ギャルリーためなが京都にて《巴里を魅了す和の作家たち展》開催のご案内
2022年4月17日(日) −5月22日(日) レセプション 4月16日(土)14:00 −18:00
— 百年千年後にも残るべく日本若手作家の芸術作品を発信する ギャルリーためなが京都店の一周年記念展開催—
このたびギャルリーためなが京都にて、4月17日(日)から5月22日(日)まで開廊一周年記念展として「巴里を魅了する和の作家展」を開催する運びとなりました。
振り返りますと開廊からのこの一年は、世の中がコロナ禍で閉塞感漂う中、未来に向けて前に進む気持ちを鼓舞する意味でも充実した日々であったと感じております。特に作品を見せる機会を失っていた作家達からの喜びの声には励まされました。文化の香り漂うこの京都で発表の場を提供し続けられたことで、画廊の存在意義も改めて確認することもできたと感じております。
昨春誕生した京都店の一周年記念展を飾るのは、毎年弊社パリ店にて開催している 「‘Nouvel Horizon Japon(日本の新たな時代展)」に参加し、世界の美術愛好家に人気を博す総勢13名の日本の若手作家達です。
相意溢れる多彩な作品が一堂に会する本展では、はしゃぐ不思議な動物たちで賑わっているかと思えば、凛とした静けさが広がる風景であったり、艶やかな現代の雅の花々が咲き誇るかと思うと、漆黒の神秘の異次元に吸い込まれたりと、各作家が想いを込めたそれぞれの世界を展開させています。是非この機会にご高覧賜りたくご案内申し上げます。
出展作家
・智内兄助・菅原健彦・吉川民仁・江川直也・大沢拓也・小津航・梶岡俊幸
・北川麻衣子・木村佳代子・中村ケンゴ・深尾力三・村本真吾・山本大也
ギャルリーためなが京都
ギャルリーためなが京都は、昨秋50周年を迎える当画廊パリ店が開廊した同日の3月23日に、京都鴨川ほとりの築百年を超える町屋を改装しオープン致しました。
半世紀に渡りセーヌ川右岸のギャルリーためながパリ店から世界に向け近代及び現代の美術を発信してまいりましたが、日本文化を育んだ京都を新たな舞台とし、百年千年後にも残るべく才能溢れる日本の現代作家達をご紹介すべくスタートを切りました。立地も京都駅からほど近く、近隣には京都国立博物館、三十三間堂がある日本文化の発信に最適なロケーションと恵まれております。
ギャルリーためながの歴史は1969年銀座に始まります。二年後の1971にはパリの画廊街として名高いマティニヨン大通りに日本人初の画廊を構え、同年大阪にも開廊しました。
以来、西洋絵画の名品をコレクターの皆様にお届けすると同時に、才能ある画家を育成し世に送り出すという理念のもと半世紀を歩んで参りました。創業当時は、フランス政府の厳格な芸術保護政策のもと、作品をフランス国外に持ち出すこと自体困難な時代でした。その状況下、創業者為永清司の1950年代から育んだ交友関係の尽力によりヨーロッパの幾多の名品、とりわけエコール・ド・パリの作品を招来することができました。それら名品の数々は有数の美術館や、個人コレクターの方々に納めてまいりましたが、特筆すべきはコレクターからの寄贈により国立西洋美術館の壁を多くの作品が飾っていることです。
一方、フランスの画家アイズピリ、コタボ、ギアマン、ワイズバッシュ、カシニョール等、未だ評価定まらない画家達を、日本はもとより本国フランスにも紹介してまいりました。今日彼らが現代具象絵画の代表作家として確固たる地位を築いていることは、私どもの誇りとするところです。その活動がフランス政府に評価され、1984年に爲永清司は、芸術文化勲章(L’Ordre des Arts et des Lettres) を授与されました。近年では、欧米やアジアの世界各地にも視野を広げ新鋭作家の紹介にも注力し、世界に向けた現代絵画の発信地としての役割も担っております。
そして昨年、パリ店が創業より半世紀の歩みを経てパリ最大規模の画廊として50周年を迎えたその節目の年に、縁あって京都店を開廊する運びとなりました。
開廊一周年記念展となる本展では、弊社パリ店にて既に6回を数える「日本の新たな時代展」に参加し、パリジャン、パリジェンヌをはじめパリを訪れる多くの美術愛好家を魅了している作家及び、新たに参加予定の作家を含む13名の若手日本人作家の競演となります。本展のために描かれた作品を中心にご紹介します。この機会に是非ギャルリーためなが京都をご堪能戴ければ幸いです。
出展作家
■智内 兄助 (ちない きょうすけ)1948年~ 愛媛県生まれ
東京芸術大学大学院にて油画を学ぶ。和紙にアクリル絵具という独特な画法を確立し、日本画と洋画との境界を越えた革新的な表現方法で描く。
■菅原健彦(すがわら たけひこ) 1962年~ 東京都生まれ
多摩美術大学にて日本画を学ぶ。自然界に潜む壮大な生命のダイナミズムを、伝統的な日本画の技法を用いながら、新たな表現技法を常に探求し描く。現在、京都芸術大学教授。■吉川民仁(よしかわ たみひと) 1965年~ 千葉県生まれ
武蔵野美術大学にて油絵を学ぶ。四季折々に変化する自然を、左官ごてやペインティングナイフを使用して詩情豊かな作品を描く。
■江川直也 (えがわ なおや) 1988年~ 埼玉県生まれ
京都造形芸術大学にて日本画を学ぶ。長野に移り住み豊かな自然を伝統技法で描く、殊に静謐な雪景を多く手掛ける。
■大沢拓也(おおさわ たくや) 1979年~ 埼玉県生まれ
東京藝術大学にて日本画を学ぶ。心象風景を日本古来の漆芸と、近代の日本画技法を組み合わせて描く。
■小津 航 (おづ わたる) 1991年~ 東京都生まれ
東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了。淡く明るい色彩とシンプルで優しい筆遣いで表現される作品は、ゆったりとした画面構成と相まって見る者に癒しと安らぎを与える。
■梶岡俊幸(かじおか としゆき) 1978年~ 東京生まれ
京都造形芸術大学にて日本画を学ぶ。豊かな表情を秘める夜の水面を鉛筆と墨の層を繰り返し丹念に塗り重ねて描く。
■北川麻衣子(きたがわ まいこ) 1983年~
東京藝術大学院にて油画を学ぶ。黒色のダーマトグラフのみで、独創性あふれるモノクロームの世界を豊かな想像力と高度な技術で描き出す。
■木村 佳代子(きむら かよこ) 1971年~ 東京都生まれ
東京藝術大学にて油画を学ぶ。花の持つエネルギーの盛衰を軸に、「宇宙」「時間」「命」「死」といった普遍的テーマを画面に落とし込む。
■中村ケンゴ(なかむら けんご) 1969年~ 大阪府生まれ
多摩美術大学院にて日本画を学ぶ。Eメールで使用される顔文字やマンガのキャラクターのシルエットなど現代社会を表象するモチーフを用いたユニークな作品を日本画の技法で制作。
■深尾 力三 (ふかお りきぞう) 1946年~ 群馬県生まれ
1971年以降ヨーロッパを中心に活動。現在はパリと京都にアトリエを構える。赤と黒を基調に大胆かつ繊細な日本人の美意識を具現化し、均衡と調和という独特の律動を生み出す。
■村本真吾 (むらもと しんご) 1970年~ 石川県生まれ
東京藝術大学院にて漆芸を学ぶ。仏像制作の技法に精通し、軽やかで艶やかな表面を持った美しい形状の作品を制作する。
■山本大也(やまもと だいや) 1986年~ 奈良県生まれ
広島市立大学にて油画を学ぶ。トロンプ・ルイユの技法をベースとし、抽象的要素を取り入れ画面をシンプルに構成。秩序と安定感を描き出す。
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