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[レポート]2024年APAC地域パブリッシャーの非ゲームモバイルアプリ市場に関するインサイト

レポート全文は無料ダウンロードできます

Sensor Tower

2024年上半期のAPAC地域パブリッシャーの非ゲームモバイルアプリトップ30の総収益は前年同期比20%成長し、65億ドルを突破しました。『TikTok』は世界のモバイルアプリ収益のトップを維持しており、ショートドラマアプリの収益は前期に比べ4倍増え、世界の累計収益は7億ドルを超えました。

本レポートではAPAC地域パブリッシャーの非ゲームモバイルアプリ収益の動向、収益ランキングとダウンロード数ランキング、および日本、韓国、東南アジアとインド市場におけるAPAC地域の主要非ゲームモバイルアプリの人気について分析するとともに、ケーススタディを通じて『Temu』と『DramaBox』の成功事例について紹介します。

注:本レポートではアプリストアにおける収益のIAP推定値のみを集計しており、広告収入およびサードパーティのAndroidマーケットでの収益は含まれていません。

2024年上半期のAPAC地域の非ゲームモバイルアプリトップ30の総収益は前年同期比20%成長、65億ドルを突破

APAC地域パブリッシャーの非ゲームモバイルアプリの世界収益は引き続き増加しており、2024年上半期のAPAC地域の非ゲームモバイルアプリトップ30の総収入は前年同期比で20%成長し、65億ドルを突破しました。

『TikTok』は世界におけるモバイルアプリ収益のトップを維持

動画、ショートドラマ、音楽、ソーシャルネットワーキング、オンライン小説や漫画などのエンターテインメントアプリはAPAC地域の非ゲームモバイルアプリ収益ランキングにおいてトップ30を占めています。『TikTok』の人気は衰えることなく、2024年上半期の収益は前期に比べ8%成長して26億ドルとなり、世界のモバイルアプリ総合収益ランキング(ゲームを含む)のトップを維持しています。同時に、APAC地域の非ゲームモバイルアプリ収益成長量とダウンロード数ランキングのトップに躍り出ました。

人気独占配信ドラマ『与凤行』『庆余年第二季』のリリースは『WeTV』の1日あたりの収益を一気に高め、2024年上半期『WeTV』のIAP収益は4億7,000万ドルに達し、APAC地域の非ゲームモバイルアプリ収益ランキングの2位を占めました。人気ウェブドラマとバラエティーのリリースは『QIYI』の収益ランキング3位ランクインに貢献しました。『WeTV』と『QIYI』の海外版は東南アジア市場で人気が高く、2024年上半期の現地市場におけるAPAC地域非ゲームモバイルアプリ収益ランキングの4位と8位を占め、そのうち『WeTV』の収益はインドネシアの主要メディアアプリ『VidioTV』に次いでいます。

収益ランキングにおいて、『ピッコマ』が5位、『LINEマンガ』が6位、『WEBTOON』が19位となってます。2024年4月に『ピッコマ』は8年目を迎え、2024年7月現在『ピッコマ』の累計IAP収益は29億ドルを突破し、2024年第4四半期の収益は30億ドルの大台に乗ると予想されています。また、『LINEマンガ』の27億ドル近い総収益は『ピッコマ』に迫っています。『ピッコマ』同様、『LINEマンガ』の収益のほとんどは日本市場からによるものです。『WEBTOON』はそれとは異なり、8億1,000万ドルの世界総収益のうち、アメリカ市場が37%、韓国市場が35%を占めています。

2024年上半期、デザインアプリ『Canva』の収益は前期に比べ17%増加して1億8,000万ドルになり、収益ランキングの7位を占めました。2014年10月のリリース以来、『Canva』は簡単な操作と豊富なデザインテンプレートで10年連続で着実に成長しており、2024年7月現在『Canva』の世界累計収益は9億ドルに達しています。

ショート動画の大流行とユーザーの動画制作に対するニーズは増加を続けていることから、ByteDance傘下の動画編集アプリ『CapCut』の収益とアクティブユーザーの規模は増加傾向にあります。2024年上半期の『CapCut』収益は前期比で76%増加し、1億7,000万ドルに達しました。2024年7月現在、『CapCut』の累計収益は3億6,000万ドルを突破し、MAUは3億3,000万に達しました。『CapCut』の総収益のうち、44%は海外市場からによるものです。海外収益で最高なのはアメリカ市場で、当該市場の2000年代生まれのユーザーは50%近くを占めています。

9つのショートドラマアプリがAPAC地域非ゲームモバイルアプリ収益成長量のトップ20にランクイン

2024年はショートドラマアプリが世界的に飛躍した年でもあります。Sensor Towerのデータによると、2024年上半期の世界におけるショートドラマアプリIAP収益は前期に比べ4倍近く増え、4億8,000万ドルに達したことを示しています。2024年7月現在、ショートドラマアプリの世界累計収益は7億ドルを超え、7月の収益は前期に比べ15%成長しました。『DramaBox』『ReelShort』『ShortMax』『GoodShort』『Kalos TV』『MoboReels』『DreameShort』『FlexTV』『MiniShorts』の9つのショートドラマアプリは、APAC地域の非ゲームモバイルアプリ収益成長量のトップ20にランクインし、収益はランキングリストの半数近くのシェアを占めています。

2024年4月初め、欧米の人気ショートドラマ『I Wish it Were You』のリリースによって『DramaBox』の1日あたりの収益が急増し、2024年4月12日には過去最高の120万ドルに達しました。また、2024年第2四半期における世界収益が最高のショートドラマアプリとなり、収益成長量の2位を占めました。2024年7月現在、『DramaBox』の累計収益は1億6,000万ドルに迫り、このうちアメリカ市場での収益が57%を超えています。『DramaBox』は東南アジアやラテンアメリカなどの新興市場でも人気があり、この2つの市場での『DramaBox』の総ダウンロード数(4,000万)はそれぞれ32%と20%を占めました。

2024年7月現在、『ReelShort』の収益は過去最高の2,600万ドルを超え、累計IAP収益は2億ドルに迫り、総収益が最高のショートドラマアプリです。

『ShortMax』の2024年上半期の収益は前期に比べ10倍近く増加して5,000万ドルに迫り、APAC地域非ゲームモバイルアプリ収益成長量の6位にランクインしました。7月は『The Back of the Unwanted Bride』『The Divorced Billionaire Heiress』などの人気ショートドラマのリリースと広告投入を増やしたことにより、『ShortMax』の7月の収益は前期比で100%成長し、2,200万ドルになりました。

8つのモバイルECアプリがAPAC地域非ゲームモバイルアプリダウンロード数ランキングのトップ30にランクイン

『Temu』『SHEIN』『Meesho』『Shopee』『Flipkart』『AliExpress』『Alibaba.com』『Shopsy』の8つのモバイルECアプリがAPAC地域非ゲームモバイルアプリのダウンロード数ランキングのトップ30にランクインしました。

2024年上半期に『Temu』はさらに世界的な成長を遂げました。ダウンロード数は再び9%増加、7月のダウンロード数の記録を塗り替え、5,500万以上となりました。2024年上半期、『Temu』のラテンアメリカと日本市場におけるダウンロード数は前期比で17%成長、中東では50%、韓国市場では77%成長しました。また東南アジアでは722%、アフリカ市場では827%と激増しました。『Temu』はすでに欧米、ラテンアメリカ、中東、日韓、アフリカなどの市場においてダウンロード数が最高のECアプリとなっています。2024年7月現在、発売から2年足らずの間に、『Temu』の世界累計ダウンロード数は6億3,000万に迫り、世界的な拡大率はモバイルEC分野において新記録を樹立しています。

ファストファッションECアプリ『SHEIN』のダウンロード数は安定しており、2024年上半期のダウンロード数は1億4,000万と、APAC地域非ゲームモバイルアプリダウンロード数の4位を占めています。北アメリカ、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中東市場では『Temu』に次ぐECアプリとなっています。現在、『SHEIN』の世界累計ダウンロード数は10億の大台を突破し、『Amazon ショッピングアプリ』に次いで2番目にダウンロード数が10億を超えたECアプリになりました。

2024年3月から5月のインドクリケットスーパーリーグ(Tata IPL)開催期間中、試合の実況放送権を有するメディアプラットフォーム『JioCinema』のダウンロード数が急増。2024年上半期の『JioCinema』のダウンロード数は9,600万近くになりました。今期のインドでのダウンロード数が最高のローカルアプリとなり、APAC地域非ゲームモバイルアプリダウンロード数ランキングの5位を占めました。

詳細情報は弊社ウェブサイトに記載しています:
https://sensortower.com/ja/blog/top-apac-non-gaming-apps-2024-JP


Sensor Towerの紹介

2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

Sensor Towerは、Pocket Gamer Mobile Games Awards 2022において、Best Analytics / Data Tool賞を受賞しました。

日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。

Sensor Tower日本オフィス代表

谷内 照吾(Shogo Yachi)

Sensor Towerについての詳細情報は弊社ウェブサイトに掲載されております:

https://sensortower.com/ja

ブログ・レポートの更新情報はSensor Tower Japan X(旧:Twitter)で:

https://twitter.com/SensorTower_JP

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会社概要

Sensor Tower

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URL
https://sensortower.com/ja
業種
情報通信
本社所在地
-
電話番号
-
代表者名
Oliver Yeh
上場
未上場
資本金
5億6000万円
設立
2013年06月