NanoFrontier、東京都「X-HUB TOKYO」ドイツコースに採択

MotionLab.Berlinの支援のもと、PFAS(有機フッ素化合物)の検出技術を軸に、飲料水規制が強化されるドイツでの事業機会を検証

NanoFrontier株式会社

NanoFrontier株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役:井上 誠也、以下「NanoFrontier」)は、東京都が主催し、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)が運営する令和8年度「X-HUB TOKYO アウトバウンドプログラム」のドイツコース(以下「本プログラム」)に採択されたことをお知らせいたします。当社は同プログラムの韓国コースにも採択されており、アジアに続き欧州でも事業機会の検証を進めます。本プログラムでは、独自のナノ粒子生成技術を用いたPFAS(有機フッ素化合物)の検出技術を軸に、ドイツの水道事業者や化学・水処理関連企業との協業機会を探索します。

採択の背景

PFAS(有機フッ素化合物)は、分解されにくく環境中に長く残ることから「永遠の化学物質」とも呼ばれ、飲料水の安全をめぐる規制が各国で強化されています。ドイツでは改正飲料水令により、2026年1月12日から20種類のPFASの合計に1リットルあたり0.1マイクログラムの基準値が適用され、2028年からは特に重要な4物質の合計に1リットルあたり0.02マイクログラムというさらに厳しい基準値が適用されます(出典:ドイツ連邦環境庁)。日本でも2026年4月から、PFOS・PFOAの合計値が水道水の水質基準として位置づけられました(出典:環境省)。

規制の強化に伴い、水道事業者や工場は、より多くの地点で、より頻繁に水質を確認する必要に迫られています。一方で、現在の分析は高価な専用装置と専門の技術者を備えた分析機関に依存しており、結果が出るまでに日数を要します。精密分析の前段で、現場で素早く状況を把握できる手段が求められています。

本プログラムは、参加企業ごとにカスタマイズされた対象産業のクラスター都市を訪問し、エコシステム関係者との個別商談を実施するとともに、コホート全体でデモデイを開催することで、ドイツにおけるビジネス展開を支援するものです。規制が先行し、検査の需要が具体的に立ち上がりつつあるドイツは、当社の技術を実地で検証するのに適した市場であると考えています。

当社の技術

当社は、独自のナノ粒子生成技術を基盤に、化合物をナノサイズ化して新たな機能を引き出す研究開発を行っています。この技術は特定の物質に閉じたものではなく、化合物の種類を問わず適用できる点に特徴があります。

その第一弾の実装として取り組んでいるのが、PFASの検出技術です。ナノ色素を水中に分散させ、PFASを低濃度・その場で検出する試薬の開発を進めており、水のサンプルに試薬を加えたときの色の変化から、PFASの有無と濃度の目安を読み取ることができます。高価な分析装置を持たない現場でも、精密分析の前段で素早くスクリーニングを行えるようにすることを目指しています。

当社は現在、顧客から水のサンプルを受領して測定するサービスを通じて有償の技術検証を行っており、小規模製造への移行を進めています。技術を提供するにとどまらず、試薬を自ら製造し安定供給できる体制を築くことを、事業の柱と位置付けています。

本プログラムで取り組むこと

本プログラムを通じて、当社は以下に取り組みます。

  1. ドイツ市場での顧客ニーズの検証
    水道事業者、検査機関、化学メーカー、水処理装置メーカーとの対話を重ね、当社の検出技術が最初に価値を発揮できる用途と顧客像を見極めます。

  2. 技術検証の計画づくり
    対話を通じて見えた課題をもとに、ドイツの事業会社とともに進める技術検証の具体的な計画を設計します。

  3. ドイツ・欧州市場への参入計画の策定
    MotionLab.Berlinによる欧州の規制とエコシステムに関するワークショップや個別メンタリング、ベルリンでのデモデイを通じてパートナー候補との関係を築き、規制対応を含めたドイツ・欧州市場への参入計画をまとめます。

今後の展望

本プログラムでの検証を通じて、ドイツの事業会社との有償の技術検証につなげることを目指します。国内外で技術検証を積み重ねながら小規模製造への移行を進め、試薬を自ら製造し安定供給できる体制の構築へと、着実に歩みを進めてまいります。

代表コメント

「このたびの採択を大変光栄に思います。PFASの規制は世界中で厳しくなっていますが、規制値を定めるだけでは水の安全は守れません。どこで、どれだけ含まれているかを、現場で、頻繁に確かめられて初めて対策が回り始めます。私たちは、化合物をナノサイズ化して新たな機能を引き出す技術を自社の資産として持ち、その力で検査の入り口を広げたいと考えています。規制が先行するドイツは、その価値を問う場として最適です。韓国に続く欧州での検証を通じて、学理に基づく技術を、社会で使われ続ける製品として届けてまいります」

(代表取締役 井上 誠也)

「X-HUB TOKYO」について

X-HUB TOKYOは、東京都が主催する、東京と世界をつなぐイノベーションプラットフォームです。アウトバウンドプログラムは、スタートアップのグローバル展開を支援するもので、各地域のグローバルアクセラレーターと連携し、メンタリングや現地事業関係者とのネットワーキング、大企業・ベンチャーキャピタル(VC)などに向けたピッチイベント等を含む海外現地への渡航プログラムを提供しています。令和8年度は、ボストン、オースティン、英国、ドイツ、シンガポール、韓国の6コースで実施されます。運営は独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)が務めています。

公式サイト:https://www.x-hub-tokyo.metro.tokyo.lg.jp/

NanoFrontier株式会社について

NanoFrontierは、独自のナノ粒子生成技術を基盤とする、東北大学発のディープテックスタートアップです。化合物をナノサイズ化することで新たな機能を引き出し、環境・エネルギー材料への応用を進めています。

会社概要

会社名:NanoFrontier株式会社
代表者:代表取締役 井上 誠也
所在地:宮城県仙台市青葉区片平2-1-1 東北大学産学連携先端材料研究開発センター215号室
設立:2025年4月7日
事業内容:

  • ナノ粒子化技術を用いた試薬品・機能性材料の研究開発、製造および販売

  • ナノ粒子の製造受託および関連技術の提供

  • ナノ粒子化技術分野における技術ライセンスの供与および技術コンサルティング

公式サイト:https://nanofrontier.jp

本件に関するお問い合わせ

NanoFrontier株式会社
Email:corp@nanofrontier.jp
Web:https://nanofrontier.jp

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会社概要

NanoFrontier株式会社

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URL
https://nanofrontier.jp
業種
製造業
本社所在地
宮城県仙台市青葉区片平2-1-1 東北大学産学連携先端材料研究開発センター215号室
電話番号
-
代表者名
井上誠也
上場
未上場
資本金
-
設立
2025年04月