天皇ご一家を見つめ続けて59年、「皇室アルバム」放送3000回。平成最後の夏に特別番組を放送。
天皇陛下のご成婚の年に当たる昭和34年(1959年)10月5日、MBSテレビでスタートした民放最長寿番組「皇室アルバム」(※現在のレギュラー放送時間は日曜午前6:30~6:45関西ローカル)が、8月5日の放送で3000回を迎えた。昨年、天皇陛下が「退位」のご意向を示され、来年春には皇太子さまが「即位」されることが決まり、今年は平成最後の夏となる。番組では8月12日(日)午後2時~2時54分で「皇室アルバム3000回特別番組 平成最後の夏 今ふりかえる 素顔の天皇ご一家」と題し、記念特番を放送する。(※MBS・TBS同時放送)
昭和天皇の時代から皇室ご一家を記録し続けて来た番組には、皇室行事やご公務だけでなく、家族としてのご一家の映像がたくさん残されている。番組では放送3000回の節目にあたり、膨大な映像の中から、昭和から平成へ天皇陛下が過ごされた日々をご一家の夏の映像を中心にテーマごとに振り返りつつ、幼稚園からのご学友のインタビューを交え、陛下の思いにも迫ってゆく。
宮中のしきたりにより、幼い頃から両親と離れ離れの生活を送られた天皇陛下は普通に「家族が一つ屋根の下で暮らす」ことを望まれてきた。とくに夏休みにご静養先などで過ごされる素顔の天皇ご一家の姿は貴重な映像だ。両陛下の出会いの地である軽井沢で家族水入らずで楽しまれる様子や、昭和43年から9年間、毎年のように通われていた静岡県奥浜名湖では、普段着の姿が。浜名湖で泳がれる陛下や、地元の人と一緒に夏休みを過ごされたご一家の姿を紹介する。
また、海外では日本ではあまり目にしないシーンが撮影されている。今回、当時映画用のカラーフィルムで撮影されていた昭和39年(1964年)のメキシコ訪問時の映像をデジタルリマスター化。モノクロでしか放送されなかった当時の歓迎ぶりが貴重なカラー映像で甦る。このほか、今は撮影がかなわず、なかなか目にすることがない「食事シーン」さらに「運転シーン」など番組ならではのユニークな映像も紹介する。
両陛下にとって夏は鎮魂の季節であり平和への思いを新たにされる季節でもあった。幼い頃に戦争の時代を経験された両陛下は平和を願う気持ちを強く持たれ、静養先の軽井沢でも旧満州からの引揚者たちが開拓された農場を訪れられたり、住民の4人に1人が犠牲となった沖縄には強く心を寄せられた。陛下は広島と長崎に原爆が投下された8月6日、9日、終戦の日の8月15日、そして沖縄戦が終結した6月23日を「日本が忘れてはならない4つの日」として、お子さま方とともに黙とうを続けて来られたという。
この番組にしか語れない、ご家族の物語を平成最後の夏にお届けする。
<堀素子プロデューサー(MBS)のコメント>※訂正済み分です。
ご成婚の年に放送が始まって59年。「皇室アルバム」は、天皇ご一家の家族としての歴史そのものです。
長年の友人が「執念のような気持ちを抱かれていた」と語るほど強い信念で、皇室では異例だった家族と共に暮らす生活を選び取られた天皇陛下。番組のフィルムに刻まれている夏のご静養も、ひとつひとつに意味があり、慣習や前例に流されずにお考えを貫かれたことがわかります。
3000回を迎えるにあたり、過去の映像をあらためて振り返ると、お食事のシーンや海水浴など、今では絶対ムリだという映像もふんだんにあり、昔は皇室ご一家とカメラとの距離が、ずいぶん近かったんだなあと実感します。
放送は、家族が揃うお盆休み。番組ならではの貴重な秘蔵映像から、皇室ご一家をより近く感じていただくとともに、視聴者の皆さんの家族との思い出や絆についても考えるきっかけにしていただけたら幸いです。
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