分身ロボットOriHime活用による高齢者施設での遠隔レクリエーションの実証実験を実施
~遠隔レクリエーションによる職員の負荷軽減を検証~
「人類の孤独を解消する」を理念とし、遠隔操作ができる分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」の開発・提供を手掛ける株式会社オリィ研究所(本社:東京都中央区、代表取締役 吉藤 健太朗・笹山 正浩、以下「オリィ研究所」)は、社会福祉法人 長岡福祉協会(本社:新潟県長岡市、理事長 田宮 崇、以下「長岡福祉協会」)と高齢者施設における実証実験を2024年8月に行いました。
今回の実証実験では、長岡福祉協会が運営する『デイサービスセンター 新橋さくらの園』にて、移動困難者である遠方の操作者がOriHimeと施設にあるエルダーシステムを同時に遠隔操作しながらレクリエーションを行いました。主なレクリエーションとして、カラオケや口腔体操、座位で行う運動を実施しました。
【実証実験実施の背景と目的】
昨今の日本では高齢化が急速に進み、それに伴って必要な介護職員の人数も右肩上がりに増加しており、2025年には243万人、2040年には280万人が必要になることが予想されています*。介護職員の人手不足は社会的な課題にもなっており、高齢者施設の利用者の方とのコミュニケーションやレクリエーションまで手が回っていないという現状があります。
*厚生労働省 第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02977.html
今回の実証実験では、遠隔操作によるロボットを活用してレクリエーションを行うことで、施設職員の業務負荷軽減および、利用者の満足度の向上を検証しました。また、移動困難者が遠隔で操作する分身ロボットを用いて、FREE DAM LIFEのレクリエーションを体験することでコンテンツのマンネリ化解消も併せて検証しました。
【実証実験の結果と今後の予定】
実施後のアンケートの結果、施設職員様からは以下のようなご意見を頂きました。
業務負荷軽減関連
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完全に機能すれば人員を他に充てることができるので改善すると思う
ご利用者の集中力が高まり、他の業務に当たることができる
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職員が業務をしながら見守り出来るので良いと思う
利用者の満足度関連
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とても楽しそうで、普段より集中力高い様子でした
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感心を持たれていた方も多く、楽しまれていた様に感じました
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OriHimeと話したがっているご利用者がいた
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ご利用者が「かわいい」との声が多くあったので良かったと思います
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職員だけでなく外との関わりをもつ意味で良いと思う
今回の実証でご利用者や職員の方への一定の効果があることが分かりました。
今後も実施回数やコンテンツなどを変えながら検証を続けることでより効果的かつ生産性の向上に寄与できる方法を模索して行きたいと考えています。
【株式会社オリィ研究所について】
「人類の孤独を解消する」を理念に掲げ、障害・病気・介護・子育て等の理由で外に出ることが難しい「移動困難者」の選択肢を豊かにするサービスを研究開発・提供しています。
展開サービス:
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遠隔操作でありながら「その場にいる存在感」を共有できる分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」
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テレワークでの肉体的社会参加を可能にする分身ロボット「OriHime-D(オリヒメディー)」
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重度障害があっても目や指先などの僅かな動きだけでコミュニケーションを可能にする意志伝達装置「OriHime eye+Switch(オリヒメアイプラススイッチ)」
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外出困難者が”パイロット“として分身ロボットOriHime・OriHime-Dを遠隔操作し、オーダーや配膳、お客様との会話など接客を行う「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」
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テレワークに特化した障害がある方のための人材紹介サービス「FLEMEE」
詳しくは、株式会社オリィ研究所 公式サイト https://orylab.com/ をご覧ください。
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