建設DX、建設業界でアジャイル開発が進まない理由:知らない企業が過半数
~Arentの独自調査で、アジャイル開発の認知と実践における課題を明確化~
建設DXを推進する株式会社Arent(東京都港区、代表取締役社長:鴨林広軌、以下Arent)は、2024年7月~2024年12月に当社が登壇したセミナーや展示会において、建設業界におけるアジャイル開発に関するアンケートを実施しました。その結果、アジャイル開発手法の認知度や活用状況について業界内で大きなギャップが存在していることが明らかになりました。一部の企業ではアジャイル手法を取り入れる動きが見られるものの、多くの企業が導入に慎重な姿勢を示しており、認知と実践の間に課題があることが浮き彫りになっています。
本調査では「DX」「アジャイル開発」「BIM」「AI」の4つのセグメントに分けてアンケートを実施し、本記事では「アジャイル開発」に関する調査結果を詳しく解説します。
なぜアジャイル開発が重要なのか
建設業界における技術やノウハウは、長年の経験や職人の勘に依存する「暗黙知」として蓄積されています。この暗黙知をデジタル化し、再現性のある形でシステム化するには、従来の開発手法では対応が難しく、アジャイル開発が不可欠です。
一般的な開発手法では、初期段階で仕様を確定させる必要があるため、言語化されていない暗黙知を前提としたシステム開発には適していません。一方、アジャイル開発では、短いサイクル(スプリント)で開発を進め、現場のフィードバックを反映しながら改善を繰り返すことで、暗黙知を徐々に形式知へと変換し、最適なシステムを構築することが可能になります。
調査結果
調査結果全文は以下よりご覧いただけます
https://note.com/arent3d/n/n49d4ff83895b
■調査結果抜粋
■最後に
調査の結果、アジャイル開発手法の導入状況は建設業界においてまだ初期段階にあることがわかりました。その背景には、手法自体の認知度の低さや従来の業務フローにおける制約が影響している可能性があります。しかし、アジャイル手法の柔軟性や迅速なプロジェクト進行を活用することで、業務効率や競争力向上につながる可能性があります。
今後は、業界全体でアジャイル手法への理解を深め、段階的な導入を進めることが求められます。例えば、現場ごとに小規模なプロジェクトでアジャイル手法を試行し、その成功事例を業界内で共有することで、他企業への波及効果を高めることが有効です。また、導入を促進するための教育や啓発活動を強化し、具体的な実践方法を広めることが重要です。
■調査概要
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調査実施者: 株式会社Arent
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調査方法: イベント現地でのアンケート
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調査対象: 建設業界従事者
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有効回答数: 299件
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調査時期: 2024年7月~2024年12月
※調査データを引用する際は、問い合わせをいただき、引用元の明記をお願いします。
Arentについて
「暗黙知を民主化する」をミッションに、建設業界のDX推進を行うスペシャリスト集団です。顧客志向を徹底し、日本企業の高度な技術をシステム化、デジタル事業化しています。
会社概要
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名称:株式会社Arent
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所在地:東京都港区浜松町2-7-19KDX浜松町ビル3階
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代表者:代表取締役社長 鴨林広軌
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資本金:5億4,498万円
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問合せ先:info@arent3d.com
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