サーテックカリヤの株式取得(子会社化)に関するお知らせ
セレンディップ・チャレンジ500」実現に向けた非連続的成長を目指して
セレンディップ・ホールディングス株式会社(本社:名古屋市中区、代表取締役社長兼CEO 竹内 在 以下、当社)は、2025年5月13日開催の取締役会において、以下のとおり、本株式取得を行う子会社であるセレンディップSPC2号株式会社(本社:名古屋市中区、代表取締役 井村 尚也、以下、SPC)を通じて株式会社サーテックカリヤ(本社:愛知県刈谷市、代表取締役社長 竹内 弘一 以下、サーテックカリヤ)の株式を取得し、子会社化することについて決議いたしましたので、お知らせいたします。なお、サーテックカリヤは、国内2社及び海外8社の計10社で構成されており、連結売上高216億円、連結営業利益11億円、連結経常利益10億円、総資産249億円、純資産134億円と当社設立後、最大のM&Aとなります。
・株式取得の理由
【当社について】
当社は、ものづくり企業を中心に中堅・中小企業の経営の近代化と再成長を支援する事業投資会社であり、プロ経営者を派遣しハンズオン型の経営支援を行うことで、投資先企業がものづくりに専念できる環境を整備しております。また、当社グループは、自動車部品製造をはじめとして、ものづくりに関する開発・製造の幅広い知見を有しております。
2024年6月、当社は中期経営計画「セレンディップ・チャレンジ500」を策定しました。成長戦略として、非連続的な成長を実現するための「事業承継M&A」、成長する世界市場に挑戦する「海外進出」、新しい価値創造に挑戦する「脱炭素化・EV化」、製造業の生産性を劇的に向上する「フューチャー・ファクトリー」の推進を掲げ、2027年3月期に連結売上高500億円を目指しております。
【サーテックカリヤについて】
このたび当社が子会社化するサーテックカリヤは、金属の表面に耐熱・耐摩耗・防錆などの機能を付加する表面処理技術のパイオニアであり、自動車のエンジン、ブレーキ、空調部品といった安全性・信頼性が求められる部品への採用実績を多数有するなど、高機能部品の量産加工に強みを持った創業75年の歴史をもつ会社です。国内のめっき・表面処理業界では、1事業所あたりの平均売上高が十数億円程度とされる中で、同社の売上高は100億円超にのぼり、表面処理の機能性めっき分野におけるリーディング・カンパニーとしての地位を確立しています。
同社は、無電解ニッケルや亜鉛・銅などを用いた多様なめっき加工に加え、アルマイトなどのめっき以外の表面処理技術と生産設備を保有し、日本・タイ・インドネシア・ベトナム・フィリピン・メキシコなどに生産拠点を展開することで、グローバルに展開するメーカーに同社製品を安定供給できる体制を構築してきました。
また、製品ごとの仕様に応じた専用生産設備を自社グループ内で企画・製造する体制を持ち、短納期と高い生産性を両立する柔軟な設備開発力も同社の大きな特長です。
さらに、自動車の電動化が進展する中、同社は75年の歴史の中で培ったこうした強みと、長年にわたり築いてきた強固な顧客基盤を背景に、急速に需要が高まる電動コンプレッサー(EV・HVなど電動車の空調システムの部品)をはじめ、インバータ(電力を制御する装置)やバスバー(大容量の電流を流す部品)など電動車に不可欠な領域においても、メーカーと共同で先行開発に取り組むなど、脱炭素・電動化の潮流に沿った事業領域の拡大を進めております。

・当社グループ×サーテックカリヤのシナジー
(1)事業におけるシナジー
当社グループ会社は、自動車メーカーを中心に、単品売りから機能・技術を軸に総合提案できる体制への転換を進めており、ロールアップ型M&Aを通じて、グループ会社とのシナジーにより提案領域の拡充および増収・増益を実現してまいりました。中でも、株式会社アペックスおよび三井屋工業株式会社においては、M&A後にグループ内での技術・販路連携を強化したことで、実際に増収・増益を達成しており、本戦略の有効性を示す具体例となっています。
この度サーテックカリヤが当社グループに加わることにより当社が想定する事業における主なシナジー効果は以下の5点です。
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当社グループ会社天竜精機やエクセルと連携した既存の取引先以外の車載電装メーカーや自動車メーカーなどへの拡販
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当社グループ会社三井屋工業やエクセルと連携した日系自動車メーカー以外の海外自動車メーカーの新規開拓
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当社グループ会社ユニクレアと連携した金属加工と表面処理加工のパッケージ提案による拡販
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当社および当社グループ会社と連携したM&Aを含む事業投資を通じた生産拠点の拡充
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当社グループ会社天竜精機(自動機開発製造)やコンサルティング事業部(協働ロボット・生産実績管理ツール HiConnexの導入支援)と連携した自動化・省人化の推進による生産性の向上
(2)経営におけるシナジー
当社グループへの参画を通じて、当社はサーテックカリヤにプロ経営人材を常駐派遣し、経営を現場から支援します。さらに、営業・製造・経理財務・人事・ITなどテーマに合わせ専門家を集めたプロジェクトチームを編成し同社を支援します。これらの取り組みにより、サーテックカリヤは経営管理やバックオフィス体制の強化に加え、現場のスマート化を推進し、さらなる成長に向けた強固な経営基盤を築きます。
【当社グループ参加後の経営体制】
現代表取締役社長である竹内弘一氏は、当社がSPCを通じてサーテックカリヤの株式を取得した後も引き続き代表取締役社長として留任します。また、当社より酒井一繁(元トヨタ自動車)が、サーテックカリヤの取締役CFOに就任し、サーテックカリヤの業績拡大に向けて、共同で事業マネジメント全般に関与する予定です。
・会社概要
株式会社サーテックカリヤ
本 社 :愛知県刈谷市神明町6丁目100番地
代 表 者 :代表取締役社長 竹内 弘一
事業内容 :めっき・表面処理加工業
設 立 : 1954年2月
URL: https://www.surteckariya.jp/
セレンディップ・ホールディングス株式会社
本 社 :愛知県名古屋市中区錦一丁目5番地 11 号
代 表 者 :代表取締役社長兼 CEO 竹内 在
事業内容 :経営受託及び事業再生、投資事業、経営コンサルティング
設 立 : 2006年8月
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