ORENDA WORLDと統合された映像制作チームが贈る『また明日ね。』グローバルステージハリウッド映画祭にてグランプリを受賞!
ー 世界が認めた日本発の3DCGアニメーション『また明日ね。』 ー

株式会社ORENDA WORLD(本社:東京都港区、代表取締役:澁谷 陽史、以下「ORENDA WORLD」)は、戦略的事業提携を行う株式会社KORATの制作チームが参画した3DCGアニメーション映画『また明日ね。』が、このたび「グローバルステージハリウッド映画祭(Global Stage Hollywood Film Festival, アメリカ ロサンゼルス)」にてグランプリを受賞したことを報告いたします。
また、同作はモントリオール国際アニメーション映画祭(カナダ)、オーストラリアインディペンデント映画祭(オーストラリア)、JAIPUR国際映画祭(インド)など、複数の国際映画祭に正式ノミネートされており、当社の体制のもとで活動する制作チームの高い3DCG技術力と、日本アニメーションの表現力と芸術性が世界で高く評価されたことを示します。
1. 映画『また明日ね。』について
『また明日ね。』は、安藤恵哉監督(ACT3)が手がけるオリジナルシナリオによる3DCGアニメーション映画です。誰もが経験する家族の大切さについて情感豊かに描き出す映像表現と、豊かなキャラクターアニメーションが融合した作品です。

2. 主な受賞・ノミネート実績
『また明日ね。』は、著名な声優を起用した高いエンターテイメント性に加え、技術と物語性が国際的に認められました。
■グランプリ受賞:
グローバルステージハリウッド映画祭(アメリカ)
GLOBAL STAGE HOLLYWOOD FILM FESTIVAL 2025

■正式ノミネート:
モントリオール国際アニメーション映画祭 ANIMAZE(カナダ)
Montreal International Animation Film Festival 2025

■正式ノミネート:
オーストラリアインディペンデント映画祭(オーストラリア)
AUSTRALIA INDEPENDENT FILM FESTIVAL


3. 監督・スタッフコメント
【安藤 恵哉】 監督・原作・脚本
「この度は素晴らしい賞を頂き、とても光栄です。日本の観客の皆さんのために作った作品が先に世界の皆さんに届いている事もとても嬉しいです。世界中の皆さんに愛してもらえる作品になったらいいなと思っております。制作スタッフの皆さん、そして声優を務めて下さった大橋さんと小林さんに感謝を伝えたいと思います。」
【米山 和利】 エグゼクティブプロデューサー
「本作は監督との偶然の出会いから始まります。そこから制作完了まで約7ヶ月と言う期間で作り上げました。
今回の『また明日ね。』が弊社初のオリジナル作品となります。そして、数多くの映画祭にエントリーさせて頂き、いくつかの映画祭では正式にノミネートを頂き、さらにはGlobal Stage Hollywood Film Festivalではグランプリを頂く事ができました。世界中の多くの方々に観て頂けたことは私にとって大きな喜びとなっています。
この短編映画を制作するにあたり、監督を始め制作スタッフ、更には惜しみない協力をしてくださった全ての方々に感謝申し上げます。」
【山元 太陽】 プロデューサー
「本作は、安藤監督との偶然の出会いから始まり、手探りの中でチーム全員が主体的に動きながら形にした作品です。CG表現も「監督の脚本を観客へ届けるため」に選んだもので、初めから世界の視聴者を意識して制作しました。多くの映画祭に選出いただき大変光栄です。今後も上映機会を広げ、より多くの方に届けていきたいと考えています。」
【新美 遥香】 プロダクション・マネージャー
「本作では、CGパートの制作進行として参加させていただきました。
普段のプロジェクトは少人数で進むことが多いのですが、今回は多くのデザイナーが参加していたこともあり、セクションを越えたコミュニケーションがいつも以上に活発でした。情報の把握漏れがないよう、さまざまなセクションの輪に積極的に入り込み、連携が取れるよう調整を続けた日々は、緊張感がありつつも非常に良い経験となりました。
この作品は社内外の多くの方の力が合わさって完成しています。
無事に完成し、数多くの映画祭でノミネートされたことを心から嬉しく思っています。
関わったすべての皆さまに、深く感謝申し上げます。」
【大橋 彩香】 声優
「お話を頂いた時から涙腺にきそうな内容だなぁと思っていましたが、やはりチェックの段階で号泣でした。絵や音楽がしっかりある状態だったので、収録はイメージしやすくとてもやりやすかったです。実写的なお芝居を意識しながら、ケンちゃんとママ、子供と大人どちらの立場も演じさせて頂けて光栄でした。」
【小林 親弘】 声優
「勿論たくさんの方にみていただきたいのですが、自分はこの映画をみて改めて、日常でつい当たり前になっている関係や物事に対して感謝の気持ちが芽生えました。明日へと一歩踏み出したい方に特にオススメです。」
【飯田 泰弘】 モデラー(SV)
「“ジョッシュを決して話す犬にはしたくない。”
今回のジョッシュ制作にあたりこれを重点に置いて作業をすすめました。本篇においてジョッシュはよくあるアニメ作品のようにしゃべりだすことはありません。他のキャラクターともタッチが少し違う現実的な存在です。これによりジョッシュはただのロットワイラーでありその心情は仕草や表情から読み取れるものに限られます。にも拘わらず異質でありながら作品の世界に同居し、魅力的なキャラクターに仕上がったのはモデリングだけではなく、キャラクターデザイン、アニメーション、リギング、コンポジションによる総合力によるものでした。」
【鈴木 春奈】 モデラー(SV)
「本作では「ペイントルック」を目指し、PBRをベースにしつつ手描きのような質感をモデルとコンポジットの両方で工夫しています。
キャラクターも背景も、ブラシタッチや色味の幅をモデル段階から加えることで、より手描きらしい印象になるよう仕上げました。
また、ケンちゃんとジョッシュが共に過ごした時間の流れが分かるよう、服装や髪型の変化を取り入れつつ、必要なアセットを話し合いながら精査して制作を進めています。
表情についても、細かな感情のニュアンスが出せるようシェイプターゲットを細かく設定し、アニメーターが扱いやすい形にまとめました。
監督の熱意とチームの協力があって完成した作品なので、皆さまの心に温かく残っていただけたら嬉しいです。」
【岩崎 美穂】 モデラー
「本作ではモデラーとして家の内装全体を制作し、細かなデザインやレイアウトも任せていただきました。
主要背景というプレッシャーはありましたが、裁量を持って自由に試行でき、監督やSVの支えもあってスムーズに進められました。
ペイントタッチ表現が難しく、壁や床、布などの質感づくりには苦戦しました。
初めて参加したプロジェクトとしても思い出深く、映画祭作品に参加できたことを嬉しく思っています。」
【野沢 正人】 アニメーター(SV)
「本作では3Dアニメーションスーパーバイザーとして携わり、限られた予算と制作期間の中、4名の少人数チームで3Dアニメーション制作を進めました。
効率的な制作手法やスケジュール管理を工夫しながら、監督と密に意見を交わし、作品のテーマが最も自然に伝わる表現を模索しました。
難易度の高い要望も、各セクションと連携して検証を重ね、可能な限り実現できたかと思います。
いくつかの映画祭に出品し、そのうちの一つでは受賞という形で評価をいただけたことは、チーム全体が同じ思いで取り組んだ結果だと感じています。
今後もより良い表現を目指して、作品づくりに向き合っていきたいと思います。」
【鈴木 明音】 アニメーター
「アニメーターとして初めて参加したプロジェクトでしたが、弊社では新卒であってもチームの一員として最初から最後まで制作に深く関わらせる方針だった為、細かな工程全てに携わることが出来ました。
また、弊社内でCG作業を一貫して行っている環境だからこそ、安藤監督と直接お話しする機会もあり、監督がどのようにこの作品を表現したいか、プロデューサーやSVが監督の要望に対してどのようなアプローチで制作を進めているかを間近で拝見出来たことは、私にとって大きな刺激となりました。」
【鎌田 友樹】 ライティング&コンポジター(SV)
「命を扱う作品ですが、気持ちが暗くならず、希望を抱ける絵本のような優しいタッチの映像になるように心がけて制作しました。
40代になり、成長していく子供たち、老いていく両親を見て、日々の大切さを感じる中で、この作品に参加できたことを大変嬉しく思います。
この作品を通して、いつもの日常を大切に過ごす人が少しでも増えることを願っております。」
【柴本 哲央】 ライティング&コンポジター
「本作ではライティング&コンポジターとして主に夕方のシーケンスを中心に携わらせていただきました。
本作の特徴であるペイントタッチのルックを実現するため、ペイントフィルターの調整では手描き感と繊細な表現が破綻しない絶妙な塩梅を探り、ライティングでは温かみのあるオレンジ色の夕方の雰囲気を保ちながら立体感が出るよう試行錯誤しました。
今回の制作で学んだことを糧に、今後の作品作りにも活かしていきたいと思います。」
【斉藤 瑞紀】 ライティング&コンポジター
「新卒として本作のコンポジットに携わり、映像づくりの奥深さと難しさを実感しながら、多くを学びました。ライティングやカラコレなどの繊細な調整が、作品の空気感や感情表現を大きく左右することを痛感し、コンポジットの重要性を改めて認識しました。悩む場面もありましたが、丁寧なご指導のおかげで成長を実感でき、貴重な経験となりました。本作で描かれている「大切な存在と過ごす時間」の尊さは、自身の記憶とも重なり、深く心に残りました。ご覧になる皆さまにも、かけがえのない思い出を思い返していただければ幸いです。」
【井上 雄介】 エフェクター
「本作では、桜・雨・涙といった繊細なエフェクトを担当しました。派手さよりも作品全体の“空気”や“感情”を支えることを重視しています。
桜はVellumとカスタムフォースで自然な舞い方を追求し、「風が桜を動かす」よりも「桜が風を可視化する」表現に。
雨は実写を参考にWrangleで動きを再現し、細長いメッシュを用いてノイズを抑えつつリアルな動きを実現。
涙は感情の機微を反映させるため、粒や光の拾い方をフレーム単位で調整し、「こらえて零れる一粒」を丁寧に表現しました。
自然現象のリアルさよりも心情を優先し、“静かな感動”を生むことを目指しました。」
【和田 勝裕】 リガー(SV)
「リガーとして制作に関わらせていただきました。
制作の初期に作品のテーマに近い出来事が起きましたため途中からの参加となりましたが作品の完成を迎えましてとても印象深い制作となりました。
初期の制作では部下の奮闘や他セクションのご協力をいただいたことで無事に完成としていただきました。
リグとしてはフェイシャルによる心情が特に重要と思われましたため今回のキャラクターに合うようなフェイシャルリグの構築を行いました。
作品を鑑賞いただき今後のきっかけになってもらえましたらうれしく思います。」
【土井 拓真】 リガー
「本作ではリガーとして、キャラクターのプライマリーリグとプロップリグを担当しました。
制作初期は上司が不在の中、私一人でセットアップを進行することに不安もありましたが、マネジメントや各SV陣、そして他セクションの皆さまに支えていただき、前向きに制作を進めることができました。
上司復帰後はプロップリグを中心に作業を進め、特にアニメーターチームと密にコミュニケーションを取りながら、難易度の高いリードのリグにも挑戦しました。形状の切り替えと巻きごとの制御の両立など、これまでにない仕様を試行錯誤できたことは大きな学びとなりました。
多くの支えと温かさに助けられながら取り組んだ本作が、皆さまのもとに届くことを願っています。」
4. ORENDA WORLDの制作体制について
ORENDA WORLDは、AI技術とVFX技術の戦略的融合による次世代エンターテインメントソリューションの開発を目的として、株式会社KORAT(以下「ORENDA WORLD」)と包括的事業提携契約を締結しております。
本作品は、ORENDA WORLDとKORATの事業提携により新たに編成された3DCG制作チームが、当社の体制のもとで制作に関わったものです。両社の技術とクリエイティブ精神が融合した、世界で通用する質の高い作品制作体制を確立し、今後も新しい時代の映像表現を追求してまいります。
5. 今後の展開
国際映画祭で実績を重ねた『また明日ね。』の日本国内での公開に向けて、現在準備を進めております。詳細につきましては、続報にご期待ください。
【株式会社ORENDA WORLD】
「デザインとテクノロジーを用いて、人々に感動と心揺さぶる体験を届ける」をビジョンにかかげ、ゲーム開発における技術を活かして社会課題を解決するソリューションを提供している。
コンピューターグラフィックス・映像分野とコラボレーションさせた、デジタルヒューマン・メタバースコンテンツへの音声合成技術の活用にも積極的に取り組む。
会 社 名:株式会社ORENDA WORLD(ORENDA WORLD Inc.)
設 立:2015年7月15日
所 在 地:〒107-0061 東京都港区北青山一丁目3番6号 SIビル青山
U R L:https://orenda.co.jp
代 表 者:代表取締役 澁谷 陽史
事業内容 :AIソリューション事業、デザイン開発事業、地方創生事業
【株式会社KORAT】
会社名: 株式会社KORAT(英語名:KORAT inc.)
設 立: 2012年9月14日
所在地: 〒170-0004 東京都豊島区北大塚1丁目19番12号コルティス大塚7F
代表者: 代表取締役 米山 和利
資本金: 10,000,000円
事業内容: 映画VFX・ドラマ・CM・ゲーム等の映像制作
株式会社ORENDA WORLDのプレスリリース一覧
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