緊迫のフランス大統領選に合わせ、緊急文庫化! 同時多発テロ、移民vs極右、まさかのイスラーム政権誕生!? 世界を揺るがす衝撃の予言の書。
フランス大統領選で激震!小説が現実に…!?
世界でベストセラーとなった衝撃の予言の書『服従』(ミシェル・ウエルベック)を大統領選に合わせ、緊急文庫化!4月18日発売予定。
世界でベストセラーとなった衝撃の予言の書『服従』(ミシェル・ウエルベック)を大統領選に合わせ、緊急文庫化!4月18日発売予定。
『服従』
ミシェル・ウエルベック 大塚桃訳 佐藤優解説
2022年6月、フランスにイスラーム政権が誕生!?
極右・国民戦線マリーヌ・ル・ペンと穏健イスラーム政党党首が決選に挑む。しかし各地の投票所でテロが発生。国全体に報道管制が敷かれ、パリ第三大学教員で19世紀の文学者を研究するぼくは、若く美しい恋人と別れてパリを後にする。テロと移民にあえぐ国家を舞台に、個人と自由の果てを描き、世界の激動を予言する問題作。
* * *
「極右の台頭は事を少しばかり興味深くはした。討論の中に、忘れられていたファシズムの恐怖が滑り込んできたからだ。しかし、はっきりと変化が訪れたのは2017年の大統領選の決選投票だった。(…中略)投票に続く何週間かの間、奇妙に抑圧的な雰囲気が国内に広がった。それはまるで、叛乱のほのかな希望が現れては消える、息詰まるラディカルな絶望にも似ていた。」(本文より)
* * *
<2017年フランス大統領選挙について>
4月23日第1回投票、5月7日決選投票の予定。いまのところ、EU離脱、フランス第一、移民排斥を掲げる国民戦線マリーヌ・ル・ペンと、親EU、移民融和を掲げる中道・無所属のエマニュエル・マクロンが決選投票に残る見込み。
著名人からの絶賛の声、多数!
読み終わって、呆然としながら、自分にこう言い聞かせなければならなかった。「これは小説であって現実ではないんだ」と。「こんなことは起こらない……たぶん……いや、もしかしたら」
──高橋源一郎(作家)
シニカルな状況認識、政治的な無力感、そして人間の滑稽さに対する冷めた視線。ウエルベックはヨーロッパの未来も若者の力もなにも信じていない。けれど、その残酷さこそが文学の力なのだ。日本にはこんな作家はいない。読むべし!
──東浩紀(批評家)
「彼も新政府内閣総理大臣なんじゃないか?」ウエルベックは僕が今、そう感じちゃう唯一の生きる作家だ。愉快な転覆を♡
──坂口恭平(新政府内閣総理大臣)
近未来のフランスが舞台のはずが、読み終えると現代日本の話に思えてくる。いま、首相も国会も民主主義も信用できない人、必読。
──市川真人(批評家)
官学という宮廷につかえる道化師は、露悪的にひれ伏しつつ、顔を背けて窮状をアピールする。果たして、我々に咎め立てができるだろうか? ウエルベックは、“宗教”を越えた先、闘うべき対象の影を朧げに炙り出した。
──上田岳弘(作家)
フランスが本当に「自由・平等・友愛」を捨てて「秩序・家父長制・信仰」を選ぶとは思えない。しかし、この日本を見てもわかるとおり、今は政治の激動の時代だ。
──池澤夏樹(作家・詩人/毎日新聞書評より)
「とんでもない」はずの物語に、打ちのめされるほど身につまされて……ぜんぜん笑えなくて困った。いままでのウエルベック作品で絶望していた自分の甘さに、さらに絶望。
──中原昌也(作家・ミュージシャン)
全方位的にお薦めの本です。フランスの政治的・思想的・霊的な劣化という現実を自虐的なまでに鮮やかに摘抉。細部が異常にリアルで、もうほんとのこととしか思えない。
──内田樹(思想家)
途方もない冗談だ。けれど、気むずかしげな表情で語るユーモアを笑うのは難しい。また一方で、これはぞっとするほど怖い話である。
──宮沢章夫(劇作家/朝日新聞書評より)
皮肉なユーモアもにじませつつ、一筋縄ではいかない作者ならではの狡知に満ちた物語を堪能させてくれる。現代文学の傑作といえるだろう。──野崎歓(フランス文学者/日経新聞書評より)
『服従』は、誰にも無縁ではない現代社会の様々な問題を開示し、読者にそれらを解く鍵を与えてくれる作品である。その鍵をどのように扱うかは、読者の裁量に任されている。
──関口涼子(詩人・翻訳家)
『服従』を読むと、人間の自己同一性を保つにあたって、知識や教養がいかに脆いものであるかということがわかってくる。それに対して、イスラームが想定する超越神は強いのである。
──佐藤優(作家・元外務省主任分析官/本書「解説」より)
<本書の世界での売れ行きについて>
本国フランスでは2015年1月7日(シャルリー・エブド事件発生の日)に刊行、発売5日で15万部を突破、発売から1年で70万部を突破している。
また隣国ドイツ、イタリアでも20万部以上のベストセラーに。
日本では、2015年9月に英語版に先駆けて単行本を発売、約半年で6刷2.5万部突破。
ーーーー
【書籍情報】
書名:服従
著者:ミシェル・ウエルベック
訳者:大塚桃
解説:佐藤優
発売日:2017年4月18日予定
体裁:文庫判・328頁(予定)
税込価格:994円(本体価格920円)
ISBN : 978-4-309-46440-4
●ミシェル・ウエルベック(Michel Houellebecq)
1957年生まれ。1998年長萹『素粒子』(ちくま文庫)が大ベストセラーとなり、世界各国で翻訳・映画化される。現代社会における自由の幻想への痛烈な批判と、欲望と現実の間で引き裂かれる人間の矛盾を真正面から描きつづける現代ヨーロッパを代表する作家。『ランサローテ島』(2000、弊社)、『プラットフォーム』(2001、河出文庫)、『ある島の可能性』(2005、河出文庫)、『地図と領土』(2010、ゴンクール賞受賞、ちくま文庫)など。
ミシェル・ウエルベック 大塚桃訳 佐藤優解説
2022年6月、フランスにイスラーム政権が誕生!?
極右・国民戦線マリーヌ・ル・ペンと穏健イスラーム政党党首が決選に挑む。しかし各地の投票所でテロが発生。国全体に報道管制が敷かれ、パリ第三大学教員で19世紀の文学者を研究するぼくは、若く美しい恋人と別れてパリを後にする。テロと移民にあえぐ国家を舞台に、個人と自由の果てを描き、世界の激動を予言する問題作。
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「極右の台頭は事を少しばかり興味深くはした。討論の中に、忘れられていたファシズムの恐怖が滑り込んできたからだ。しかし、はっきりと変化が訪れたのは2017年の大統領選の決選投票だった。(…中略)投票に続く何週間かの間、奇妙に抑圧的な雰囲気が国内に広がった。それはまるで、叛乱のほのかな希望が現れては消える、息詰まるラディカルな絶望にも似ていた。」(本文より)
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<2017年フランス大統領選挙について>
4月23日第1回投票、5月7日決選投票の予定。いまのところ、EU離脱、フランス第一、移民排斥を掲げる国民戦線マリーヌ・ル・ペンと、親EU、移民融和を掲げる中道・無所属のエマニュエル・マクロンが決選投票に残る見込み。
著名人からの絶賛の声、多数!
読み終わって、呆然としながら、自分にこう言い聞かせなければならなかった。「これは小説であって現実ではないんだ」と。「こんなことは起こらない……たぶん……いや、もしかしたら」
──高橋源一郎(作家)
シニカルな状況認識、政治的な無力感、そして人間の滑稽さに対する冷めた視線。ウエルベックはヨーロッパの未来も若者の力もなにも信じていない。けれど、その残酷さこそが文学の力なのだ。日本にはこんな作家はいない。読むべし!
──東浩紀(批評家)
「彼も新政府内閣総理大臣なんじゃないか?」ウエルベックは僕が今、そう感じちゃう唯一の生きる作家だ。愉快な転覆を♡
──坂口恭平(新政府内閣総理大臣)
近未来のフランスが舞台のはずが、読み終えると現代日本の話に思えてくる。いま、首相も国会も民主主義も信用できない人、必読。
──市川真人(批評家)
官学という宮廷につかえる道化師は、露悪的にひれ伏しつつ、顔を背けて窮状をアピールする。果たして、我々に咎め立てができるだろうか? ウエルベックは、“宗教”を越えた先、闘うべき対象の影を朧げに炙り出した。
──上田岳弘(作家)
フランスが本当に「自由・平等・友愛」を捨てて「秩序・家父長制・信仰」を選ぶとは思えない。しかし、この日本を見てもわかるとおり、今は政治の激動の時代だ。
──池澤夏樹(作家・詩人/毎日新聞書評より)
「とんでもない」はずの物語に、打ちのめされるほど身につまされて……ぜんぜん笑えなくて困った。いままでのウエルベック作品で絶望していた自分の甘さに、さらに絶望。
──中原昌也(作家・ミュージシャン)
全方位的にお薦めの本です。フランスの政治的・思想的・霊的な劣化という現実を自虐的なまでに鮮やかに摘抉。細部が異常にリアルで、もうほんとのこととしか思えない。
──内田樹(思想家)
途方もない冗談だ。けれど、気むずかしげな表情で語るユーモアを笑うのは難しい。また一方で、これはぞっとするほど怖い話である。
──宮沢章夫(劇作家/朝日新聞書評より)
皮肉なユーモアもにじませつつ、一筋縄ではいかない作者ならではの狡知に満ちた物語を堪能させてくれる。現代文学の傑作といえるだろう。──野崎歓(フランス文学者/日経新聞書評より)
『服従』は、誰にも無縁ではない現代社会の様々な問題を開示し、読者にそれらを解く鍵を与えてくれる作品である。その鍵をどのように扱うかは、読者の裁量に任されている。
──関口涼子(詩人・翻訳家)
『服従』を読むと、人間の自己同一性を保つにあたって、知識や教養がいかに脆いものであるかということがわかってくる。それに対して、イスラームが想定する超越神は強いのである。
──佐藤優(作家・元外務省主任分析官/本書「解説」より)
<本書の世界での売れ行きについて>
本国フランスでは2015年1月7日(シャルリー・エブド事件発生の日)に刊行、発売5日で15万部を突破、発売から1年で70万部を突破している。
また隣国ドイツ、イタリアでも20万部以上のベストセラーに。
日本では、2015年9月に英語版に先駆けて単行本を発売、約半年で6刷2.5万部突破。
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【書籍情報】
書名:服従
著者:ミシェル・ウエルベック
訳者:大塚桃
解説:佐藤優
発売日:2017年4月18日予定
体裁:文庫判・328頁(予定)
税込価格:994円(本体価格920円)
ISBN : 978-4-309-46440-4
●ミシェル・ウエルベック(Michel Houellebecq)
1957年生まれ。1998年長萹『素粒子』(ちくま文庫)が大ベストセラーとなり、世界各国で翻訳・映画化される。現代社会における自由の幻想への痛烈な批判と、欲望と現実の間で引き裂かれる人間の矛盾を真正面から描きつづける現代ヨーロッパを代表する作家。『ランサローテ島』(2000、弊社)、『プラットフォーム』(2001、河出文庫)、『ある島の可能性』(2005、河出文庫)、『地図と領土』(2010、ゴンクール賞受賞、ちくま文庫)など。
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