精油の嗅覚刺激により、テストステロン(男性ホルモン)の分泌量が増加
~長崎大学大学院との共同研究で確認~
公益社団法人 日本アロマ環境協会(略称:AEAJ、東京都中央区)は、長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 神経機能学の篠原一之教授と共同研究を行い、精油の吸入がテストステロン(男性ホルモン)に与える影響を確認しました。40代の女性15名を対象に10種類の精油で実験を行った結果、ジャスミン(アブソリュート)精油とローマンカモミール精油、クラリセージ精油の香り刺激で、唾液中のテストステロン濃度の有意な増加がみられました。
- 研究概要
40歳代の女性15名(月経周期21日~37日)
【精油】
10種類<イランイラン、クラリセージ、ジャスミン(アブソリュート)、スイートオレンジ、ゼラニウム、ネロリ、フランキンセンス、ラベンダー、ローズオットー、ローマンカモミール>
【測定方法】
「溶媒で希釈した精油」または、「溶媒のみ」と空気を混合した気体を、それぞれ20分間吸入し、吸入の前後で唾液を採取
【評価項目】
唾液中のテストステロン(男性ホルモン)濃度
- 研究結果
精油吸入後の唾液中のテストステロン濃度が有意に上昇しました。
ジャスミン
ローマンカモミール
クラリセージ
※テストステロンとは
男性ホルモンの一種。少量ながら女性の体内にも存在し、生きる活力や気持ちの張り、恋愛意欲の向上、筋肉量の増加などの働きがあるといわれている。
- 研究結果詳細
※変化率は、吸入後テストステロン濃度を、吸入前テストステロン濃度で割って算出。
「有意差あり」とは、無臭時と精油吸入時の変化率を比較した際に有意な変化が見られたことを示す。
- まとめ
篠原 一之 教授
長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科神経機能学 教授。長崎大学医学部卒業後、東海大学大学院医学博士課程(児童精神科)終了。北海道大学、横浜市立大学、バージニア大学などを経て2002年より現職。小児精神科・心療内科医師として臨床現場の声にも日々耳を傾けつつ、フェロモンや香りによる女性のうつや不安の緩和法、乳幼児行動・母性行動などを専門に研究している。
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