新刊書籍「デフレとの20年戦争」
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(本社: 東京都港区、代表取締役社長: 池田 雅一)調査・開発本部 調査部 研究主幹 鈴木 明彦執筆の書籍「デフレとの20年戦争」が発行されましたので、お知らせいたします。
【内容紹介】
2001年3月の月例経済報告に「緩やかなデフレ」であるという分析が載ってから2021年で20年。この長きにわたるデフレとの戦いを著者独自の視点で分析。そして、新型コロナ対応で転換期を迎えたこの戦いは、ウクライナ情勢等による物価上昇でついに終止符を打つのか。戦うべき真の相手を解き明かす。エコノミストが鋭い切り口で語る金融政策と日本経済のこれから。
書籍名:デフレとの20年戦争
著者:鈴木明彦
発行:一般社団法人 金融財政事情研究会
発行年月:2022年10月
価格:定価2,750円(本体2,500円+税10%)
【著者コメント】
デフレ脱却のための金融政策についてはこれまで何冊もの本が出されてきましたが、本書は2000年代の日銀の金融政策をデフレ戦争と位置づけ、戦記物のように記述してみました。デフレ戦争は政府のデフレ宣言で始まります。最初のデフレ宣言が出てから20年が経過したことを受けて本書の執筆を思い立ち、デフレ戦争もいよいよ終結かというタイミングでなんとか本書の出版にこぎつけました。「リフレ派的な攻め」と「金融緩和の拡大には慎重な守り」の二つの主張のせめぎあいという視点に立つと、金融政策を巡る政治的な力学や駆け引き、さらに金融政策の建前と本音が見えてきます。この20年間で日銀の金融政策は極めて難解なものになりましたが、本書がそれを解きほぐす一助になれば幸いです。
【著者プロフィール】
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 調査・開発本部 調査部 研究主幹
1959年2月7日生まれ。1981年早稲田大学政治経済学部卒業、同年日本長期信用銀行入行。87年ハーバード大学ケネディ行政大学院卒業。99年三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)主任研究員。2009年内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当)。11年調査部長、18年1月より現職。青山学院大学大学院非常勤講師。主な著書に『デフレ脱却・円高阻止よりも大切こと』(中央経済社)がある。
Twitter:https://twitter.com/asuzuki_murc
【目次】
第1章 20年戦争となったデフレとの戦い
1 デフレ戦争はなぜ始まる
2 デフレ戦争はなぜ続く
3 終わらなくてもよかったデフレ戦争
4 強制終了するかもしれないデフレ戦争
第2章 第一次デフレ戦争(2001年3月〜2006年3月)
1 呉越同舟で始まった第一次デフレ戦争
2 せめぎあいの場は金融政策決定会合に
3 福井総裁のもとで始まった積極的な緩和
4 終結に向かった第一次デフレ戦争
第3章 つかの間の休戦と次なる戦いへの道
1 なぜ第一次デフレ戦争を終えることができたか
2 日銀によるデフレ戦争終結が不満だった内閣府
3 つかの間の休戦
4 リーマンショック以降の金融緩和
5 再び低下し始めた物価
第4章 終わりのない第二次デフレ戦争の始まり
1 呉越同舟にもなれなかった政府と日銀
2 不本意ながら戦いを始めた日銀
3 異次元緩和へと続く道
4 終わりなき戦いの始まり
第5章 アベノミクス登場でデフレ戦争は泥沼の戦いに
1 金融政策を経済政策の柱に据えたアベノミクス
2 退路を断った異次元の金融緩和
3 緒戦は攻勢に打って出た「量的・質的金融緩和」
4 消費税率引上げと「量的・質的金融緩和」の拡大
5 失敗に終わったマイナス金利作戦
第6章 戦線不拡大方針への転換
1 「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の導入
2 新しい枠組みがもたらした第二次デフレ戦争の転換点
3 金融政策の自由度を高めた「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」
4 追加緩和圧力の回避にも有効だったフォワードガイダンス
5 長期戦への対応を整えた日銀
第7章 短期決戦で臨んだ新型コロナとの戦い
1 金融緩和の大義名分を得た日銀
2 強力な武器を手にした日銀
3 撤収も迅速なコロナ戦線
4 アフターコロナを見据えて動き出した日銀
第8章 終結に向かうかもしれないデフレ戦争
1 日銀に金融緩和を迫るためのデフレ戦争
2 デフレ戦争を終わらせるための戦いの始まり
3 デフレ脱却の熱意が冷めてきた政府
4 インフレになれば続けられないデフレ戦争
5 心に響かないデフレ脱却のスローガン
第9章 デフレ戦争を終わらせるには
1 デフレとの戦いに取り残された日銀
2 インフレや景気減速の戦犯になりかねない日銀
3 デフレ戦争終結のチャンス到来
4 2%物価安定目標の見直し
5 第三次デフレ戦争を起こさないために
6 本当のデフレ脱却を実現するための戦い
2001年3月の月例経済報告に「緩やかなデフレ」であるという分析が載ってから2021年で20年。この長きにわたるデフレとの戦いを著者独自の視点で分析。そして、新型コロナ対応で転換期を迎えたこの戦いは、ウクライナ情勢等による物価上昇でついに終止符を打つのか。戦うべき真の相手を解き明かす。エコノミストが鋭い切り口で語る金融政策と日本経済のこれから。
【書籍情報】
書籍名:デフレとの20年戦争
著者:鈴木明彦
発行:一般社団法人 金融財政事情研究会
発行年月:2022年10月
価格:定価2,750円(本体2,500円+税10%)
【著者コメント】
デフレ脱却のための金融政策についてはこれまで何冊もの本が出されてきましたが、本書は2000年代の日銀の金融政策をデフレ戦争と位置づけ、戦記物のように記述してみました。デフレ戦争は政府のデフレ宣言で始まります。最初のデフレ宣言が出てから20年が経過したことを受けて本書の執筆を思い立ち、デフレ戦争もいよいよ終結かというタイミングでなんとか本書の出版にこぎつけました。「リフレ派的な攻め」と「金融緩和の拡大には慎重な守り」の二つの主張のせめぎあいという視点に立つと、金融政策を巡る政治的な力学や駆け引き、さらに金融政策の建前と本音が見えてきます。この20年間で日銀の金融政策は極めて難解なものになりましたが、本書がそれを解きほぐす一助になれば幸いです。
【著者プロフィール】
鈴木 明彦(すずき あきひこ)
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 調査・開発本部 調査部 研究主幹
1959年2月7日生まれ。1981年早稲田大学政治経済学部卒業、同年日本長期信用銀行入行。87年ハーバード大学ケネディ行政大学院卒業。99年三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)主任研究員。2009年内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当)。11年調査部長、18年1月より現職。青山学院大学大学院非常勤講師。主な著書に『デフレ脱却・円高阻止よりも大切こと』(中央経済社)がある。
Twitter:https://twitter.com/asuzuki_murc
【目次】
第1章 20年戦争となったデフレとの戦い
1 デフレ戦争はなぜ始まる
2 デフレ戦争はなぜ続く
3 終わらなくてもよかったデフレ戦争
4 強制終了するかもしれないデフレ戦争
第2章 第一次デフレ戦争(2001年3月〜2006年3月)
1 呉越同舟で始まった第一次デフレ戦争
2 せめぎあいの場は金融政策決定会合に
3 福井総裁のもとで始まった積極的な緩和
4 終結に向かった第一次デフレ戦争
第3章 つかの間の休戦と次なる戦いへの道
1 なぜ第一次デフレ戦争を終えることができたか
2 日銀によるデフレ戦争終結が不満だった内閣府
3 つかの間の休戦
4 リーマンショック以降の金融緩和
5 再び低下し始めた物価
第4章 終わりのない第二次デフレ戦争の始まり
1 呉越同舟にもなれなかった政府と日銀
2 不本意ながら戦いを始めた日銀
3 異次元緩和へと続く道
4 終わりなき戦いの始まり
第5章 アベノミクス登場でデフレ戦争は泥沼の戦いに
1 金融政策を経済政策の柱に据えたアベノミクス
2 退路を断った異次元の金融緩和
3 緒戦は攻勢に打って出た「量的・質的金融緩和」
4 消費税率引上げと「量的・質的金融緩和」の拡大
5 失敗に終わったマイナス金利作戦
第6章 戦線不拡大方針への転換
1 「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の導入
2 新しい枠組みがもたらした第二次デフレ戦争の転換点
3 金融政策の自由度を高めた「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」
4 追加緩和圧力の回避にも有効だったフォワードガイダンス
5 長期戦への対応を整えた日銀
第7章 短期決戦で臨んだ新型コロナとの戦い
1 金融緩和の大義名分を得た日銀
2 強力な武器を手にした日銀
3 撤収も迅速なコロナ戦線
4 アフターコロナを見据えて動き出した日銀
第8章 終結に向かうかもしれないデフレ戦争
1 日銀に金融緩和を迫るためのデフレ戦争
2 デフレ戦争を終わらせるための戦いの始まり
3 デフレ脱却の熱意が冷めてきた政府
4 インフレになれば続けられないデフレ戦争
5 心に響かないデフレ脱却のスローガン
第9章 デフレ戦争を終わらせるには
1 デフレとの戦いに取り残された日銀
2 インフレや景気減速の戦犯になりかねない日銀
3 デフレ戦争終結のチャンス到来
4 2%物価安定目標の見直し
5 第三次デフレ戦争を起こさないために
6 本当のデフレ脱却を実現するための戦い
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像