株式会社Scalar、分散データ基盤のセキュリティとガバナンスを強化した「ScalarDB 3.18」をリリース

〜トランザクション処理・分析処理の両面でセキュリティとアクセス管理を強化し、Google Cloud Spanner対応でマルチDB活用を拡大〜

株式会社Scalar

株式会社Scalar(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO:深津航、代表取締役CTO:山田浩之)は、複数・異種のデータベースを仮想的に統合し、トランザクション処理と分析処理を両立するUniversal HTAPエンジン「ScalarDB」の最新版となるバージョン3.18をリリースしました。

本バージョンでは、分散データ基盤に求められるセキュリティとガバナンスの強化を中心に、トランザクション基盤であるScalarDB Cluster、分析基盤であるScalarDB Analyticsの双方で、認証・認可機能を大幅に拡充しました。これにより、企業は複数のデータベースにまたがるデータアクセスを、より統一的かつ厳格に制御できるようになります。加えて、ScalarDB Clusterを支えるScalarDB CoreがGoogle Cloud Spannerに対応したことで、Spannerを含む複数データベースをまたいだトランザクション処理も可能となりました。

企業システムでは、データが複数のクラウドや複数種のデータベースに分散することが当たり前になっています。一方で、セキュリティポリシーやアクセス権限、監査性を維持しながら、データを横断的に活用することは依然として難しい課題です。ScalarDB 3.18は、こうした課題に対し、セキュアで統制可能な分散データ活用基盤としての価値をさらに高めるアップデートとなります。

新バージョンリリースの背景

AI活用の本格化や業務のデジタル化により、企業におけるデータ基盤は、単一データベース中心の構成から、複数システム・複数クラウド・複数データベースを前提とした構成へと移行しています。こうした環境では、データを横断して活用できるだけでは不十分であり、誰が、どの条件で、どのデータにアクセスできるのかを一貫して管理できることが、経営上・運用上の重要な要件となっています。

特にエンタープライズ領域では、認証・認可の統合、きめ細かなアクセス制御、既存のアイデンティティ基盤との連携、そしてクラウドをまたぐガバナンスの確立が不可欠です。また、システム刷新やマイクロサービス化が進む中では、利用するデータベースの選択肢を狭めることなく、一貫したトランザクション処理や分析処理を実現できる柔軟性も求められます。

ScalarDB 3.18は、こうした要請に応えるため、セキュリティ・ガバナンスの強化と対応データベースの拡充を進めたバージョンです。

ScalarDB 3.18の新機能概要

企業のIdP(アイデンティティ基盤)と連携したトークンベースのアクセス制御に対応し、分散データ基盤のセキュリティとガバナンスを強化

トランザクション管理を担うScalarDB Clusterでは、新たにOIDC対応IdPが発行するJWTアクセストークンを用いたアクセス制御に対応しました。クライアントはIdPで取得したアクセストークンを用いてScalarDB Clusterへアクセスでき、ScalarDB Clusterはそのトークンを検証した上で、クライアントに対応するユーザの権限に基づくアクセス制御を行います。

さらに、JWTのclaimにABAC(Attribute-Based Access Control)タグを指定できるため、ユーザー属性や業務条件に応じた細粒度なアクセス制御が可能です。これにより、既存の企業向けIdPと連携しながら、複数のデータベースにまたがる分散データ基盤に対して、統一的かつ柔軟なアクセス管理を実現できます。

その結果、企業はセキュリティポリシーと業務要件の両立を図りながら、データ活用の自由度を損なうことなく、ガバナンスを強化することが可能になります。

ScalarDB Analyticsでも認証・認可に対応し、分析基盤全体の統制を向上

複数データベースを横断した分析問い合わせを実現するScalarDB Analyticsにおいても、新たに認証・認可機能を追加しました。これにより、配下の複数のデータベースに対するアクセス制御を、ScalarDB Analytics上で管理できるようになります。

また、分析対象がScalarDB Cluster配下のデータベースである場合には、認証・認可をScalarDB Clusterへ移譲することも可能です。これにより、トランザクション処理と分析処理の双方にまたがるアクセス制御を、より整合的に設計・運用できるようになります。企業は、分析活用を進めながらも、統一的なセキュリティポリシーのもとでデータガバナンスを維持しやすくなります。

Google Cloud Spannerに対応し、マルチデータベース戦略の柔軟性を拡大

ScalarDB Clusterを支えるScalarDB Coreが、新たにGoogle Cloud Spannerに対応しました。これにより、Spannerを含む複数のデータベースをまたいだトランザクション処理が可能となります。

企業では、システムごとに異なるデータベースを採用するケースが一般的であり、クラウドネイティブな高可用性データベースを活用しながら、既存システムとの整合性を保つ必要があります。今回の対応により、Spannerを新たな選択肢として取り込みつつ、他のデータベースと組み合わせた柔軟なシステム構成が可能になります。これにより、特定ベンダーや単一データベースに依存しない、より現実的なモダンデータアーキテクチャを構築しやすくなります。

今後の展望

今後は、マイクロサービス・アーキテクチャを採用する企業が直面するデータ整合性の課題に応えるべく、マイクロサービスユースケース向けの機能強化を重点的に進めてまいります。複数サービス・データベースを跨るビジネストランザクションの実装を支援する仕組みや、分散環境下における柔軟な整合性担保の仕組みを拡充することで、モダンアプリケーションの開発生産性とエンタープライズ基盤としての堅牢性を両立し、ScalarDBを中心としたデータ基盤の適用領域をさらに拡大してまいります。

【ScalarDBについて】

詳細は以下を参照ください。 

 ScalarDB (GitHub): https://github.com/scalar-labs/scalardb

 ScalarDB (ドキュメントサイト): https://scalardb.scalar-labs.com/docs/latest/

【株式会社Scalarについて】

株式会社Scalarは、「データマネジメントの未来を創る」をビジョンとし、東京とサンフランシスコに拠点を持つ、2017年設立の日本発グローバルスタートアップです。複数・異種のデータベースを仮想的に統合し、トランザクションや分析問合せを実現するUniversal HTAP エンジン「ScalarDB」と、データの真正性の課題を解決するデータ改ざん検知ソフトウエア「ScalarDL」の開発・販売をしています。詳細はウェブサイトをご覧ください。


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会社概要

株式会社Scalar

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URL
https://scalar-labs.com/ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区袋町5番1号 Faro神楽坂209
電話番号
-
代表者名
深津航
上場
未上場
資本金
21億円
設立
2017年12月