乳化剤「シュガーエステル」の製造能力を追加増強
高品質な食品への世界的な需要に応えるため、九州事業所に新ラインを追加
シュガーエステルは、ショ糖と植物油脂由来の脂肪酸を主原料とした乳化剤です。水分と油分を均一に混合させる機能を有し、食品の加工や流通保管時の品質維持に役立ち、飲料(缶コーヒーなど)、乳製品(ホイップクリームなど)、菓子(ケーキやチョコレートなど)といった幅広い分野で使用されています。当社グループのシュガーエステルは世界シェアの約7割を占め、優れた乳化機能に加え、顧客のニーズに応じて組成や構造を最適化する技術に強みがあります。
当社グループは、国内の安定した需要と中国などの海外需要の伸長、BCP対応に応えるため、稼働中の東海事業所(製造能力10,000トン/年、三重県四日市市)に加え、九州事業所の製造設備(2,000トン/年)を2024年3月に本格稼働する予定です。また、今春から欧米や東南アジアにおけるマーケティング体制を強化するため、各地域での営業拠点設立を検討しており、すでに食感やおいしさの向上など、顧客ニーズに応じた商品設計を開始しています。加えて、当社グループのシュガーエステル製造設備は、コーシャ※1 認証およびハラル※2 認証を取得済みです。これらの取り組みにより、さらに海外需要増加が見込まれるため、九州事業所に新ライン(1,100トン/年)を追加してサプライチェーンを強化します。
当社グループは、革新的なソリューションを提供するスペシャリティマテリアルグループとして、これからもシュガーエステルの展開を通じ高付加価値な製品を提供していきます。
※1 ユダヤ教の戒律に基づく規定、※2 イスラム教の戒律に基づく規定
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像