リンケージとACCELStars、睡眠を切り口とした特定保健指導へのアプローチで協業開始

株式会社リンケージ

2024年5月31日 11時00分

オンライン診療など健康支援プログラムを提供する予防医療テックスタートアップである株式会社リンケージ（本社：東京都中央区、代表取締役社長CEO：生駒恭明、以下リンケージ）と東京大学医学部発のMedical Sleep Techスタートアップである株式会社ACCELStars（本社：福岡県久留米市、代表取締役CEO：宮原禎、以下、AS）は、2024年6月より業務提携を開始することをお知らせします。

良質な睡眠が生活習慣病リスクを低減

近年の研究により肥満[1]や高血圧[2]、糖尿病[i][3]といった生活習慣病の発症や重症化に、睡眠が関わっていることが明らかになっています。また、うつ病などの精神疾患においても発症初期から睡眠の問題が出現し、再燃・再発リスクを高めると共に、睡眠の問題自体が精神障害の発症リスクを高める[4]という報告もあります。一方、令和元年の国民健康・栄養調査結果[5]では1日の平均睡眠時間が6時間未満の割合は、男性 37.5％、女性 40.6％であり、就労世代の十分な睡眠の確保は重要な健康課題となっています。

第4期アウトカム評価「休養習慣」に対応する「SLEEP COMPASS Light」を特定保健指導プログラムで提供

就労世代の健康増進を支援するリンケージでは、保険者を通じて生活習慣の改善を目指す特定保健指導プログラムを提供しています。特定保健指導の第4期を迎えるにあたり、アウトカム評価の一つである休養習慣の改善へ取り組むべく、世界最高クラスの精度を誇る中途覚醒検出アルゴリズムの開発ならびに、医療機器開発を推進するASと業務提携する運びとなりました。第一弾として、特定保健指導の対象者にASの睡眠検診サービス「SLEEP COMPASS Light」をご利用いただきます。デバイスを使わず、Web問診のみで睡眠習慣や日中パフォーマンスへの影響を可視化、改善アクションを提示することで、自身の睡眠課題に気づくきっかけを提供します。

対象者のニーズ・課題に応じた指導を行い、医療費抑制の最大化を狙う

生活習慣病の改善に取り組む動機・きっかけは、年代や性別、家族構成など人それぞれです。リンケージの特定保健指導プログラムは、対象者のニーズに応じた丁寧な指導・こまめな連絡を徹底することでプログラム完遂率94％を誇っています。今後はASと提携することで、食事・運動・飲酒・喫煙に加え、生活習慣病と密接な関係をもつ睡眠にもアプローチすることで、より多くの対象者に生活習慣病改善に取り組んで頂くと共に、保険者の医療費削減を支援していきます。

[1] Häusler N, Heinzer R, Haba-Rubio J, Marques-Vidal P. Does sleep affect weight gain? Assessing subjective sleep and polysomnography measures in a population-based cohort study (CoLaus/HypnoLaus). Sleep. 2019;42(6)

[2] Wang D, Zhou Y, Guo Y, Zhang R, Li W, He M, et al. The effect of sleep duration and sleep quality on hypertension in middle-aged and older Chinese: the Dongfeng-Tongji Cohort Study. Sleep Med. 2017;40:78-83.

[3] Reutrakul S, Van Cauter E. Sleep influences on obesity, insulin resistance, and risk of type 2 diabetes. Metabolism. 2018;84:56-66.

[4] Li L, Wu C, Gan Y, Qu X, Lu Z. Insomnia and the risk of depression: a metaanalysis of prospective cohort studies. BMC Psychiatry. 2016;16(1):375

[5] 厚生労働省. 健康日本 21（第二次）最終評価.https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf