ホストクラブで出会う現代アート──TURRELLが贈る展覧会シリーズ第2弾、2025年4月18日より開催
「ここに、あり続ける / Here to Remain.」第2章。鉄と石、有機と境界──3人の作家が問いかける「存在のかたち」

新宿を中心に多角的な事業を展開するSmappa!Group(本社:新宿区歌舞伎町)は、2024年8月に石川県金沢市にオープンしたホストクラブTURRELL(タレル)にて、現代アートギャラリーを展開しています。
本ギャラリーでは、金沢の若手作家の紹介に特化した展覧会シリーズ「ここに、あり続ける / Here to Remain.」を継続開催しており、このたびその第2弾を2025年4月18日(金)よりスタートいたします。
TURRELLでは、ホストクラブの営業時間前をギャラリーの開館時間とし、予約制で作家本人による案内付きのプライベートヴューイングという特別なかたちで展示を体験できます。
夜の社交場の静けさに包まれながら、作品の背景に耳を傾ける——そんなTURRELLならではの鑑賞体験をご提供します。
シリーズ展「ここに、あり続ける / Here to Remain.」について
TURRELLは、金沢の若手作家を紹介する展覧会を開催し、定期的にアップデートを行っていきます。展覧会の第二弾となる今回は、TURRELLのシンボル的彫刻《ずっと、ここにあった》を手がけた深田拓哉、現代社会の不要物を石彫に昇華させる丹羽啓に加え、新たにO33(おう・さんさん)を迎えます。
内モンゴル出身のO33は、羊の腸といった生命の内側にありながらも外部とつながる素材を用い、曖昧さや境界の問題を探求しています。自身のアイデンティティにおいても、「モンゴル人であり、中国人でもある」という二重性と向き合いながら、現在は金沢を拠点に作家活動を続けています。その作品は、存在の持続や自己と世界との関係を問いかけるものでもあります。
鉄や石といった硬質な素材を用いる深田・丹羽の作品と対照的に、O33の作品は、生と死、内と外を行き来するような有機的な質感を持っています。それらが共に『ここに、あり続ける』ことで、存在の持続についての異なる視点を浮かび上がらせ、その意味を問いかけます。
出展作家、作品(一部)
O33 (おう・さんさん)
金沢美術工芸大学大学院にて、工芸専攻(染織コース)で修士課程を修了後、現在は美術領域(彫刻分野)博士課程に在籍。金沢を拠点に活動。羊の腸を主な素材に、テキスタイル、インスタレーション、彫刻を制作。モンゴル系でありながら中国国籍を持ち、異文化の狭間で育った経験から、アイデンティティにおける両義性や境界の曖昧さに関心を寄せる。腸という「内と外」「生と死」「自然と不自然」の境界にある素材に自己を重ね、素材に半ば導かれながら作品を制作している。




《指名パネル》2025年
指名パネルは、指名する/されるために並べられる写真であり、彼らの「外向きの顔」を象徴する存在である。それに対し本作では、最も内なる記憶である子供の頃の写真を使っている。身体の内側にあった(羊)腸という素材に、ホストたちの子供の頃の写真をプリントすることで、見えない過去と、見せられる現在とのあいだに揺れることを捉えようとする作品である。
深田拓哉 Takuya Fukada
1995年、東京都に生まれる。現在金沢在住。日常風景の中で見つけた朽ちた看板や構造物など、用途や役割を失いながらも存在し続けるものをモチーフに、それらを未来の遺跡として作品化している。大型の彫刻や大規模なインスタレーションを得意とし、主に鉄を素材としている。

《ずっと、ここにあった》2024年
TURRELLの解体現場には夢館Ⅱの歴史を感じさせる様々な残地物があった。そんな中、深田は非常出口の看板を見つけ、本作のモチーフとした。

《この場所について。》2024年
深田は、夜の片町とこの場所を構造化した。新宿ではなくとも、金沢の街も昼夜問わず回り続けている。


《HAZHAI-ZARA》2024年
鉄の端材でできた灰皿。作者の深田ももれなく喫煙者である。
丹羽啓 Satoshi Niwa
※10作品出展予定
1994年生まれ、愛知県名古屋市出身。現在は金沢美術工芸大学 技術専門員・彫刻家。地球史と日常生活との繋がりを想像した石彫作品を制作。「生活が地球を彫刻する」という考えをもとに、私が地球に刻んだ生活の痕跡を石に留める。

《出会いと、夢と、》2024年
《piece of earth》の関連作品。飲み交わした一時を結晶化した作品。過ぎゆく日常の一コマを大切に石に留めている。


《石姫へ》2024年
川石を靴のように履くことができる作品。自然環境や大地と共に生きていることを体感することができる。この石靴は作者の足のサイズぴったりに合わせて作られており、足にぴったりフィットしたら運命の出会いを感じてください。

そのほかにも《既製品シリーズ》数点を展示予定
プライベートヴューイングのご案内

展示の鑑賞は、ホストクラブの営業時間前に限定公開され、作家本人が直接案内を行います。
ご希望の方は、TURRELL公式InstagramのDMよりご予約ください。
展覧会概要
展覧会名:「ここに、あり続ける / Here to Remain.」 ※シリーズ第2弾
参加作家:深田拓哉、丹羽啓、O33(おう・さんさん)
会期:2025年4月18日(金)〜終了日未定
会場:TURRELL 〒920-0981 石川県金沢市片町1-11-14 夢館II 7F
時間:10:00〜18:00 入場無料 ※完全事前予約制、作家が案内するプライベートヴューイング
19:00〜24:00 TURRELLの通常営業 ※予約不要
初回女性1時間¥1,000(税込) 男性1時間¥5,000(税込) 焼酎、お茶系、缶物飲み放題
※TURRELL営業中のため、展示上紹介できない作品があることをご了承ください
※男性のみでも御来店可能でございます
鑑賞予約:Instagram DM https://www.instagram.com/turrell_artspace/
前回展覧会についてはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000042926.html
文化を遊ぶ、夜を耕す。Smappa!Groupについて

Smappa!Groupは、ホストが書店員を務める「歌舞伎町ブックセンター」や、ホストによる短歌のイベント「ホスト歌会」、「ホスト読書会」、「日本舞踊の公演」など、ホストと文化の架け橋となる取り組みを継続的に行ってきました。TURRELLでは、長期的に“ギャラリストホスト”の育成を目指し、ナイトカルチャーと芸術のあいだに新たな地平を切り開いてまいります。
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