太陽光発電産業界で初、LONGiの工場が世界経済フォーラムより世界の先進工場「ライトハウス」に選出
太陽光発電のスマートで持続可能な製造を先導
WEFは、コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーと共同で「グローバル・ライトハウス・ネットワーク」を2017年に設立し、翌2018年から第4次産業革命を先導するベンチマーク工場として世界で最も先進的な工場「ライトハウス(Lighthouse、灯台=指針)」を選出しています。
今回の12月14日の発表によってライトハウス工場は、太陽光発電産業界初となるLONGi嘉興工場を含む21か所が新たに選出され、合計で153か所となりました。
WEFはLONGiの製造競争力について、「LONGiの嘉興工場は数多くのインテリジェント技術の後押しにより、インテリジェント生産推進のために30以上のデジタル技術を開発・実装しました。その多くは業界初の独自特許技術であり、製造単価を1年以内に28%削減、歩留まり損失を43%削減、生産リードタイムを84%短縮、そして、エネルギー消費原単位を20%削減しました」とコメントしました。
ライトハウス工場の本質は、生産のデジタル革命であり、その根幹はインテリジェントな生産システムを構築できる戦略力です。そして、オートメーション、IIoT(製造業におけるモノのインターネット)、ビッグデータ分析、5Gなどのデジタル技術を広範に使用することで、原材料必要量と生産計画の管理や、生産・物流輸送・顧客サービスなどのバリューチェーンシステムを柔軟に改善し、無駄のない経営を実現するものです。
LONGiは世界のクリーンエネルギー分野において、持続可能な発展の提唱者、実践者、先導者であることに努めています。同社は技術研究開発とイノベーションを継続的に繰り返すことで、太陽電池の変換効率を向上させ、太陽光発電のコストを削減し、業界全体のコスト削減と効率向上を実現、そして、世界のエネルギー転換とカーボンニュートラルの目標達成に貢献することができます。今回、LONGiの嘉興工場が世界のライトハウス工場に選ばれたことは、LONGiの世界における技術リーダーシップを具体的に証明するものとなりました。
(1) 人工知能(AI)とマシンビジョンによって実現される柔軟性がある自動化:
LONGiの嘉興工場では、生産工程でのサプライヤー協力の最適化と、ビジュアルAIポジショニングやその他の技術との組み合わせにより、ラミネーションやモジュール組み立てなどの太陽電池モジュール業界での生産自動化に関する7つの課題を克服し、全工程で業界最高レベルの安定した生産性を実現しています。
(2) AIを活用した全工程の目視検査、正確なトレーサビリティ、根本原因究明と対策提案:
LONGi嘉興工場では全20工程をカバーしており、合計784台のカメラを配備し、数万点のデータを収集しています。AIを導入した工程では、異常や歩留りの変化傾向をリアルタイムで表示し、管理者や責任者の迅速な意思決定を支援することができます。また、さまざまな種類のマイクロクラック(目に見えない微細なヒビ割れ)や半田付け不良などの原因を分析し、専門的ナレッジシステムとの組み合わせで最適な解決策を提供することで、異常に対して迅速に処置することができます。
さらに、AIを導入した工程では、セル・ストリング(複数のセルを直列配線で繋げたもの)上の1,000以上の画像特徴を正確に識別することができ、特徴類似度計算を通じて、18秒毎にセル・ストリング12本のソースマシン(上流工程の生産設備)情報の識別を行い、従来のバーチャルコードでのトレーサビリティ精度の限界を超えることができます。
(3) 受注生産の注文から納品までをインテリジェント管理:
LONGi嘉興工場では生産、倉庫、物流のバリューチェーンに沿って20以上のデジタル活用を導入して端から端までのビジネスプロセスを再構築しました。倉庫と物流の業務効率を大幅に改善し、物流経路上の完全なトレーサビリティを実現、そして、注文から納品までの期間を短縮し、納期遵守と顧客満足度向上に寄与しています。
(4) AIを搭載した太陽電池セル出力資源のマッチングと動的補正:
LONGi嘉興工場は、業界初の自社開発AIスマート太陽電池生産計画計算システムを導入し、最適な生産計画を計算することで、正確な出力のモジュール供給を実現しました。また、生産された太陽電池セルの出力の資源を有効活用し、顧客要望対応により発生する出力資源の無駄を削減します。LONGiは、正確な出力のモジュール供給はコストの管理に大きな意義があると考えています。AIにより変換効率でセルを適切に割り当てて顧客要望を満たす出力のモジュールを生産し、セル出力資源の無駄とセルコストを削減します。
技術革新は企業の競争力の中心であり、持続的発展のための無尽蔵な原動力になります。また、太陽光発電産業において、技術革新力は特に重要です。WEFが始めた「グローバル・ライトハウス・ネットワーク」を通じて、企業のインテリジェント化とデジタル化を加速する必要があり、これは太陽光発電製造業全体の変革とアップグレードにとって重要であるとLONGiは考えております。
【LONGi(LONGi Green Energy Technology Co., Ltd.)について】
2000年設立のLONGiは、世界有数の太陽光発電テクノロジー企業として、エネルギー転換のシナリオを自ら描き、顧客視点の価値創造に注力することを使命としています。「太陽エネルギーを利用してグリーンエネルギーの世界を創る」という使命と「堅実で信頼できる技術リーダーシップ」というブランド哲学のもと、LONGiは技術革新に専念し、単結晶シリコンウェハ、セル・モジュール、商業・産業用分散型太陽光発電ソリューション、グリーン電力ソリューション、水素設備という5つの事業分野を構築しています。同社はグリーン電力を提供する能力を磨き、最近ではグリーン水素の製品及びソリューションも加え世界のゼロ・カーボン化を支援しています。
www.longi.com/en
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