建設DX、建設業界におけるAI活用の現状と課題
Arent独自調査続編
建設DXを推進する株式会社Arent(東京都港区、代表取締役社長:鴨林広軌、以下Arent)は、2024年7月~2024年12月に当社が登壇したセミナーや展示会において、AIの導入状況や活用実態に関するアンケートを実施しました。その結果、AIを導入している企業のうち、約3割が特定の業務で活用している一方で、効果を十分に実感できていない企業も多いことが明らかになりました。また、AI活用の目的としては業務効率化が最も多く挙げられる一方、人材不足やノウハウの欠如が導入の障壁となっていることが浮き彫りになっています。
本調査では「DX」「アジャイル開発」「BIM」「AI」の4つのセグメントに分けてアンケートを実施し、本記事では「AI」に関する調査結果を詳しく解説します。
調査結果
調査結果全文は以下よりご覧いただけます。
https://note.com/arent3d/n/n4832f89c92f3
■調査結果抜粋
■最後に
本調査から、建設業界におけるAI導入は進みつつあるものの、依然として多くの課題が残されていることが明らかになりました。特に、「活用方法を検討中」の企業が最も多く、導入後も効果を十分に実感できていない企業が約3割に及ぶことから、実際の業務適用をどのように進めるかが今後の重要なテーマとなります。
AI活用に関して多くの企業が慎重な姿勢を見せていますが、導入初期の試行錯誤は避けられません。まずは特定の業務・領域でAIを活用し、徐々に適用範囲を広げることが有効です。例えば、業務の一部をAIで自動化し、その効果を見ながら改善を重ねることで、スムーズな定着が可能となります。
今後、業務プロセスの見直しやデータの標準化、社内での知見共有を進めることで、AIの活用範囲はさらに拡大すると考えられます。「まずは使ってみる」ことを第一歩とし、業界全体で知見を共有しながら、AIの活用を加速させることが重要です。
■調査概要
調査実施者: 株式会社Arent
調査方法: イベント現地でのアンケート
調査対象: 建設業界従事者
有効回答数: 299件
調査時期: 2024年7月~2024年12月
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