北陸先端科学技術大学院大学、新しい超並列計算機システム 「KAGAYAKI(かがやき)」を、デル・テクノロジーズのスーパーコンピュータシステムで本格運用開始
- 旧システムと比較し、約2.24倍の性能向上を実現 -
北陸先端科学技術大学院大学(学長:寺野稔、石川県能美市。以下、「JAIST」。URL:https://www.jaist.ac.jp/index.html )とデル・テクノロジーズ株式会社(代表取締役社長:大塚 俊彦、本社:神奈川県川崎市。以下、「デル・テクノロジーズ」。URL:https://www.delltechnologies.com/ja-jp/index.htm )は、新しい超並列計算機システム 「KAGAYAKI」 に、「Dell EMC PowerEdge R6525」を基盤としたスーパーコンピュータシステム(以下、「Dell EMC PE R6525 SCS」)を採用し、2021年3月からJAISTにおいて本格運用を開始しました。
■システムの特長
JAISTに導入された「Dell EMC PE R6525 SCS」は、最新のAMD製プロセッサを搭載した「PowerEdge R6525」サーバ 280台を、高速なインターコネクトネットワークであるインフィニバンドHDRで接続したクラスタ型スーパーコンピュータシステムです(【システム全体構成図】参照)。
旧システムと比較すると、理論演算性能は約2.24倍の1.49PFLOPS(最大で毎秒1490兆回の浮動小数点演算を実行)、CPUコア数は約1.8倍の35,840コア、総メモリ容量は約2倍の140TiBと大幅な性能向上を実現しました。これにより、JAISTは、ナノテクノロジー、データマイニングなど先端科学技術分野における世界トップレベルの研究開発を更に加速させることになります。また、コンテナ型仮想化にも対応し、種々のHPC/AI研究環境を整備しており、ユーザー自身で煩雑な計算機環境を構築する手間を省き、ユーザーの研究加速をサポートします。
本システムのもう一つの特長は、iDRAC(integrated Dell Remote Access Controller)によるシステム管理です。iDRACは「PowerEdge」サーバに標準搭載された管理プロセッサです。リモートによるシステム監視管理機能だけでなく、防御・検知・復旧を重要視したハードウェアレベルの優れたセキュリティ機能を有しており、効率的且つ安全性の高いシステム運用を実現します。
なお、本システムのキャビネット前面には、中央に「JAIST」の文字がペグソリティア・フォント (URL: http://www.jaist.ac.jp/~uehara/fonts/peg-solitaire/ ) で記載されるとともに、その上下には「J」の文字に到達するまでのペグソリティア(盤上のペグを一定の規則に従い取り除くパズル)の過程が描かれています。このフォントは、JAISTの教員が旧システムを用いて発見した膨大なペグソリティア解(5x7の盤上で中央を空けた初期配置から得られた約109パターン)の中から、「文字らしい形」をした解を選び出してデザインしたものです。JAISTの高度な情報科学と最先端計算機資源の融合によってはじめて得られた成果を、新システムに継承させたいという想いから採用しました。また側板には、JAISTとデル・テクノロジーズの公式ロゴとシステム名「KAGAYAKI」が描かれています(【スーパーコンピュータシステム外観】参照)。
■JAISTにおける教育研究への活用
JAISTの運用上の特徴は、学生が自由に高性能な計算機環境にアクセスできることです。入学後すぐに全学で有効な計算機アカウントが発行され、特別な申請なしに、直ちに高性能な計算機環境を利用して最先端の教育研究活動を展開できます。また、民間企業や他大学などの他研究機関所属研究者とJAIST研究者との共同研究においても、複雑な利用申請なしに利用できます。
JAISTの寺野学長は、次のように述べています。
「JAISTは、創設以来、世界でも有数の大規模情報環境を構築し、集中管理しています。JAISTには多様な研究分野の最前線で活躍する教員が多数在職しており、これまでの情報科学、AI、アルゴリズムの開発だけでなく、物質材料やライフサイエンスといった様々な最先端分野の研究にこれらの情報環境を活用し、また留学生が半数を占めるダイバーシティ豊かな環境を生かして、人材の育成に取り組んできました。今回、この『Dell EMC PE R6525 SCS』を導入することにより、ナノテクノロジーやバイオメカニクスにおける大規模なシミュレーション、ビッグデータ処理、剛体グラフ構造の解析、大規模並列処理に対応する新しい計算手法や計算方式の開発促進など、様々な科学分野の研究とそれを通じた人材育成がより一層加速することが期待されます。今回導入したスーパーコンピュータをはじめとするJAISTの最先端研究設備を、学際的な研究分野の開拓を推進する原動力とし、世界トップの研究大学を目指すとともに、地域や産業界に広く貢献していきます。」
【スーパーコンピュータシステム外観】
【デル・テクノロジーズについて】
デル・テクノロジーズ(NYSE:DELL)は、企業や人々がデジタルの未来を築き、仕事や生活の仕方を変革することを支援します。同社は、データ時代に向けて、業界で最も包括的かつ革新的なテクノロジーとサービスのポートフォリオをお客様に提供しています。
# # #
© Copyright 2021 Dell Inc.、その関連会社。All Rights Reserved.
Dell Technologies, Dell, EMCおよびDell EMCが提供する製品及びサービスにかかる商標は、米国Dell Inc. 又はその関連会社の商標又は登録商標です。その他の製品の登録商標および商標は、それぞれの会社に帰属します。
JAISTに導入された「Dell EMC PE R6525 SCS」は、最新のAMD製プロセッサを搭載した「PowerEdge R6525」サーバ 280台を、高速なインターコネクトネットワークであるインフィニバンドHDRで接続したクラスタ型スーパーコンピュータシステムです(【システム全体構成図】参照)。
旧システムと比較すると、理論演算性能は約2.24倍の1.49PFLOPS(最大で毎秒1490兆回の浮動小数点演算を実行)、CPUコア数は約1.8倍の35,840コア、総メモリ容量は約2倍の140TiBと大幅な性能向上を実現しました。これにより、JAISTは、ナノテクノロジー、データマイニングなど先端科学技術分野における世界トップレベルの研究開発を更に加速させることになります。また、コンテナ型仮想化にも対応し、種々のHPC/AI研究環境を整備しており、ユーザー自身で煩雑な計算機環境を構築する手間を省き、ユーザーの研究加速をサポートします。
本システムのもう一つの特長は、iDRAC(integrated Dell Remote Access Controller)によるシステム管理です。iDRACは「PowerEdge」サーバに標準搭載された管理プロセッサです。リモートによるシステム監視管理機能だけでなく、防御・検知・復旧を重要視したハードウェアレベルの優れたセキュリティ機能を有しており、効率的且つ安全性の高いシステム運用を実現します。
なお、本システムのキャビネット前面には、中央に「JAIST」の文字がペグソリティア・フォント (URL: http://www.jaist.ac.jp/~uehara/fonts/peg-solitaire/ ) で記載されるとともに、その上下には「J」の文字に到達するまでのペグソリティア(盤上のペグを一定の規則に従い取り除くパズル)の過程が描かれています。このフォントは、JAISTの教員が旧システムを用いて発見した膨大なペグソリティア解(5x7の盤上で中央を空けた初期配置から得られた約109パターン)の中から、「文字らしい形」をした解を選び出してデザインしたものです。JAISTの高度な情報科学と最先端計算機資源の融合によってはじめて得られた成果を、新システムに継承させたいという想いから採用しました。また側板には、JAISTとデル・テクノロジーズの公式ロゴとシステム名「KAGAYAKI」が描かれています(【スーパーコンピュータシステム外観】参照)。
■JAISTにおける教育研究への活用
JAISTの運用上の特徴は、学生が自由に高性能な計算機環境にアクセスできることです。入学後すぐに全学で有効な計算機アカウントが発行され、特別な申請なしに、直ちに高性能な計算機環境を利用して最先端の教育研究活動を展開できます。また、民間企業や他大学などの他研究機関所属研究者とJAIST研究者との共同研究においても、複雑な利用申請なしに利用できます。
JAISTの寺野学長は、次のように述べています。
「JAISTは、創設以来、世界でも有数の大規模情報環境を構築し、集中管理しています。JAISTには多様な研究分野の最前線で活躍する教員が多数在職しており、これまでの情報科学、AI、アルゴリズムの開発だけでなく、物質材料やライフサイエンスといった様々な最先端分野の研究にこれらの情報環境を活用し、また留学生が半数を占めるダイバーシティ豊かな環境を生かして、人材の育成に取り組んできました。今回、この『Dell EMC PE R6525 SCS』を導入することにより、ナノテクノロジーやバイオメカニクスにおける大規模なシミュレーション、ビッグデータ処理、剛体グラフ構造の解析、大規模並列処理に対応する新しい計算手法や計算方式の開発促進など、様々な科学分野の研究とそれを通じた人材育成がより一層加速することが期待されます。今回導入したスーパーコンピュータをはじめとするJAISTの最先端研究設備を、学際的な研究分野の開拓を推進する原動力とし、世界トップの研究大学を目指すとともに、地域や産業界に広く貢献していきます。」
【スーパーコンピュータシステム外観】
【システム全体構成図】
【デル・テクノロジーズについて】
デル・テクノロジーズ(NYSE:DELL)は、企業や人々がデジタルの未来を築き、仕事や生活の仕方を変革することを支援します。同社は、データ時代に向けて、業界で最も包括的かつ革新的なテクノロジーとサービスのポートフォリオをお客様に提供しています。
# # #
© Copyright 2021 Dell Inc.、その関連会社。All Rights Reserved.
Dell Technologies, Dell, EMCおよびDell EMCが提供する製品及びサービスにかかる商標は、米国Dell Inc. 又はその関連会社の商標又は登録商標です。その他の製品の登録商標および商標は、それぞれの会社に帰属します。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 経営情報
- ダウンロード