『騙されない為の教科書』が「消費者教育教材資料表彰2025」にて優秀賞を受賞。詐欺被害・加害防止を若者に届ける実践教材として全国に無償配布を継続
一般社団法人HASSYADAI socialが届ける、若年層の詐欺・悪徳商法対策教材が高評価。教育現場での活用拡大を目指し、全国の高校や少年院、教育機関に無償配布を継続中
一般社団法人HASSYADAI social(以下、ハッシャダイソーシャル/代表理事:勝山恵一、三浦宗一郎)が全国の高校や少年院・少年鑑別所など、教育機関を中心に無償配布している、若年層の詐欺被害・加害防止を目的とした教材『騙されない為の教科書』が、「消費者教育教材資料表彰2025」(主催:公益財団法人消費者教育支援センター/後援:消費者庁・文部科学省など)にて優秀賞を受賞しました。
詐欺被害や加害のリスクを“自分ごと”として捉えられる実例中心の構成と、教育現場での活用のしやすさが評価され、今回の受賞につながりました。

1.消費者教育教材資料表彰2025で「優秀賞」を受賞|教育現場での活用可能性が高く評価
このたび、一般社団法人HASSYADAI social(以下、ハッシャダイソーシャル)が全国の高校や少年院などに無償で配布している教材『騙されない為の教科書』が、「消費者教育教材資料表彰2025」において優秀賞を受賞しました。
本表彰は、公益財団法人消費者教育支援センターが主催し、消費者庁および文部科学省などの後援のもと、学校における消費者教育の充実・発展を目的に、優れた消費者教育教材を顕彰する制度です。企業・学校・NPO・行政など多様な主体から寄せられた教材を対象に、消費者教育の専門家による審査が行われ、実践性や創意工夫などを基準に評価が行われます。
今年度は、全国から集まった43点の教材(行政・企業・市民団体など)の中から、有識者による厳正な審査を経て、当教材が優秀賞に選出されました。
(参考資料:https://www.consumer-education.jp/contest/2025contest-press1.pdf)
また、本日6月27日(金)に行われた授賞式には、弊団体のプロジェクト責任者である髙宮大史も出席し、関係者への感謝とともに、今後の展望について語りました。


本教材が特に高く評価された点としては、高校生年代の実情や関心に即したテーマ設定に加え、リアルな事例をもとにしたストーリー仕立ての内容や、漫画形式を取り入れることで最後まで読みやすく、自然と理解を深められる構成になっている点が挙げられました。
2.『騙されない為の教科書』|“騙されない力”を育む、若者のための詐欺・悪徳商法対策教材

『騙されない為の教科書』は、詐欺や悪徳商法の実態を実例について交えて解説し、被害に遭わないための注意点や万が一被害に遭った際の対応方法をわかりやすくまとめた教材です。特に、フィッシング詐欺や無料商法、タレント・モデル契約詐欺、マルチ商法など、若者が注意すべき6つの詐欺事例に加え、リボ払いの仕組みについても番外編として紹介しています。

2023年7月に配布を開始してからこれまでに約47万部の配布を行っており、全国の高校や教育機関とも連携をしながら、日本のすべての高校生(約300万人)に配布することを目指しています。
直近では、法務省との連携により、全国の少年院や少年鑑別所でも『騙されない為の教科書』の配布が進んでおり、活用の場がさらに広がりつつあります。
▼ 関連リリースはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000058327.html
また、2025年9月には改訂版を発行予定です。
昨今の多様化・凶悪化する詐欺・悪徳商法横行の実態や、若者の消費者トラブル相談件数・被害状況を踏まえ、「闇バイト」など新たな事例を盛り込んだアップデートを企画しております。より広範に、よりわかりやすく注意喚起ができる内容でのリリースを目指して、リニューアルを進めています。
詳しくは以下のHPおよび申し込みフォームをご覧ください。
・HP:https://social.hassyadai.com/consumer-edu
・申し込みフォーム:https://social.hassyadai.com/consumer-edu/contact
3. 教育現場での活用事例|単に知るだけでなく、体験する授業へ
『騙されない為の教科書』は、全国の教育現場で活用されており、2025年度現在、年間10校程度の学校では、教材を活用した特別授業プログラムも実施しています。授業ではワークショップやディスカッションを通じて、詐欺や悪徳商法について「知る」だけでなく、感情面も含めて「体験する」ことを重視した学びを提供しています。
◼︎通常授業|配布資料としての活用
教材は、「家庭科」「公民科」の教科学習や、特別活動の時間などの授業で配布資料として柔軟に活用されており、生徒自身が自分の生活に引きつけて考えるきっかけとなっています。


出張授業や配布の形で活用してくださった先生方からは、以下のようなありがたいお言葉もいただきました。
「年度の振り返りで生徒に書かせたところ、ハッシャダイとの連携が印象的で心に残っていると回答した生徒がほとんどでした。社会を知れる、社会の声を生で聞けるということが良かったとのこと。ここは教員では手が回らないところなので、大変感謝しています。」
「生徒たちもですが、教諭からもとても面白い講演でしたとのお声をいただきました。生徒の目線に合わせ話をしていただけたので、普段は無気力な生徒も意欲的に取り組めていたように感じました。」
◼︎特別授業|投資詐欺を“体感”するゲーム型プログラム
一部の学校では、投資体験型のボードゲームを活用した特別授業を実施しています。
高校3年間をシミュレーションしながら仮想通貨に投資する構成となっており、資産運用や詐欺被害の構造を“体感的に”学べる設計です。
ゲーム中、参加者は追加投資や借金を促される中で資産を増やそうと試みますが、最後に「投資してきた通貨は現金化できなかった」と明かされ、騙されていたことに気づかされます。この意外な展開が、詐欺のリアルさとリスクを実感させ、授業への関心を高めています。
生徒からは下記のような声が寄せられ、先生からも高く評価されています。
「投資をゲーム感覚でできて楽しかった。遊ぶだけでなく、詐欺の危険さを自分で感じられて学びになった」
「自分も気づかないうちにこの授業のような詐欺にかかるかもしれないと感じた」
また、大学生世代がスタッフとして授業に参加し、生徒のサポートを担うことで、若者同士の学び合いも生まれています。


授業後の振り返りでは、全体的に判断力や情報リテラシーの基礎は身につけられたことが確認できました。
一方で、依然として「なんとなく大丈夫そう」といった直感的な判断に流されたり、「とりあえずLINE登録」「様子見でDMを送る」といった行動がリスクの入口になることへの自覚が薄く、SNS上の「無料」「当選」「知人の勧め」など、感情を揺さぶる情報への対応には課題が残る様子も見られました。
また、友人や知人との関係性を優先して判断が鈍るケースもありました。
感情や人間関係に揺さぶられやすい若者世代だからこそ、「知識」と「実感」の両面から学べるこの授業は、さらに多くの方に体験していただく中でアップデートしていきたいと考えています。
4.コメント|代表理事・三浦宗一郎
今回の受賞を受けて、代表理事・三浦宗一郎は以下のようにコメントしています。
「多くの10代が詐欺や闇バイトの危険にさらされはじめている」そんな現場の声から、この『騙されない為の教科書』プロジェクトはスタートしました。
合同会社DMM.comの全面的なご支援のもと、全国の先生方や教育委員会と力を合わせ、これまでに47万人以上の高校生年代の若者に届けることができました。
この取り組みの重要性は、社会の変化とともに日々増しています。まだ道半ばではありますが、このたびこのような栄誉ある賞を頂けたことは、私たちにとって大きな励みとなります。
今後も、日本の未来そのものである若者たちの「Choose Your Life! それでもなお、人生は選べる。」を全力で応援し続けます。
5.一般社団法人HASSYADAI socialについて
一般社団法人HASSYADAI socialは、「Choose Your Life! それでもなお、人生は選べる。」をスローガンに掲げ、1人でも多くの若者がどのような環境からでも自分の人生を自分で選択できる社会を目指して活動をしています。これまでに全国の高校や少年院、児童養護施設と連携したキャリア支援プログラムを600箇所以上で実施してきました。また、トヨタ自動車と共同で実施する高校生年代の若者向けプログラム「project:ZENKAI」や、18歳の節目をお祝いする「CHOOSE YOUR LIFE FES #18歳の成人式」などの取り組みも行っています。
代表理事:勝山 恵一・三浦 宗一郎
本社:東京都港区六本木3丁目2-1 住友不動産六本木グランドタワー24階
HP:https://social.hassyadai.com/
本リリースに関するお問い合わせや取材のご依頼は、以下までご連絡ください。
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