Industry Alpha、WES領域に対応する実行制御層「Alpha-OCS」の開発を強化 — Smart Softwareのモジュラー構造で、搬送・保管・計量・検査を横断して統括
独自のインターフェース層により、設備やロボットの制御方式・通信プロトコルを問わず接続します。既存の基幹システムを作り替えることなく、必要な機能を規模やフェーズに応じて選択できます。

Industry Alpha株式会社(本社:東京都板橋区、代表取締役:渡辺 琢実、以下 Industry Alpha)は、自社開発のソフトウェアアーキテクチャ「Smart Software」において、実行制御層を担うオペレーション統括システム「Alpha-OCS」の開発を強化し、提供を本格化します。
この実行制御層は、上位の基幹システムから受け取った情報を現場の実行タスクへ落とし込み、設備・ロボットへの指令と実績収集を一元的に管理します。倉庫・物流領域で一般にWES(Warehouse Execution System/倉庫実行システム)と呼ばれる層に相当する役割を、Smart Softwareのモジュラー構造と独自インターフェース層の上で実現するものです。
背景 — 実行制御層に求められる範囲が広がっている
上位の基幹システム(WMS・ERP・MES等)と現場の設備の間には、「いま、何を、どの順番で、どの設備と人に実行させるか」を判断する層が必要になります。倉庫・物流領域ではこの層がWESと呼ばれ、対象は搬送に限りません。入出庫、保管、ピッキング、検査、計量、梱包、出荷、そして作業進捗の管理まで、現場で実行されるオペレーション全体が範囲に入ります。
自動化が進むほど、同じ現場に複数メーカーの設備・ロボットが混在し、「個々の機器は動いているのに、現場全体としては最適に動いていない」という状態が生まれます。一方で、この層の構築には次のような壁があります。
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設備ごとに制御方式・プロトコルが異なる。
メーカーや導入年次によってAPI、IO/PLC、ファイル連携など接続方式が混在し、想定していた製品では接続できない設備が残ってしまうケースがあります。 -
既存システムを作り替える前提になってしまう。
既存の基幹システムや在庫管理システムに手を入れなければ連携できず、投資額と社内調整の負荷が想定を大きく超えることがあります。 -
必要な機能と製品の粒度が合わない。
実行指令の一元化だけを求めているのに大規模なパッケージ導入が必要になる、あるいは逆に将来必要になるロケーション管理やトレーサビリティに拡張できないという、過大・過小の両方の問題が起こります。
なぜ、メーカーもプロトコルも問わず接続できるのか
Industry Alphaは設立以来、Smart Softwareを自社開発してきました。その出発点となったAMRの群制御は、実行制御層のなかでも要求が厳しい領域です。高いリアルタイム性、複数台の衝突回避とデッドロック解消、他社製ロボットや既設設備との混在、現場ごとに異なる制約条件。これらに実運用で応えるために、Smart Softwareには2つの構造が組み込まれています。
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モジュラー構造 — 必要な機能を、環境・規模・フェーズに応じて選択できる
機能を「群制御」「設備制御」「所在管理」「オペレーション統括」「履歴管理」という独立したシステムに分離し、それぞれが単体でも組み合わせでも成立するよう設計しています。実行指令の一元化から始めて、後からロケーション管理や履歴管理を追加する場合も、同一のアーキテクチャ上で既存の構成に手を入れることなく拡張できます。現場独自のアプリケーションを追加することも可能です。
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独自のインターフェース層 — 制御方式・プロトコルを問わず接続できる
設備側の制御方式・通信プロトコルの差異は、アプリケーション層ではなくインターフェース層で吸収します。API連携、IO/PLC連携、ファイル連携など、自社製・他社製・既設を問わず設備側に合わせて接続方式を選択できるため、特定のメーカーや規格に依存しません。IoTモジュールの活用により、通信機能を持たない既設機器も連携対象に含められます。既存の基幹システムや在庫管理システムに対しても同様に、現行の運用と接続仕様に合わせてインターフェースを設計するため、既存システムの改修や置き換えを前提としません。
この2つがあるため、対象領域が増えても構造そのものは変わりません。自動倉庫、エレベーター、ロボットアーム、専用機、各種装置、そして在庫管理システムやロケーション管理システムとの連携を含む構成に、いずれも同一のアーキテクチャ上で対応しています。
加えてIndustry Alphaは、実行制御層から群制御、設備制御、そしてAMR本体までを自社で開発しています。実行判断とハードウェアの制御が同一のアーキテクチャ上で連続しているため、既製品の組み合わせでは対応しきれない要件にも、設計段階から現場に合わせて調整できます。
Smart Softwareの構成

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システム |
役割 |
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OCS(Operation Control System) |
オペレーション統括。上位システム連携、実行タスクの生成・指令、実績収集 |
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FMS(Fleet Management System) |
AMR・AGV・AGFなど移動体の群制御 |
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ECS(Equipment Control System) |
自動倉庫、エレベーター、ロボットアーム、専用機、PLC接続機器など固定設備の制御 |
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LMS(Location Management System) |
搬送物・在庫のロケーション管理 |
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TRS(Traceability System) |
個体識別と工程履歴の記録によるトレーサビリティ管理 |
共通モジュールとして、リアルタイム監視の「View」、シミュレーションの「Twin」を全システムで利用できます。また、各システムは必要なコンポーネントを選択して構成できるため、システム単位よりも細かい粒度で導入範囲を調整できます。
導入の広がり
Smart Softwareは、AMR・自動倉庫・エレベーター・専用機などが混在する工場の現場で、実行指令から実績収集までを一元管理する形ですでに稼働しています。具体的には、現在進行中のプロジェクトにおいて、中央管理システムとして自動倉庫・在庫管理システム・ロケーション管理システムとの連携を含む構成に対応しています。
Industry Alphaは今後も、現場ごとに異なる設備構成や運用ルールに対応できるよう開発を継続し、お客様それぞれの使いやすさを高めていきます。
お問い合わせ
WES領域・実行制御層の構築、既存システムとの連携に関するご相談は、構想段階からお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ: https://www.industryalpha.net/ja/contact/
資料ダウンロード: https://www.industryalpha.net/ja/material-download/
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