啓発セッション
シリアでは爆撃や銃撃を伴う紛争が続いています。紛争による破壊、拘束、家族の負傷や死などへの恐れ、生活や将来への心配など、シリアの国内避難民の多くが精神に過度な負担を抱えています。また性暴力、児童婚などジェンダーに根差した暴力のリスクも深刻です。
REALsは現地団体Syrian Woman Associationと提携し、国内避難民に対して以下の活動を行います。
・現地団体の職員10人を、避難民の心のケアを担うコミュニティワーカーを訓練するトレーナーに育成
・現地団体の職員が避難民46人をコミュニティワーカーとして育成
・家庭訪問による相談セッション・心のケアを含む必要な支援の特定を避難民4,800人に実施
・416人への個別心理カウンセリング
・320人への心理社会的ワークショップ
・1,000人へのジェンダーに根差した暴力の予防啓発セッション
シリアの国内避難民がいま直面している困難
シリアでは爆撃や銃撃を伴う紛争により、いまだ民間人の犠牲が続いています。戦闘を逃れるために、多くの人が避難先を転々とすることを余儀なくされています。国連広報センターによると、REALsが事業を実施する地域では、99%もの国内避難民が2回以上の避難を経験しています。安全を求めて住む場所を変えても、また突然住処を追われるかもしれない不安を多くの人が抱えています。
隣国トルコの経済危機やウクライナ危機による経済の混乱は、そうした避難生活に追い打ちを与えています。食料品や日用品などの価格が高騰するなか、多くの人が収入源を失い、生活の目途が立たない状況に置かれています。生活状況が悪化するなかで、生計手段としての児童婚も増加しています。
また国内避難民キャンプでは、テントに施錠が出来なかったり、夜間に灯りがなかったりすることも多く、女性や子どもにとっては誘拐や性暴力の危険が大きい環境になっています。また、多くの人がストレスを抱えながら狭い住居に密集して暮らしていることで、家庭内暴力も多く確認されています。国内避難民の多くがジェンダーに根差した暴力のリスクにさらされています。
シリア国内で避難生活を送る人たちはいま、上記のような折り重なった困難に直面し、極度のストレスや抑うつ、絶望感など切実な心理面での問題を抱えています。しかし、表に出にくい心のケアの支援は不足しており、支援がまったく行われていない国内避難民キャンプも多く存在します。
REALsの支援活動
上記のような状況に対し、REALsは2022年11月から2023年11月の12ヵ月間で、現地団体Syrian Woman Association(以下SWA)と提携し、以下の支援を行います。
コミュニティワーカーの育成は、REALsによるトレーナー研修を受けたSWAの職員が行います。SWAは現地で長く支援活動に取り組んでおり、REALsとも過去1年以上連携している団体です。同団体職員がコミュニティワーカーを育成する能力やスキルを身に着けることで、事業終了後もSWAが自ら現地の人材を育成し、国内避難民への支援を広げていくことを目指します。
ジェンダーに根差した暴力の予防啓発セッションでは、その危険性についての知識や、実例の紹介、具体的な予防や対応の手段などを、現地の文脈を反映しながら扱います。伝統的な価値観や慣習のうえでは当然と考えられる行為が、特定の性別やジェンダーに対する暴力となっている場合もあります。国内避難民によっては、ジェンダーに根差した暴力の問題が心理的な問題につながっているケースもあり、カウンセラー主導のもと参加者の様子を見ながらセッションを提供していきます。
過酷な紛争と避難生活のなかで追い詰められた人を見つけ、心のケアを届けられるように、またジェンダーに根差した暴力に遭ったり、怯えたりする人を減らしていけるように、現地の団体と国内避難民とともに活動を行っていきます。
本事業はREALsへのご寄付と、ジャパン・プラットフォームの助成により実施いたします。
認定NPO法人REALs (Reach Alternatives)
シリアでは爆撃や銃撃を伴う紛争により、いまだ民間人の犠牲が続いています。戦闘を逃れるために、多くの人が避難先を転々とすることを余儀なくされています。国連広報センターによると、REALsが事業を実施する地域では、99%もの国内避難民が2回以上の避難を経験しています。安全を求めて住む場所を変えても、また突然住処を追われるかもしれない不安を多くの人が抱えています。
隣国トルコの経済危機やウクライナ危機による経済の混乱は、そうした避難生活に追い打ちを与えています。食料品や日用品などの価格が高騰するなか、多くの人が収入源を失い、生活の目途が立たない状況に置かれています。生活状況が悪化するなかで、生計手段としての児童婚も増加しています。
また国内避難民キャンプでは、テントに施錠が出来なかったり、夜間に灯りがなかったりすることも多く、女性や子どもにとっては誘拐や性暴力の危険が大きい環境になっています。また、多くの人がストレスを抱えながら狭い住居に密集して暮らしていることで、家庭内暴力も多く確認されています。国内避難民の多くがジェンダーに根差した暴力のリスクにさらされています。
シリア国内で避難生活を送る人たちはいま、上記のような折り重なった困難に直面し、極度のストレスや抑うつ、絶望感など切実な心理面での問題を抱えています。しかし、表に出にくい心のケアの支援は不足しており、支援がまったく行われていない国内避難民キャンプも多く存在します。
REALsの支援活動
上記のような状況に対し、REALsは2022年11月から2023年11月の12ヵ月間で、現地団体Syrian Woman Association(以下SWA)と提携し、以下の支援を行います。
- 現地団体の職員10人を、避難民の心のケアを担うコミュニティワーカーを訓練するトレーナーに育成
- 現地団体の職員が避難民46人をコミュニティワーカーとして育成
- 家庭訪問による相談セッション・心のケアを含む必要な支援の特定を避難民4,800人に実施
- 416人への個別心理カウンセリング
- 320人への心理社会的ワークショップ
- 1,000人へのジェンダーに根差した暴力の予防啓発セッション
コミュニティワーカーの育成は、REALsによるトレーナー研修を受けたSWAの職員が行います。SWAは現地で長く支援活動に取り組んでおり、REALsとも過去1年以上連携している団体です。同団体職員がコミュニティワーカーを育成する能力やスキルを身に着けることで、事業終了後もSWAが自ら現地の人材を育成し、国内避難民への支援を広げていくことを目指します。
ジェンダーに根差した暴力の予防啓発セッションでは、その危険性についての知識や、実例の紹介、具体的な予防や対応の手段などを、現地の文脈を反映しながら扱います。伝統的な価値観や慣習のうえでは当然と考えられる行為が、特定の性別やジェンダーに対する暴力となっている場合もあります。国内避難民によっては、ジェンダーに根差した暴力の問題が心理的な問題につながっているケースもあり、カウンセラー主導のもと参加者の様子を見ながらセッションを提供していきます。
過酷な紛争と避難生活のなかで追い詰められた人を見つけ、心のケアを届けられるように、またジェンダーに根差した暴力に遭ったり、怯えたりする人を減らしていけるように、現地の団体と国内避難民とともに活動を行っていきます。
本事業はREALsへのご寄付と、ジャパン・プラットフォームの助成により実施いたします。
認定NPO法人REALs (Reach Alternatives)
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