絵本作家・田島征三の創作の原点が絵本に。描いたのは「生命のグリグリ」!
『ちからたろう』『しばてん』『ふきまんぶく』『とべバッタ』など、大胆な筆づかいで、ほとばしる生命の躍動を描いてきた絵本作家・田島征三が、少年の日の原体験をテーマに取り組んだ、新たな代表作。
- 創作の原点は、初めて生命をつかんだときの「グリグリ」という感触
最新作『つかまえた』は、『ちからたろう』『しばてん』『ふきまんぶく』『とべバッタ』など、大胆な筆づかいで、ほとばしる生命の躍動を描いてきた絵本作家・田島征三さんが、忘れられない少年の日の原体験をテーマに取り組んだ絵本。
高知県の自然豊かな土地で幼少期を送った田島さんは、エッセイなどでたびたび子どものころに川で魚を手づかみにしたときの体験を描いており、初めて生命をつかんだときの「グリグリ」という感触が、自分の創作の原点だと語っています。今回の絵本はまさにそのことをテーマにしたものです。
最近も2017年に日経広告賞大賞、2018年に東京アートディレクターズクラブADC賞、2019年には巖谷小波文芸賞と受賞が続き、2020年5月に発表された国際アンデルセン賞画家賞の最終候補6名にも選ばれるなど、80歳を迎える今もなお、その創作が注目され続ける絵本作家です。
近年は越後妻有アートトリエンナーレに合わせて開館した「田島征三&鉢 絵本と木の実の美術館」(http://ehontokinomi-museum.jp/)を中心とした活動や、瀬戸内国際芸術祭のアート作品でも話題を集めている田島さんですが、この絵本は自らの新たな代表作を創るべく数年前から取り組んできたものです。
「ほぼ日」webサイトに掲載されたインタビューでも、この絵本のことについて語っています。
https://www.1101.com/n/s/seizo_tashima/2019-12-04.html
また、本書の発売にあわせて、メリーゴーランドの増田喜昭さんに書評を寄せていただいています。
「生きて流れている水、子どもの魂のまんま!」
https://kaiseiweb.kaiseisha.co.jp/a/review/rev2007/
- 絵本のあらすじ
夏のある日、川の浅瀬に大きな魚がいるのをみつけたぼくは、そっと近づこうとしたが、足をすべらせて川に落ちてしまう。水の中で懸命にのばした指が魚にふれると、ぼくは無我夢中でそれをつかまえた──。田島作品ならではの、躍動感あふれる場面の連続が見どころです。意外な展開で、最後は読者をほどよいユーモアでつつみこみます。
- 原画展情報
刊行を記念して、原画展が開催されます!
会期 :7月10日(金)〜8月15日(土)※開催は金・土曜日のみです。
会場:ギャラリー・カフェ飛ぶ魚
住所:神奈川県足柄下郡湯河原町吉浜 2000-12
入館料:無料
お問い合わせ:TEL 0465-46-7702
詳細:https://tobusakana.jimdo.com/
- 書籍詳細
【著者紹介】
田島征三(たしま・せいぞう)
1940年、大阪府生まれ。幼少年期を高知県で過ごす。多摩美術大学卒業。『ちからたろう』でブラティスラヴァ世界絵本原画展〈金のりんご賞〉、『ふきまんぶく』で講談社出版文化賞絵本賞、『とべバッタ』で小学館絵画賞と絵本にっぽん賞、『オオカミのおうさま』で日本絵本賞など国内外で受賞多数。
2009年、新潟県十日町市の廃校をまるごと空間絵本にした「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」を開館。2013年より、ハンセン病回復者の国立療養施設がある瀬戸内海の大島で「青空美術館」「森の小径」「Nさんの人生絵巻」などのアート作品を制作している。2019年、これまでの業績に対して第42回巖谷小波文芸賞を受賞。主な作品に『しばてん』『はたけうた』『くさむら』『ガオ』『ぼくのこえがきこえますか』などがある。
【書誌情報】書名:つかまえた
作:田島征三
定価:1,400円 + 税
対象:3歳から
サイズ: 29cm×24cm
ページ数:32ページ
ISBN コード:978-4-03-222020-9
発売:2020年7月9日
◎偕成社HP書誌情報:https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784032220209
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像