深呼吸は体に悪い!「鼻呼吸」に変えるだけで痩せて健康になる、トップアスリートが実践する「最高の呼吸法」
『トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法』(パトリック・マキューン/著 桜田直美/訳)
◆オリンピックの金メダリストも実践する呼吸法とは?
「口呼吸」を「鼻呼吸」に変えただけで、
「運動パフォーマンスが上がる」
「喘息が完治する」
「リバウンドせずに体重が減る」
「疲れない体になる」
「体内のデトックスができる」
「脳卒中を防ぐ」
「睡眠の質がよくなる」
と聞いたら、あなたはどう思いますか?
本書の著者は、慢性的な呼吸過多の状態でした。会社の管理職につき、子供のころからずっと喘息に悩まされ、健康状態は良好ではありませんでした。そのせいで、自分は体力がない、自信が持てないといった、ネガティブな自己イメージをもっていました。
しかし“鼻呼吸”を知ったことで人生が激変します。ロシア人医師・故コンスタンチン・ビューテイコ氏から鼻呼吸法を教わり、この呼吸法を実践したところ、長年の睡眠障害と喘息を改善することができました。それをきっかけに著者は仕事を辞め、ビューテイコ氏に弟子入りして呼吸法を本格的に学びます。そして「酸素アドバンテージ・プログラム」を開発したのです。現在はオリンピックの金メダリストをはじめ、アスリートから一般の方まで指導しています。
◆細胞レベルで呼吸してる?
「酸素アドバンテージ・プログラム」は、ビューテイコ医師の呼吸法を基盤にして著者が開発した独自メソッドです。喘息の改善に効果があるだけでなく、あらゆる人の健康状態や運動パフォーマンスを向上させる効果があります。
本書を読んで呼吸に関する正しい知識を身につけ、正しい呼吸法を習得すれば、細胞レベルで酸素を最大限に活用することができるようになります。必要なのは、呼吸と体内の酸素の関係を正しく理解することだけです。特に重要なポイントは、二酸化炭素の働きを知った上で呼吸することです。
呼吸は本来、無意識に行うものであり、自分の呼吸について深く考えたことのある人はあまりいないでしょう。しかし、人は生きているかぎりつねに呼吸していて、その呼吸法が健康を促進してくれることもあれば、健康を妨げる足かせになることもあります。この記事を読んでいるいま、口は開いていませんか?
口呼吸の子供は猫背になりやすく、気管が弱くなりやすいと著者は言います。また脱水症状になりやすく(睡眠時に口呼吸をしていると、起床時に口の中が乾いている)、口の中が乾いていると、口の中が酸性になりやすく、そのため歯や歯茎の病気にもなりやすくなります。口呼吸をすると口内のバクテリアの種類が変わるので、口臭の一因にもなります。そして、口呼吸はいびきや睡眠障害の原因にもなるのです。
本書の目的は、もっと自分の呼吸に対して自覚的になり、本来の正しい呼吸法を身につけて、一生続く健康を手に入れてもらうことです。
◆簡単に運動パフォーマンスを上げられるエクササイズ
プロのアスリートが、心肺機能を高めるために高地トレーニングを取り入れているのは有名な話です。標高が高いと大気圧が下がり、その結果として酸素の量も少なくなります。これに対して人間の体は、赤血球の数を増やすことで、酸素の少ない環境に適応しようとします。赤血球の量が増えると、筋肉に酸素を運搬する能力も向上し、筋肉に乳酸がたまりにくくなり(疲れにくくなる)、運動パフォーマンスや持久力が向上するとともに、炎症やケガのリスクも低下します。しかし、高地トレーニングは誰でもできるわけではありません。
ですが、同じ効用のある「鼻呼吸」なら、高地の環境を低地で再現できるのです。
◆メキシコの「走る民族」が欧米のマラソン選手よりも心拍数が低いワケ
長年にわたって口呼吸だった人が完全な鼻呼吸に変えるのは、なかなか難しい選択です。「鼻呼吸がそんなにいいのなら、なぜほとんどのトップアスリートが口呼吸なのですか?」という質問を著者はよく受けるのですが、多くの人の呼吸が本来の呼吸からだいぶ離れてしまい、口呼吸が普通になっているからだと言います。
私たちの祖先は、運動時でも鼻呼吸をしていました。現代でも、「走る民族」として有名なメキシコ北部のタラウマラ族などは、祖先の鼻呼吸をそのまま受け継いでいます。科学的な調査によると、フルマラソンを走るときのタラウマラ族の心拍数は、1分間に130でした。これは驚くほど低い数字です。欧米のマラソン選手の平均は、1分間に160から180になります。この結果を見れば、たとえ強度の高い運動をしていても、鼻呼吸であれば楽で規則正しい呼吸を維持できることがわかります。
口呼吸はどちらかといえば新しい現象であり、運動パフォーマンスの向上にはまったくつながりません。むしろパフォーマンス向上のじゃまになっているのです。
◆鼻呼吸のメリットとは?
- 吸い込んだ空気が肺に入る前にいらないものを取り除き、温めて湿気を与える
- 心拍数を下げる
- 一酸化窒素が肺に送られ、気道と血管が広がる
- 酸素が全身に効率的に行きわたる
- 動いている筋肉にたくさん酸素が送られるので、疲労物質の乳酸が減少する
◆口にテープを貼って寝るだけでもOK
本書ではエビデンスをもとに解説し、適切なエクササイズをご紹介しています。また、寝るときに口をテープを貼るだけで、寝ている間に正しい呼吸法が身につき、睡眠の質も上がると著者はいいます。
寝つきが悪い、またはいびきや睡眠時無呼吸症候群によって睡眠が妨げられるという人は、翌朝すっきり目覚めることができません。睡眠不足は、集中力の低下や機嫌の悪さにつながり、ごく基本的な活動さえきちんとできなくなることもあります。
たとえ自分では一晩中ぐっすり眠ったつもりでも、口呼吸だったり、呼吸が荒かったりすると、睡眠の質は著しく低下します。朝起きたときに口の中が乾いていて、倦怠感が残っている方は、口にテープを貼る方法をぜひ試してみてください。どんなテープを使うべきか、貼り方などについて本書で詳しく説明しています。
◆世界最大の医療サイト(Mercola.com)設立者ジョゼフ・マーコーラ医師絶賛!
「日常生活や、本書で紹介するエクササイズを行うときに、口に閉じて鼻だけで呼吸していれば、高地と同じ酸素の少ない状態を再現できる。鼻呼吸だけで強度の高いエクササイズを行うと、たしかにかなり息苦しさを感じるだろう。しかしその息苦しさこそが、効果が上がっている証拠だ。
私自身もエクササイズを行うときに、この本で紹介されている方法を実際に使っている。完全な鼻呼吸ができるようになるまでに数週間はかかったが、一度できるようになれば、以前の口呼吸よりもはるかに効率がよくなった。
私は医師として、危険な薬や手術よりも、ただ生活習慣を変えるという、シンプルでお金のかからないこの方法を推奨している。本書で紹介されているテクニックを、ぜひあなたの生活習慣に加えてもらいたい。私の見るかぎり、マイナス面はまったく存在しない。ただ大きな利点があるだけだ」
【目次】
推薦の言葉 ジョゼフ・マーコーラ医師
Prologue 呼吸を減らすとすべてが変わる
PART1 呼吸の秘密
Chapter1 誰もが誤解している酸素のパラドックス
Chapter2 体内酸素レベルを自分で測定する
Chapter3 鼻は呼吸のためにあり、口は食事のためにある
Chapter4 軽い呼吸こそ、身につけるべき正しい呼吸法
Chapter5 人間本来の呼吸のしかたを取り戻す
PART2 フィットネスの秘密
Chapter6 自然で合法的にパフォーマンスを上げる方法
Chapter7 低地にいながら高地トレーニングをする
Chapter8 鼻呼吸で集中力を高め意図的にゾーンに入る
PART3 健康の秘密
Chapter9 呼吸法を変えるだけで簡単にダイエットできる
Chapter10 呼吸量を減らすことで疲れない体をつくる
Chapter11 呼吸量を減らすことで心臓を強化する
Chapter12 呼吸量を減らすことで喘息を治す
Chapter13 鼻呼吸に変えると顔が正常に発達する
実践編 酸素アドバンテージ・プログラム
Epilogue 体を動かすことは命を救う
【著者プロフィール】
パトリック・マキューン
ダブリン大学トリニティ・カレッジ卒。ビューテイコ呼吸法の生みの親であるコンスタンチン・ビューテイコ医師に学ぶ。子供のころから喘息に苦しみ、山のような薬と吸引器に頼ってきたが、26歳のときにビューテイコ呼吸法と出会い、長年苦しめられた喘息の症状から解放される。この人生が変わる経験に触発され、自分と同じように呼吸の問題を抱える人たちを救うことを生涯の仕事に選ぶ。
ロシアでの修業を経て、13年以上にわたって5000人以上のクライアントに呼吸法を指導し、数百人の医療専門家とともに働いてきた経験から、酸素アドバンテージ・プログラムを開発する。同プログラムは、呼吸を止めるトレーニングに関する著者自身による広範な研究が下敷きになっていて、現在も世界各地でこの酸素アドバンテージ・プログラムを教えている。
本書で紹介している多くのエクササイズは、著者がアスリートのために特別につくったプログラムであり、運動パフォーマンスを劇的に向上させる効果がある。
【書誌情報】
定価 : 1,620円(税込)
判型 : 46判
体裁 : 並製
頁数 : 336頁
ISBN : 978-4-7612-7295-1
発行日 : 2017年10月16日
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