宇宙戦略基金事業「高頻度物資回収システム技術」に採択

「高頻度物資回収システム技術(ELS-RS)」開発で地球低軌道利用における日本の自立的かつグローバルサービスともなる輸送インフラ確立を加速

株式会社ElevationSpace

株式会社ElevationSpace(宮城県仙台市、代表取締役CEO:小林稜平、読み:エレベーションスペース、以下「ElevationSpace」)は、宇宙戦略基金事業(第二期)において、「高頻度物資回収システム技術」の実施機関として採択されましたことをお知らせいたします。本採択を受け、当社は地球低軌道(LEO)の宇宙ステーションなどの有人拠点から、実験サンプルや製造物資を地球にタイムリーかつ高頻度で回収するサービス「ELS-RS 」の実現に向けたシステム開発を加速してまいります。

採択概要

技術開発テーマ名:高頻度物資回収システム技術
実施機関名(代表機関)
:株式会社ElevationSpace
研究代表者名
:藤田 和央
技術開発課題の名称
:地球低軌道拠点からの高頻度物資回収サービス(ELS-RS)実現に向けたシステム開発
技術開発課題の概要
:(契約締結・交付決定後に公表)
関連情報
https://fund.jaxa.jp/techlist/theme2_14/

高頻度物資回収サービス「ELS-RS」のイメージビジュアル

技術開発テーマの背景と目的

2030年の国際宇宙ステーション(ISS)運用終了後のポストISSでは、これまで政府間で所有・運用されてきた地球低軌道の有人拠点は、民間が所有・運用する形態に移行していくことが計画されています。これにより市場規模3兆円とも試算される地球低軌道利用サービス市場への民間事業者の参入が喫緊の課題となっています。

民間企業などが宇宙産業に参入するためには、宇宙における技術実証や実験が欠かせないステップですが、サンプルの回収を伴わない実証・実験では取得できるデータが限定的です。現状、ISSから地球への実験サンプルの輸送手段は、有人宇宙船などに限られており、回数も年に3〜4回程度と低頻度です。また、日本においては回収地点が国外に限定されており、国内でデータ分析や解析を行うことへの制約があります。この輸送能力の制約は日本においても、また各国においても民間企業などの宇宙環境利用、特にサンプルの回収を伴う高度な実証や実験における大きな阻害要因となっています。


本技術開発は多様化するサンプルの回収ニーズに対応し、国際競争力を持つ高頻度物資回収システムを日本で確立することを目的としています。当社は2023年4月より2年間、J-SPARC(JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ)のもとJAXAと「地球低軌道拠点からの高頻度再突入・回収事業」に関する共創活動を行っており、JAXAが培ってきた「大気圏再突入・回収技術」の知見について支援を受け、技術検討を進めています。民間主導による回収インフラを構築することで、日本の宇宙開発の自立性を高めるとともに、国際競争力を持つグローバルな宇宙輸送サービスの開発を行い、地球低軌道利用市場への国内外民間企業の参入を強力に後押しします。

高頻度物資回収サービス「ELS-RS」概要

地球低軌道拠点からの物資回収サービス「ELS-RS」は、世界で初めて、宇宙ステーションなどの有人拠点からの高頻度物資回収を実現する小型無人回収サービスです。

「ELS-RS」のサービスフロー

▼ 詳細情報
https://elevation-space.com/els-rs

▼ 関連プレスリリース

ElevationSpaceとAxiom Space、高頻度の大気圏再突入・回収サービスに関する協業で基本合意書(MoU)を締結
https://elevation-space.com/posts/news_20251031

ElevationSpace 代表取締役CEO 小林 稜平のコメント

この度は、宇宙戦略基金事業(第二期)において、「高頻度物資回収システム技術」の実施機関として採択されましたことを大変光栄に思います。地球低軌道における有人拠点からの物資回収は、宇宙環境利用を支える基盤技術であり、宇宙における実証・研究・製造を持続的に発展させるための必須の交通インフラです。これまで日本は物資回収を海外パートナーの帰還機に依存してきましたが、今後は日本で直接回収する独自の能力を確立することが宇宙開発における自立性を高め、国際的な競争力を維持・強化する上で極めて重要です。ElevationSpaceは、「軌道上のヒト・モノをつなぐ交通網を構築する」というビジョンのもと、今回の開発を通じて、民間主導による高頻度回収インフラの確立に挑戦し、日本発の技術で宇宙から世界中に物資を届ける交通インフラを実現してまいります。

各ポジションにて積極的に採用を強化中です
(東北はじめ、東京・名古屋でもエンジニア採用スタートしました!)

国内唯一の「大気圏再突入・回収技術」獲得を目指す民間企業で、”宇宙機や宇宙開発”の仕事をしませんか?ElevationSpaceでは、今後の事業拡大に向けて各ポジションで採用を強化しています。「誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにする」というミッションに共感いただける方は、ぜひ下記の採用ページよりご応募ください。

▼ 採用ページはこちら
https://elevation-space.com/recruit

新たに東京・名古屋拠点でのエンジニア採用も開始。各拠点にて採用拡大中です!

仙台本社: 宮城県仙台市青葉区花京院2-1-65 いちご花京院ビル

福島工場: 福島県南相馬市原町区萱浜北谷地311 三菱倉庫 MLC SPACE LAB

東京支社: 東京都千代田区神田錦町1-17-1 神田髙木ビル BIRTH KANDA

名古屋拠点:愛知県名古屋市昭和区鶴舞1-2-32 STATION Ai

ElevationSpace 概要

ElevationSpaceは「軌道上のヒト・モノをつなぐ交通網を構築する」をビジョンに掲げ、日本が世界に誇る小型再突入技術を軸に宇宙から地球への輸送サービス開発に取り組んでいるスタートアップ企業です。東北大学やJAXAと連携し、宇宙の微小重力環境で研究開発・製造された物資を地球に運ぶ小型宇宙機の開発に取り組んでいます。

これまで基礎科学的な実験から産業利用まで幅広く利用されてきた国際宇宙ステーション(ISS)は、構造寿命などの関係から2030年末に運用を終了することが決定しており、宇宙環境利用の”場”の継続的な確保が課題になっています。ElevationSpaceは「ポストISS時代」を見据え、フリーフライヤー型の軌道上実証・回収衛星「ELS-R(読み:イーエルエスアール)」や、宇宙ステーションからの高頻度回収カプセル「ELS‐RS(読み:イーエルエスアールエス)」の提供を目指しています。「ELS-R」は、無重力環境を生かした実験や実証を、無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す国内初のサービスです。

会社名   :株式会社ElevationSpace(英文表記:ElevationSpace Inc.)

所在地   :〒980-0013 宮城県仙台市青葉区花京院2-1-65

       いちご花京院ビル9階

設立    :2021年2月

代表者   :代表取締役CEO 小林稜平

ホームページhttps://elevation-space.com/

事業内容  :宇宙環境利用・回収プラットフォーム事業、有人拠点からの高頻度物資輸送事業、
       Co-Creation 事業

▼「ELS-R」サービスのイメージがわかるコンセプトムービー

https://youtu.be/_2m_GXSDvdI

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会社概要

株式会社ElevationSpace

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URL
https://elevation-space.com/
業種
製造業
本社所在地
宮城県仙台市青葉区花京院2-1-65 いちご花京院ビル9階
電話番号
-
代表者名
小林稜平
上場
未上場
資本金
-
設立
2021年02月