【ワクセル対談レポート】好きな人と好きなお笑いができる奇跡を楽しむ!
これからのバラエティとメディアのあり方 7/29(木) 20:00-
ワクセル主催の対談企画のレポートです。
テレビ業界で総合演出として長年に渡り活躍されているマッコイ斉藤氏と、美巨乳YouTuberとして『あやぱいちゃんねる』を運営する井上彩子氏の対談が行われました。
マッコイ斉藤氏がディレクターを担当した代表番組としては、『とんねるずのみなさんのおかげでした』があり、現在はテレビの枠を超えて、『貴ちゃんねるず』『清ちゃんスポーツ』など人気YouTubeのディレクターも務めています。
この対談では、マッコイ斉藤氏の番組を作る上でのこだわりや、総合演出としての心構えなど、ヒットを生み出すヒントをたくさんお話しいただきました。
テレビ業界で総合演出として長年に渡り活躍されているマッコイ斉藤氏と、美巨乳YouTuberとして『あやぱいちゃんねる』を運営する井上彩子氏の対談が行われました。
マッコイ斉藤氏がディレクターを担当した代表番組としては、『とんねるずのみなさんのおかげでした』があり、現在はテレビの枠を超えて、『貴ちゃんねるず』『清ちゃんスポーツ』など人気YouTubeのディレクターも務めています。
この対談では、マッコイ斉藤氏の番組を作る上でのこだわりや、総合演出としての心構えなど、ヒットを生み出すヒントをたくさんお話しいただきました。
テレビの規制を逆手に生まれた『男気じゃんけん』
マッコイ斉藤氏)
火の玉ストレートの藤川球児さんも出られた講演会に、俺みたいな悪玉コレステロールみたいなヤツが来て大丈夫ですか?!
来た仕事は全部受けるのが僕のやり方ですから、とりあえず来ましたけど。
井上氏)
たぶん大丈夫だと思います(笑)
私自身YouTubeをやっているので、今日は教えてほしいことがたくさんあります。
大ヒットをたくさん打ち出しているマッコイさんですが、ヒットを作る秘訣はありますか?
マッコイ斉藤氏)
自分の中でヒットを飛ばしたと思うのは『男気じゃんけん』ですね。
僕は一周して飽きているんですけど、いまだにやってくれと言われます。
井上氏)
『とんねるずのみなさんのおかげでした』は小学生の頃に家族と観ていました!
『男気じゃんけん』はどうやって生まれたんですか?
マッコイ斉藤氏)
撮影終わりにいつも仲間でご飯に行くんですけど、東京のお笑い界のボスが必ず「じゃんけんするぞ」って言いだすんです。負けて払うことになると悔しくて、これはテレビでやり返してやろうって。
でもテレビの規制が厳しくて、負けた人が払うのはイジメに見えるからダメだって言われたんです。ただ、そこで諦めないで「だったら勝ったヤツが払いたいって言って払えばいいんだ!」と思いつきました。
それは男気だなと思って、男気じゃんけんにしたんです。まさかいまだにこんなに愛されるとは。
『笑う門には福来る』おばあちゃんの教えを胸にバラエティ30年
井上氏)
マッコイさんが面白さにフォーカスしたきっかけは何かあったんですか?
マッコイ斉藤氏)
僕、ばあちゃんに「笑う門には福来る、ずっと笑ってなさい」って育てられたんですよ。
だから僕の会社は、笑うと書いて「笑軍」なんです。
井上氏)
おばあ様が笑いのルーツにあったんですね。
現在マッコイさんは、バラエティ番組とYouTubeどちらも作られていると思うんですが、作り方に違いはあるんですか?
マッコイ斉藤氏)
僕は19歳でこの業界に入って30年近くテレビでバラエティをやっていますから、テレビと同じ手法でYouTubeをやっているだけですよ。
YouTuberさんって、同ポジ編集っていう同じ画角でカクカク編集しちゃって、間もなければ、タメもない、テレビ業界の人からするとダメな編集をしているんです。
YouTubeをバカにしているわけではなく、30年もテレビとかPVを作っていると、それに違和感を持ってしまって、だから僕は4台か5台のカメラを使って、「軸の絵」と「逃げの絵」を最低でも抑えて撮影しています。
井上氏)
スタッフの皆さんがすごい頷いています(笑)
私はエアラインで働いていて、そこを辞めてこの業界に入ってきたんですけど、マッコイさんは19歳からずっとこの仕事をしていて、他の仕事をしてみようとか、辛いから辞めようと思ったことはないんですか?
マッコイ斉藤氏)
全然ないです。だって好きな仕事ですから。
今51歳なんですけど、僕らが20代の頃は朝の6時とか7時くらいまで仕事して、そのまま8時からロケに行っていました。
「こんなに寝られないものなのか?!」と思うことはありましたが、若かったのと、刺激的過ぎる現場ばかりだったので寝ていなくても、目がギラギラしていました。
『天才・たけしの元気が出るテレビ‼』は特に半端じゃないバラエティだったので、寝れないのが当たり前でした。でも楽しかった。
井上氏)
よく健康でいられましたね。でも好きなことだから続けていられたんでしょうね。
マッコイ斉藤氏)
人にやりなさいって言われてやっている仕事じゃなくて、自分が面白いと思ってやっているので、やり続けられているんだと思います。
今も変わらず辞めようとは思っていません。
総合演出に必要な三要素は「群れない、ブレない、逃げない」
井上氏)
マッコイさんが仕事をする上でこれだけは譲れないことってありますか?
マッコイ斉藤氏)
総合演出をすることです。番組をトータルで演出できるポジションっていうことになりますね。
井上氏)
例えば私がディレクターだとして、マッコイさんにこういう絵を撮ってくるように指示をされても、自分なりの味を足したいなとか思ってしまうんですが、それはOKなんですか?
マッコイ斉藤氏)
OKですよ。それが信頼関係なんです。
総合演出には「群れない、ブレない、逃げない」っていう三要素が必要だと思っています。
好かれようとする総合演出って絶対失敗するので、総合演出は怖い、近寄りがたい、喋りづらいでいいんですよ。ブレないために一匹オオカミでいなきゃいけない。
あと数字が悪いとか、演者さんと揉めるとか絶対問題が起きるので、そのときに逃げず、俺が行ってくるからって盾にならないとダメなんです。
井上氏)
そういう立場にいると責任もあるし、数字や評価もついてくるので、すごいプレッシャーを感じると思うのですが。
マッコイ斉藤氏)
ゴールデン番組を15年やってきましたけど、裏番組にとんでもないドラマとかバケモノが出てくるので、野球の監督になった気分で、今週どう戦おうとか、どうやって数字を上げようとか常にプレッシャーとの闘いでした。
自分のやりたいことを貫くとか、決断するのって、番組を終わらせてしまうかもしれないリスクがあって怖いんですよ。
でも、ゴールデン番組を一本終わらせたくらいの総合演出の方が強いと思いますけどね。
井上氏)
人間って誰しも認められたいとか、弱音を吐きたいとかあると思うんですが、そういう心のコントロールはどうやってされているんですか?
マッコイ斉藤氏)
さっき群れないって言いましたけど、群れたら弱くなるので常に一人でいます。自分で考えて自分で結果を出すしかない。
僕は業界人とは一切つるまなくて、20代の頃からプライベートは、洋服屋さんとかバイク屋さんとか、趣味の仲間と遊んでいて、オンオフを完全に切り替えていたのがよかったんだと思います。
テレビ業界の人と遊ばないから、違う発想で企画を考えることもできていました。
「一流の人と向き合って闘わないと一流にはなれない」
井上氏)
YouTubeをやっていると、コメントとかDMとか、ダイレクトに視聴者さんの反応がわかるので、けっこう見るようにしているんですけど、そこに合わせてしまうとブレてしまうと感じました。
マッコイ斉藤氏)
ブレたら終わりなんですよ。
僕はありがたいことに若いころからいろいろな人にヒントをもらっていて、30代の時に「お前の演出は幕の内弁当なんだ」って衝撃的な言葉を言われました。
幕の内弁当っていくら美味しくても記憶に残らない。詰め込み過ぎると一つ一つの美味しさを潰してしまって記憶に残らなくなるから、ラーメンとか、カレーとか、シンプルでいいんだって言われて、それからシンプルに物事を考えるようになりました。
それで僕の演出人生はガラッと変わって、ヒットも出せるようになりました。
井上氏)
やっぱり出会いって大きいんですね。フィードバックを素直に受け止めることが大事なんだと思いました。
マッコイ斉藤氏)
一流の人ってやっぱりそれなりのオーラがあって、近寄りがたくて怖いんですよ。
でも一流の人と向き合って闘わないと一流にはなれない。
一流が一流を育てるっていう理論はあると思います。
井上氏)
マッコイさんがこれまでしてきた活動が人に夢を与えたり、第三者にとって何かプラスになっていたりすると思うんですが、自分自身の影響力を感じたことはありますか?
マッコイ斉藤氏)
僕は自分の好きなことをがむしゃらにやっているだけなので、人に夢を与えているとか考えたことないですよ。
YouTubeとかで「いつも感動しています」とかコメントはもらいますけど、僕は当たり前のことを石橋さんと清原さんとやっているだけ。
石橋さんは僕の恩人ですし、そんな人たちと仕事をさせてもらっているだけでも奇跡なんです。
これからもそういった人たちを裏切らないで、好きな人と好きなお笑いをやるだけ。だから井上さんも好きな人と好きな動画を撮って楽しんでくださいよ。
井上氏)
番組やコンテンツ作りもそうですけど、人生もそうですよね。
自分がこうしたいとか、こういう人と仕事をしたいとか、その気持ちを大事にしたらいいんですね。
マッコイ斉藤氏)
視聴回数とかそういうのばっかり気にしているとつまらなくなるので、楽しんだ方がいいですよ。
気が合う仲間と喧嘩しながら作ったら、いいものができるんです。
井上氏)
自分自身もYouTubeを作っている側だったので、心の持ち方など今日はとても勉強になりました。ありがとうございました。
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►マッコイ斉藤氏
https://www.instagram.com/maccoi_saito/
https://twitter.com/MACCOI_SAITO
TOKYO Street COLLECTION
https://youtu.be/FPzjcjkRw5o
►株式会社笑軍HP
http://www.shogunsama.co.jp/
►井上彩子氏
https://www.instagram.com/ayako___inoue/?utm_source=ig_embed&hl=ja
YouTube『あやぱいちゃんねる』
https://youtube.com/channel/UCZzcEguXdadSlgyb1KEYEnQ
►イベントプロデューサー小泉氏
https://www.instagram.com/yoji_koizumi/
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