国内初のツシマヤマネコの人工授精にアニコムグループが遺伝子検査で協力
アニコム社員共著の論文が学術誌に掲載
2021年3月に国内初となるツシマヤマネコの人工授精に成功した横浜市立よこはま動物園の研究に、アニコム ホールディングス株式会社(代表取締役 小森 伸昭、以下 当社)のグループ会社であるアニコム損害保険株式会社およびアニコム先進医療株式会社が、グループが保有する遺伝子検査技術を用いて協力し、この度、その研究をまとめた論文が学術誌「Animals」に掲載されたことをご報告いたします。論文にはグループ所属の研究員が共著者として掲載されております。
- 本研究の概要
今回、よこはま動物園では、ホルモン剤で卵巣の状態を受精に適した状態にコントロールした上で、腹腔鏡を使って精子を卵管内に直接注入する「腹腔鏡下卵管内人工授精」という方法で人工授精に成功しました。今回の成果は、この手法がツシマヤマネコの人工繁殖に有用である可能性を示すとともに、他の小型ネコ科動物にも応用できる可能性を示したものです。
【原論文情報】
A, Azumano. M, Ueda. M, Nomura. M, Usui. M, Ichinose. Y, Yanagawa. S, Kusuda. Y, Matsumoto. K, Murata. (2022). Successful laparoscopic oviductal artificial insemination in the endangered Tsushima leopard cat (Prionailurus bengalensis euptilurus). Animals 2022, 12, 777.
- 本研究における当社の貢献について
・なぜ父親の特定が必要か
ツシマヤマネコの野生下の生息数は現在、100頭弱とされており、絶滅危惧種に指定されています。種の絶滅を回避するためには、繁殖において近交弱勢(近親交配による遺伝的劣化)を防ぎ、遺伝的多様性を保全することが重要とされています。そのため本研究においても、新たに生まれたツシマヤマネコの赤ちゃんの父親を特定し、個体の血縁関係を記録することが必要とされておりました。
- 今後の取り組みについて
アニコムグループでは、この度の研究成果を大変喜ばしく思うとともに、今後も同様の事例に際して今回の成果を活用し、本種の国内の保護事業にも貢献していきたいと考えております。
■会社概要
アニコム ホールディングス株式会社(https://www.anicom.co.jp/)
〒160-8352 東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー39階
代表取締役 ⼩森 伸昭
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