「LQUOM株式会社」への投資を実行

「LQUOM株式会社」への新規投資を実行
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:魚谷晃)を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合(以下「OUVC2号ファンド」)は、LQUOM株式会社(以下「LQUOM」)(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:新関和哉)に対し、10月24日付で1億円の投資を実行しました。
量子インターネットの実現に不可欠な量子通信中継器を開発
LQUOMは横浜国立大学大学院工学研究院の堀切智之教授が発明した量子中継の基礎技術を基に量子通信システムおよび量子通信中継器の実用化を目指す、2020年に設立されたベンチャー企業です。LQUOMの量子通信中継器により、絶対に安全な次世代ネットワークである量子インターネットを実現することが期待されています。
現在世界中で開発が進められている量子コンピュータは、「量子もつれ」や「重ね合わせ」といった量子力学の原理を利用した次世代コンピュータで、その計算処理能力に期待が寄せられています。素材開発、創薬、金融、インフラなど多岐にわたる分野での革新的な進歩が期待される一方、その計算能力を悪用すればインターネット上のあらゆる暗号情報を盗聴・解読し、不正ログインや機密情報の不正取得などのサイバー攻撃が可能になる恐れがあります。このような量子コンピュータのリスクを排除できる、絶対に安全な情報通信手段が量子インターネットです。量子インターネット上の情報は量子の特性により盗聴を確実に探知し、不正な操作を未然に防ぐことを可能にします。しかしながら量子は非常に脆く一定距離の通信で情報を保持できなくなり、またその特性上現在のインターネット環境で使用される中継器を転用することができないため、量子インターネット実現には大きなハードルが存在します。この問題を解決するのが量子通信に最適化された全く新しい中継器を開発するLQUOMです。LQUOMの量子通信中継器が完成すれば全国、全世界規模の原理上絶対に安全な情報通信インフラ構築の実現も夢ではなく、来る量子コンピュータ社会に先立ち実用化が求められています。
今回の投資資金により量子通信中継器の更なる開発を行う
LQUOMでは今回のシリーズBで調達した資金を活用し、量子通信中継器による複数ノードの通信実証を進めると共に、量子通信中継器の更なる性能向上に向けた開発や品質管理体制の強化、人員の増強を行う予定です。 OUVCは、同社が目指す長距離量子通信インフラの実現というビジョンの実現に向けて、資金面にとどまらず多角的な支援を通じて、今後の成長を力強く後押ししてまいります。
LQUOM代表コメント
この度はOUVC様よりご投資を賜り、この場を借りて深く御礼申し上げます。大阪大学様の世界屈指の研究は量子分野においても非常にハイレベルと認識しており、OUVC様より弊社へのご評価を頂けたことを大変光栄に感じております。この度の投資のご期待に沿えるよう一層邁進して参ります。
LQUOMの概要
会社設立 : 2020年1月
事業内容 : 量子インターネットの実現に向けた量子通信システムおよび量子中継器の開発
所在地 : 神奈川県横浜市
代表取締役 : 新関 和哉
URL : https://lquom.com/
LinkedIn : https://www.linkedin.com/company/lquom/
LinkedIn(代表) : https://www.linkedin.com/in/kazuya-niizeki/
■OUVC2号ファンドの概要
ファンド名称 OUVC2号投資事業有限責任組合(OUVC2号ファンド)
ファンド規模 106.5億円
運用期間 2021年1月1日~2032年12月31日(最大3年の延長可)
投資対象 大阪大学並びに他の国立大学の研究成果を活用したベンチャー企業
有限責任組合員 大阪大学、国内金融機関・事業会社
無限責任組合員 大阪大学ベンチャーキャピタル
【お問い合わせ先】
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社 管理部
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2番8号 テクノアライアンス棟3階
TEL : 06-6879-4982 FAX : 06-6105-5210 E-mail : info@ouvc.co.jp
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