SuMPO EPD 新「基本プログラム要件(GPI)」(LCA算定・検証・開示等ルール)公開
~世界に通用する環境情報開示プログラムとして更なる進化~
近年、気候変動をはじめとする環負荷の定量化およびサプライチェーンを繋ぐ環境情報の流通ニーズはますます高まっており、その算定、開示手法に関しても大きな変革期を迎えています。
SuMPO EPDは、2002年のプログラム開始*¹以来、信頼性のあるLCA環境情報の開示を追求してまいりました。一方、グローバルハーモナイゼ-ションの視点からは、国際的なライフサイクルアセスメント(LCA)の算定および環境情報開示ルールへの整合と、多様なニーズへの柔軟な対応を進めているところです。
今般、プログラム運営に関する様々な要求事項に関して大幅な見直しを行い、複数にわかれていた規程類を一本化し、世界に通用する新GPIとして公開しました。
主な変更点は以下の通りです。
①LCA情報の円滑な流通を目的に、ロゴマークを変更、コミュニケーションルールを緩和
②国際的に活用可能な情報開示ツールとして、算定結果の開示内容の見直しを実施
③事業者の利便性を考慮した、算定ツール・データベースの自由化
④国際LCAルールに基づいた再生可能エネルギー、電力証書等の取り扱いの明確化
⑤その他国際ルール整合等
図:新ロゴマーク
≪SuMPO環境ラベルプログラム 「新GPI(国際整合LCAルール)完全解説」説明会≫
日 程 : 2024年7月2日(火) 13:00~14:30
開催方式 : オンライン(Teamsタウンホール)
参加費 : 無料
申込方法 :以下のフォームよりお申込みください
URL : https://ws.formzu.net/fgen/S59014436/
今回の改訂により、事業者自らが選択したLCIデータベース*²を利用したEPD*³取得が可能になると同時に、建築建設分野におけるEPD国際規格であるISO21930:2017に準拠したEPDを取得することが可能となりました。
なお、株式会社LCAエキスパートセンターが開発するMiLCAクラウド版(2024年10月リリース予定)には、ISO21930:2017への対応が可能なデータベース、AIST-IDEA ver.3.4が搭載される予定です。MiLCAクラウド版は製品やサービスのLCA、組織の単位でのLCAが実施可能なだけでなく、SuMPO EPD でのEPD取得申請も可能な、企業のSXに向けた意思決定を一貫して支援するLCAソフトウェアへと進化します。
AIST-IDEA ver.3.4の内容とMiLCA、EPDへの活用については、別途7月12日に説明会を開催予定です。
また、海外EPDプログラムとの相互認証に向けた動きも並行して進めております。日本国内のみならず、国際的にも活用可能な情報開示ツールとして、SuMPO EPD は今後も進化を続けてまいります。
【注釈】
*¹:2002年設立当初名称:エコリーフ環境ラベル。カーボンフットプリントコミュニケーションプログラムとの統合を経て、2022年よりSuMPO環境ラベルプログラムとして運営。
*²:Life Cycle Inventory Databaseの略称。従来のSuMPO EPDの規程では産業総合研究所の開発するIDEAを指定データベースとしていましたが、今後はecoinventやSphera database (旧Gabi) 等を選択することも可能。
*³:Environmental Product Declaration(製品環境宣言)の略。
【本件に関するお問い合わせ先】
一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)
EPD事業部
E-mail:ecoleaf@sumpo.or.jp
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