新築の採算性低下で加速する既存住宅シフト──買取再販・仲介向け「長期販売・値下がり物件リスト出力サービス」を提供開始
長期掲載・値下げ物件を条件指定で抽出し、掲載開始価格と現在価格、値下げ情報をExcelで一覧化。買取再販事業者・仲介会社の仕入れ候補の発見や価格交渉を支援します。2026年10月提供開始。
AIによるビッグデータ解析を強みとするエステートテクノロジーズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:澤 博史)は、2026年10月、不動産事業者向けの新サービス「長期販売・値下がり物件リスト出力サービス」の提供を開始します。本サービスは、販売中の中古マンション・戸建てを対象に、長期掲載物件や値下げされた物件を、Web上で条件指定するだけでExcelリストとして抽出できるサービスです。掲載開始価格と現在の価格に加え、値下げの時期や幅を確認できるため、買取再販事業者や仲介会社による仕入れ候補の発見、アプローチ先の選定、価格交渉の準備を支援します。
■ 背景:新築の採算環境が厳しさを増すなか、既存住宅市場へ事業機会が拡大
資材価格や人件費の上昇などを背景に、住宅の建築コストは高止まりしており、新築住宅事業では従来の採算性を確保することが難しくなっています。こうした事業環境の変化を受け、新築住宅の供給に依存した事業構造を見直し、既存住宅の流通や買取再販を新たな収益機会として捉える動きが広がっています。
一方、中古住宅の買取再販市場は拡大しています。矢野経済研究所の調査によれば、2024年の中古住宅買取再販市場規模は、成約戸数ベースで前年比13.3%増の52,800戸と推計され、今後も市場の拡大が見込まれています。既存住宅市場への参入・事業強化が進むなか、買取再販事業の競争力を左右するのが仕入れです。特に重要になるのが、「どの物件に、どのタイミングで、いくらでアプローチするか」という仕入れの精度とスピードです。
しかし、新たに買取再販へ参入する事業者や事業を拡大する事業者のなかには、業者間ネットワークや長年の売主接点といった仕入れルートを十分に持たないケースもあります。そのため、公開されている販売中物件のなかから有望な案件を効率よく発見し、仕入れにつなげる手段の重要性が高まっています。
出典:内閣府「マンスリー・トピックス(最近の経済指標の背景解説)No.83 住宅市場における近年の需給構造と住宅取得環境の変化」(2026年3月30日)/株式会社矢野経済研究所「中古住宅買取再販市場に関する調査(2025年)」
■ 販売中物件の仕入れにおける3つの課題
1. 情報収集に時間がかかる
複数のポータルサイトを手動でチェックしても、物件の掲載期間や価格改定の履歴まで継続的に追いかけることは容易ではありません。情報収集に時間を要し、本来の営業活動にあてる時間が削られるという課題があります。
2. 価格見直しの動きを捉えにくい
どの物件が価格を下げ始めているのかは、掲載ページを一度確認するだけでは把握しにくい場合があります。価格が見直された物件を、仕入れ候補として検討する機会を逃してしまう可能性があります。
3. 価格交渉の根拠を集めにくい
価格の見直しを打診する際、掲載期間や過去の価格推移など、客観的な情報をすぐに確認できないことがあります。交渉に必要な情報収集に手間がかかるという課題があります。
■ サービス概要:長期掲載と値下げの2軸で、仕入れ候補を抽出
「長期販売・値下がり物件リスト出力サービス」は、当社が保有する全国の不動産データをもとに、販売中の中古マンション・戸建てを条件指定でExcelリストとして出力するサービスです。
本サービスでは、以下の3つの機能を提供します。
1. 長期掲載物件を条件指定で抽出
掲載日数とエリアを指定するだけで、条件に合致する物件を抽出します。リストには物件ごとの掲載開始日・掲載更新日・掲載日数を出力します。
2. 値下げの時期と幅を可視化
掲載開始価格と現在の価格を併記し、値下げの有無と値下げ幅をリスト上で確認できます。さらに、値下げの「鮮度」と「幅」の2軸で対象物件を自動的に色分けすることで、価格が見直された物件を把握しやすくします。
3. アプローチ先の選定から営業活動までを支援
物件掲載URLに加え、取り扱い不動産会社名・電話番号・住所まで出力します。気になった物件は掲載ページを確認したうえで、取り扱い不動産会社への架電や仕入れの打診など、次のアクションにつなげられます。

■ 特徴:仕入れ効率を高める「2つの値下げシグナル」を自動色分け
一覧リスト上で価格動向を自動判別し、買取・仕入れ候補となる物件をスピーディに特定します。担当者が1件ずつ価格履歴を確認する手間を削減します。
・直近下げ(青):直近3日以内に値下げされた物件(売り急ぎや直近の価格見直しを素早く察知)
・大幅値下げ(緑):初期価格から15%以上、または500万円以上値下げされた物件(指値交渉や買取再販の採算ラインにのりやすい物件を抽出)
■ ご利用の流れ(3ステップで仕入れリスト化)
・条件入力:Web画面で対象エリアや掲載日数、絞り込み条件を指定
・自動抽出:条件に合致する販売中物件を一覧化
・Excel出力:色分け・取扱会社情報(会社名・電話番号)がセットされたExcelファイルをダウンロード
■ 買取再販における活用シーン
・仕入れ対象の初期スクリーニング:大幅値下げ物件(緑)を中心に、再販想定価格とのギャップを迅速に精査
・迅速な仕入れアプローチ:取扱不動産会社名と電話番号が同時に出力されるため、即座に媒介業者へ打診が可能
・指値・仕入れ交渉の根拠づくり:「掲載日数」や「初期価格からの値下げ率」を基に、客観的なデータで価格交渉を準備
・仕入れターゲットエリアの定点観測:定期的なリスト抽出により、特定エリアの売り出し物件の滞留状況や価格調整の傾向を把握
■ 長期化した売却にも、新たな選択肢を
売却が長期化した住宅は、売主にとって売却の見通しが立ちにくい状態が続く一方、購入希望者にとっては、まだ十分に検討されていない選択肢となる可能性があります。事業者が長期販売物件へ能動的にアプローチできるようになることで、売主には売却の選択肢が、購入希望者にはリフォーム済み住宅などの選択肢が広がることが期待されます。当社は、本サービスを通じて既存住宅が滞留せず、次の買い手へと循環する市場づくりに貢献していきます。
■ 今後の展開
当社は物件仕入れ支援サービスとして、賃貸募集が長期化している物件を抽出する「長期空室物件リスト出力サービス」、条件に合致する新着物件を自動配信する「新着物件配信サービス」を提供しています。今回の「長期販売・値下がり物件リスト出力サービス」を加えることで、賃貸中・販売中・新着という3つの切り口から仕入れ機会を捉えられる体制を整えます。今後は抽出条件や出力項目の拡充を進め、仕入れ業務の標準化を支援していきます。
■ 会社概要
当社は、AIとビッグデータを活用した不動産データの提供を強みとする不動産テック企業です。東京大学 大澤研究室との共同研究により開発した価格推定エンジンで、全国約5,000万件の不動産データを解析し、業界最高水準となるMER 2.93の推定精度を実現しています。査定・仕入れ・稟議・担保評価まで、不動産取引に関わる意思決定をデータで支えることで、取引の透明化と、すべての人に平等な資産形成の機会が開かれた社会の実現を目指しています。
会社名:エステートテクノロジーズ株式会社
代表者:代表取締役CEO 澤 博史
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷
設立:2019年3月13日
資本金:699,800,150円
事業内容:ビッグデータ、AI技術を用いた不動産仲介・開発、IT技術と不動産ノウハウを用いた情報システムの設計、開発、コンサルティング
コーポレートサイト:https://www.estate-tech.co.jp/
■ 本件に関するお問い合わせ先
エステートテクノロジーズ株式会社
Mail:pr-info@estate-tech.co.jp
TEL:03-5315-0780
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