日本発の探究型学習がウズベキスタンへ!アジア開発銀行・東アジアASEAN経済研究センターと連携したSTEM教育の国際比較プロジェクトが前進
現地校で「Ai GROW」等による非認知能力測定&教師向けワークショップを実施
Institution for a Global Society 株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 COO:中里 忍、以下「IGS」)は、アジア・太平洋地域を対象とする国際開発金融機関「アジア開発銀行(ADB)」、及び東アジア経済統合の推進に向けて政策研究・政策提言を行う国際機関「東アジアASEAN経済研究センター(ERIA)」と、STEM教育の効果を国際比較するプロジェクトを推進しています。24年9月のカンボジアに続き、25年2月にウズベキスタンにおいてIGSが提供する非認知能力測定ツール「Ai GROW(アイ・グロー)」及び数理科学的なものの見方や考え方・スキルの測定ツール「数理探究アセスメント」の実施と、生徒のスキル・コンピテンシーに影響する探究型学習の進め方について、教師向けワークショップを開催いたしましたのでご報告いたします。




■ウズベキスタンにおける取組みの詳細
ウズベキスタンでの「Ai GROW」「数理探究アセスメント」の受検は、2025年2月17日~20日にかけて、現地の協力校8校、合計約350名の生徒(中学3年生・高校1年生)を対象に実施しました。また、探究型学習を各教科へ取り入れることをテーマとした教師向けワークショップも開催し、約30名の先生が参加しました。このワークショップは、カンボジアでの実施時にも好評を博したもので、探究型学習の効果的な導入方法について議論し、実践的な手法を共有します。
■本プロジェクトの目的と意義
STEM教育や探究型学習は、様々な国際社会の課題を解決し、また、子どもたちが幸せな人生を切り拓くために必要な能力である、「非認知能力」や「数理科学的スキル」を育む教育として、日本だけでなくアジア・太平洋地域においても重要視され始めています。ADB・ERIAおよびIGSは、STEM教育や探究型学習を広げていくために、各国のベストプラクティスを相互に適用し、政策の効率性を高めていくことが重要と考え、本プロジェクトの実施・協力体制へとつながりました。
IGSの測定ツール「Ai GROW」「数理探究アセスメント」は、国や文化の違いを超えて、同じ指標で生徒の能力とその変化を比較検証できることが評価され、本プロジェクトにおいて採用いただいております。
■今後の展望
IGSは、本プロジェクトの成果を基に、さらに多くのアジア諸国への展開を視野に入れています。測定ツールにより、児童・生徒のスキル・コンピテンシーの変化を把握し実感することで、探究型学習の質の向上とその普及を推進し、世界中の子どもたちが幸せな人生を切り拓くために必要な能力を伸ばすことに貢献することを目指します。
Institution for a Global Society(IGS)株式会社 会社概要
社会で活躍する際に重要な「非認知能力」を中心に、人の能力を子どもから社会人まで一貫して可視化できるツール等を提供しているEdTech/HRTech企業。「分断なき持続可能な社会を実現するための手段を提供する」を企業パーパスに掲げ、2021年12月29日に東証マザーズ市場(現・グロース市場)に上場。
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所在地:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-11-2 4F
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設立:2010年5月
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資本金:50百万円(2024年9月末現在)
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事業内容:AIを活用した人材評価プラットフォームを企業や学校に提供
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コーポレートサイト: https://www.i-globalsociety.com/
■「Ai GROW」「数理探究アセスメント」導入や国際プロジェクトに関わるお問い合わせ先(学校・団体・自治体等)
Institution for a Global Society株式会社 教育事業部 野口・村田
MAIL: edtech@i-globalsociety.com TEL: 03-6447-7151
■ご取材に関するお問い合わせ先(メディア)
Institution for a Global Society株式会社 ブランドコミュニケーション室 広報担当 川村
MAIL: pr@i-globalsociety.com
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■「Ai GROW(アイ・グロー)」とは
○生徒同士の評価にAIの補正を加えることで、非認知能力を含む25種類もの能力を公正に評価
IGSは、生徒一人ひとりの強みを可視化・育成するための非認知能力測定ツール「Ai GROW」を2019年4月にリリースし、2025年2月末現在、国内外の小学校・中学校・高等学校400校以上、国内では44都道府県へ導入されています(累計)。
知識を問う従来のテストでは評価が難しい「非認知能力」は、評価基準が曖昧になりやすく、また多様な能力を含むため、先生が生徒一人ひとりの能力を正確に把握することは非常に負荷が高くなります。「Ai GROW」は、生徒の自己評価に加えて、生徒同士が評価をする「相互評価」の方法を取り入れています。さらに、人が人を評価するうえで生じやすい、忖度や性格の甘辛などの不要な評価の偏りをAI(人工知能)が補正することで、非認知能力を含む25種類もの能力を、公正に可視化することができます。(特許第6589257号)
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「Ai GROW」Webページ: https://www.aigrow.jp/aigrow(日本語)

■「数理探究アセスメント」とは
一層のデジタル化・グローバル化が進むこれからの社会では、文系・理系問わず、「数学や理科と他教科の学びをつなげ、協働して新たな知や解を創造する力=探究力」を育むことが不可欠です。その力を育むために必要な数理科学的なものの見方や考え方・スキルである「自律的探究力」を確認し、成長につなげるアセスメントとして、東京学芸大学大学院 教育学研究科 西村 圭一教授監修のもと、開発しました。本アセスメントでは、生徒が問題に回答することで、絶対評価でスコアを算出します。
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「数理探究アセスメント」Webページ:https://www.aigrow.jp/suri-assessment (日本語)

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