【7月M&Aレポート】74件、5カ月連続増加 ホンダ、上場子会社の八千代工業をインド社に売却
一方、7月の取引金額(公表分を集計)は1566億円。5、6月は2カ月連続で1兆円を超えたものの、大型案件が乏しく、1月(1346億円)に次ぐ今年2番目の低水準でした。
上場企業に義務付けられている適時開示情報のうち、経営権の異動を伴うM&A(グループ内再編は除く)について、M&A Onlineが集計しました。
調査結果の概要
1, 海外案件、コロナ前水準に回復
2, そーせい、スイス社の医薬品事業を買収
3, ホンダ 「脱エンジン化」で系列部品メーカー再編
海外案件、コロナ前に回復
7月の総件数74件の内訳は買収56件、売却18件(買収側と売却側の双方が発表したケースは買収側でカウント)でした。このうち海外案件は16件で、日本企業が買い手のアウトバウンド取引10件、外国企業が買い手のインバウンド取引6件でした。
海外案件の1~7月累計は110件(アウトバウンド72件、インバウンド38件)と、前年80件(アウトバウンド45件、インバウンド35 件)を30件上回り、コロナ前の2019年の水準(107件=アウトバウンド82件、インバウンド25件)を回復しました。
そーせい、スイス社の医薬品事業を買収
7月の金額トップは、そーせいグループが約650億円を投じて、スイスのバイオ医薬品企業イドルシア(バーゼル)から日本・アジア太平洋地域(中国を除く)の事業を買収した案件でした。そーせいは1990年に設立した創薬ベンチャーの老舗です。
取得したのはイドルシアの日本、韓国にある子会社の全株式のほか、同社の主力製品でくも膜下出血の手術後の脳血管収縮などの抑制薬 「ピヴラッツ」、不眠症治療薬「ダリドレキサント」の中国を除くアジア太平洋地域における権利などを取得できるオプション(選択権)です。
ホンダ 「脱エンジン化」で系列部品メーカー再編
ホンダは、上場子会社の八千代工業をインドの自動車部品大手マザーサン・グループに売却すると発表しました。エンジン車からEV(電気自動車)へのシフトに伴う系列自動車部品メーカーの再編の一環です。
10月をめどにTOB(株式公開買い付け)を行い、八千代工業を完全子会社化したうえで、株式81%をマザーサンに190億円で譲渡します。残る19%は引き続きホンダが所有。譲渡先のマザーサンは世界40カ国以上に生産拠点を持ちます。
ホンダは2040年までに販売するすべての新車をEVかFCV(燃料電池車)に置き換える「脱エンジン化」を目標に掲げます。八千代は親会社の脱エンジン化に伴い、新たな販路開拓などが急務になっていました。
レポート全文はこちら
https://maonline.jp/articles/ma_summary_2023g
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