日本たばこ産業株式会社にて、プレコンセプションケア・卵子凍結に関するセミナーを開催

株式会社グレイスグループ(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:勝見祐幸、以下「グレイスグループ」)は、日本たばこ産業株式会社(以下「JT」)の卵子凍結補助制度導入にあたってプレコンセプションケア・卵子凍結に関するセミナーを開催いたしました。
JTでは、2025年10月より性差に基づく健康課題への支援策「Wellness Advance」を導入しています。本施策は、月経随伴症状、更年期障害、妊孕性の低下、性別特有のがんといった健康課題に直面する従業員に対し、性別やライフステージにかかわらず、従業員一人ひとりが健やかに働き、長期的にキャリアを築けるよう支援することを目的としています。
その中でも「妊孕性の低下」への支援として、女性社員が自律的かつ柔軟にキャリアおよびライフプランを設計できるよう、「卵子凍結費用補助制度」を新たに設けました。グレイスグループは、制度導入にあたり、卵子凍結について正しい知識と理解を深めるためのセミナー「私らしいキャリアのために知っておきたいこと 〜未来のために今知ろう。プレコンセプションケアと卵子凍結という選択肢〜」を開催しました。セミナーには卵子凍結に興味を持つ女性社員を中心に約30名が参加しました。「実際に現場で従事されている医師からお話を伺い、参考になった」、「自身とパートナーのライフプランを考える参考になった」などの声が寄せられました。
卵子凍結について
「卵子凍結」は、将来の妊娠に備えて、早期に質の良い卵子を凍結保管しておくことで、女性のキャリアとライフプランを両立させるための選択肢として注目を集めています。アメリカの大規模医療施設における最新の調査(※1)では、2022 年に卵子凍結を始めた女性の数は、 2019 年と比較して約 3 倍に増加しており、38歳未満で20個以上の凍結卵子を融解して使用した女性の70%が子どもを授かっていることも分かっています。
日本は世界一の不妊治療大国と言われ、体外受精の件数は米国の約 414万件に対し、日本では約 56 万件で、子供のいない夫婦の約 28%が不妊治療を経験しています(※2)。しかしながら、体外受精の成功率は、米国の約22%に対して日本では約15%と大変低く、世界最低レベルにあります。加えて、40 歳以上の不妊治療患者の割合が世界で最も高いことも特徴です(※3)。
不妊治療は、精神的・肉体的・金銭的にも負担が大きく、不妊治療を経験した働く女性のうち、約 34%が「不妊治療と仕事を両立できなかった」と回答しています(※4)。不妊治療は、日本企業における女性管理職比率の伸び悩みのみならず、社員にとっても、自身のキャリアやライフプラン設計に対するモチベーションの低下等に繋がり、大きな社会課題となっています。
参考1: 公益社団法人 日本産科婦人科学会 「ノンメディカルな卵子凍結をお考えの方へ(動画)」
https://www.jsog.or.jp/modules/committee/index.php?content_id=302
参考2: Grace Bank「卵子凍結の意義と可能性とは(動画)」
https://www.youtube.com/watch?v=Kb1GxxEmU_k
※1: Fertility and Sterility VOLUME 118 JULY01 P.158-166
※2: 2023 年 日本産科婦人科学会実績値 / 2022 年 米国 CDC(疾病予防センター)実績値 / 国立社会保障・人口問題研究所 「2015年社会保障・人口問題基本調査」
※3: 日本産婦人科学会ARTデータブック2017 / ICMART World Report 2011
※4: 2019 年 厚生労働省「不妊治療と仕事の両立に関わる諸問題についての総合的調査研究事業調査結果報告書」

株式会社グレイスグループについて
株式会社グレイスグループは、「⼦供を持ちたいと願う⼀⼈でも多くの⼥性の夢がかなう未来の創出」をミッションに掲げ、女性の健康維持・向上をサポートするため、卵子凍結保管サービス「Grace Bank」、働く女性のための予防医療サービス「Grace Care」を提供しています。
株式会社グレイスグループ Web サイト URL:https://gracebank.jp/
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