日常をもっと便利に、暮らしに安心と豊かさを。自動配送ロボットの社会実装へ向け、取り組み開始

~甲賀市、JAこうか、手原産業倉庫、パーソルクロステクノロジーが基本合意書を締結~

「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げるパーソルグループで、テクノロジーソリューション事業を手がけるパーソルクロステクノロジー株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:正木 慎二、以下:パーソルクロステクノロジー)は、地域住人の豊かな暮らしを実現するラストマイル配送の社会実装を目指し、滋賀県甲賀市、甲賀農業協同組合(以下:JAこうか)、株式会社手原産業倉庫(以下:手原産業倉庫)と実証実験に向けた基本合意書(以下:本合意書)を締結したことをお知らせします。

■背景:拡大するEC需要と深刻化する物流人材不足                           

2024年4月からドライバーの労働時間に上限規制が導入された一方で、EC市場の拡大により配送需要は増加を続けています。その結果、ドライバー不足や高齢化が全国的に顕在化し、持続可能な物流体制の構築が急務となっています。こうした課題に対し、経済産業省は「自動走行ロボットを活用した配送の実現に向けた官民協議会」※1を発足させ、検討を進めています。

※1 経済産業省「自動走行ロボットを活用した配送の実現に向けた官民協議会」 https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/jidosoko_robot/index.html 

■パーソルクロステクノロジーの取り組みと想い                             

当社は「多様な業界に対応できるエンジニアの技術課題解決力」を強みとし、物流分野では自動搬送ロボットや介護用ロボットの開発支援などの実績を積み重ねてきました。今回のプロジェクトにおいては、単なる物流効率化にとどまらず、「24時間365日、人と人をつなぐ新しい社会インフラ」をつくることを目指します。待っているだけで荷物が届く世界を現実のものとし、生活者の安心・快適を支える仕組みを構築します。

■今回の協業内容                                           

このたび、同じ志を持つ滋賀県甲賀市、JAこうか、手原産業倉庫、パーソルクロステクノロジーの4者は「新たなインフラとしての、配送ロボットを活用したラストマイル配送サービス」の社会実装の実現に向けた業務提携のため、本合意書を締結しました。甲賀市、JAこうか、手原産業倉庫、当社の4者は以下の役割を担いながら、地域に根差した実証実験を進めます。

・パーソルクロステクノロジー:自動配送ロボットの選定、システム開発、運行管理、遠隔監視を担当

・JAこうか:弁当や食品などの荷主として参画し、地域拠点を提供

・手原産業倉庫:物流の専門知識を活かし、現地支援やロボットトラブルの駆けつけ対応を実施

・甲賀市:住民自治組織との連携による実証フィールドの提供、市民サービス拡充に向けた検討

 まずはJAこうかグループの法人向け弁当や食料品の配送から小規模にスタートし、将来的には個人宅配、農産物・日用品・酒類の配送、さらには地域の見守り監視や防災アナウンスなど、多様な活用を検証します。 

■検証事項                                               

今回の実証実験で使用する低速・小型ロボットは2023年4月より公道走行が可能となっているほか、ロボットを運用するための技術基盤もすでに確立されています。これにより、本格的な社会実装を目指し、以下の観点から具体的な検証を実施します。

(1) 地域事業者とのエコシステム構築

・地域の事業者と連携し、運行に必要な駆けつけサービスをはじめとした現地支援体制の構築を検討します

・拠点提供や現地支援者(地域の行政機関や事業者など)のネットワーク拡大を図ります

(2) 配送の安定稼働の実現

・まずは弁当の定期配送を導入することで、安定した稼働を目指します

・フードデリバリーのような、オンデマンド型配送の運用を視野に入れた検証も行います

(3) 配送ロボットのマルチプラットフォーム化

・配送活用だけにとどまらず、地域の見守りロボットとしての機能や、広告媒体としての可能性を分析し、配送ロボットの多用途活用を検討します

本実証実験では、各検証項目を通じて、社会的な価値創出と地域活性化を目指す取り組みを進めてまいります。

■各パートナーについて                                        

【甲賀市 https://www.city.koka.lg.jp/

滋賀県南部にある甲賀市は「デジタル化からDXへ」を掲げ※2、行政のデジタル化やAIを活用した業務効率化、スマートシティの実現に向けたICT活用など、市民にとってより安心で便利な市民サービスの提供に努めています。

※2 「甲賀市ICT推進ビジョン(2025年4月)」https://www.city.koka.lg.jp/ictvision/ 

【JAこうか https://ja-kouka.shinobi.or.jp/

JAこうかは、相互扶助の精神のもとに甲賀・湖南地域の組合員の営農と生活を守り高め、よりよい社会を築くことを目的に組織され、総合農業協同組合としての多岐にわたる事業を行っています。

株式会社手原産業倉庫 https://www.tehara.co.jp/

1972年設立。滋賀県に拠点を置き、物流業務の最適化と効率化を支援する企業です。倉庫事業、デリバリー事業における多岐にわたる専門的なソリューションを展開し、企業を支えています。

■今後の展望 ~配送の先にある“人をつなぐ未来”~                            

物流人材不足という社会課題に対し、テクノロジーと地域共創の力で解決を図る本プロジェクト。私たちパーソルクロステクノロジーは「クロスで技術を加速させ、共に輝く未来を創る。」というミッションのもと、人と地域、そして社会全体がより豊かに暮らせる未来を実現してまいります。さらに私たちが描く未来は、待っているだけで、まるでベルトコンベアーのように荷物が手元に届き、乗せるだけで荷物を送ることができる世界です。「労働力不足を解決する配送ロボット」の社会実装を出発点とし、その先には単なる物流の効率化を超えた夢があります。

配送ロボットは、24時間365日、暮らしを支えるインフラであると同時に、「人と人をつなぐ新しいアプローチ」として、社会に新しい価値を提供していきます。

・ロボット・モビリティ開発サービスの詳細はこちらをご覧ください https://persol-xtech.co.jp/service/robot/

・お問い合わせ(法人・個人)はこちら https://persol-xtech.co.jp/contact/

■パーソルクロステクノロジー株式会社についてhttps://persol-xtech.co.jp/ >

パーソルクロステクノロジー株式会社では、自動車・航空宇宙・産業機械・家電・ロボットといったものづくり領域、コンサルティングから設計・開発まで横断的なソリューションを提供するIT領域、そして診断、運用、IoTを含むセキュリティ領域などにおいて、専門的な技術を持ったエンジニアが、あらゆる業界でお客さまの技術支援をしています。私たちは、「尖った技術」の力で人と組織のはたらき方に変革を起こすことで社会課題を解決してまいります。

■「PERSOL(パーソル)」についてhttps://www.persol-group.co.jp/ >

パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。

はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」 を実感できる社会を創造します。

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ビジネスカテゴリ
物流・倉庫・貨物
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会社概要

URL
https://persol-xtech.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビルディング51F
電話番号
03-6370-6840
代表者名
正木 慎二
上場
未上場
資本金
4億9500万円
設立
1979年10月