第3回全国母乳調査 1210組のお母さんと赤ちゃんにご協力いただいた 研究概要が論文掲載されました
《International Journal of Environmental Research and Public Health》に掲載
雪印ビーンスターク株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:稲葉 聡)は、雪印メグミルク株式会社と共同で2015年より第3回全国母乳調査を実施しています。
今回、第3回全国母乳調査の研究デザインや研究仮説などを要約した論文が、環境研究と公衆衛生の英文誌である「International Journal of Environmental Research and Public Health」にオンライン掲載されました(2020年3月13日付)。本論文は、当社の母乳調査研究の参加者募集が完了したことを受けて、本研究概要を論文形式にて掲載されたものです。本論文に関連して、当社は既に母乳の成分ならびに母親の食事に関する研究報告を実施しています(詳細は下記【関連リリース】をご参照ください)。また、本論文については、秋田大学大学院医学系研究科と共同で執筆いたしました。
今後は、収集した母乳成分と母子の背景情報の関係を調べてまいります。
母親の健康と栄養状態、母乳成分、乳幼児の成長と発達:
日本人母乳についての前向きコホート研究のプロトコール
(英語原題:Maternal Health and Nutrition Status, Human Milk Composition, and Growth and Development of Infants and Children: A Prospective Japanese Human Milk Study Protocol)
掲載誌
International Journal of Environmental Research and Public Health. 2020, 17(6), 1869; https://doi.org/10.3390/ijerph17061869
著者
野尻恵資1、小林俊二郎2、日暮聡志1、高橋朋樹1、辻森祐太1、上野宏1、
松橋汐美2、鳥羽保宏1、山村淳一2、中埜拓2、野村恭子3、小林敏也1
1 雪印ビーンスターク(株)商品開発部
2 雪印メグミルク(株)
3 秋田大学大学院医学系研究科衛生学・公衆衛生学講座
今後の追跡調査では、母子の健康状態、授乳中の母親の栄養状態、乳幼児の発達、育児ストレス等を調べます。また、生後1年間は2ヶ月毎に母乳の提供を受け、母乳の栄養成分組成や、各成分の含有量を調べています。
【論文の要約】
(背景)「人生最初の1000日」において栄養は重要です。しかしながら、母親の健康や栄養状態、母乳の組成、乳幼児の成長・発達など、多くの因子間における関連性は未だ解明されていません。
(目的)本研究では、母親の健康と栄養・社会経済学的因子・生活習慣がどのように母乳成分に影響するか、そして、乳幼児の成長と発達に関連するかどうか明らかにすることを目的としました。
(方法)本研究は5年間の前向きコホート研究*です。2014年から2019年の間に、日本全国の病産院73施設から単胎妊娠の日本人母親1210名を募集しました。調査項目および手法として、母子に関する健康情報は自己記入質問票を、授乳期間中の母親の栄養は簡易型自記式食事歴法質問票を、乳幼児の発達は乳幼児発達スケールを、育児に関するストレスは母親の育児ストレス尺度を用いて、それぞれ測定します。また、母乳の主要栄養素の組成や量は、生後1年間は2ヶ月毎に収集した母乳を用いて測定します。
(考察)本研究により、母子の健康状態、栄養状態、生活習慣、社会経済学的因子が、母乳の組成や乳幼児の成長と発達に及ぼす影響に関する有益な知見を生み出すことが可能になると考えます。
* 前向きコホート研究:疫学研究(観察研究)の手法の一つで、ある集団を調査開始時から一定期間追跡調査し、その観察期間中の生活習慣や研究対象とする疾病の発生等との関連性を調べる研究です。
【関連リリース】
・ 日本人の母乳中ビタミンD濃度の年代による変化を調査
(2019年10月15日:https://www.beanstalksnow.co.jp/news/5631/)
・ 第3回全国母乳調査 「オステオポンチン」の乳児栄養における役割について
(2019年6月24日:https://www.beanstalksnow.co.jp/news/5500/)
・ 第3回全国母乳調査 現代日本人母乳の主要栄養素濃度と母親の摂取栄養素量について
(2019年6月17日:https://www.beanstalksnow.co.jp/news/5497/)
・ 第3回全国母乳調査 機能性成分PQQの測定方法を開発
(2019年3月27日:https://www.beanstalksnow.co.jp/news/5353/)
・ 免疫に働きかける「母乳中オステオポンチン」国際共同研究で濃度変化解明
(2018年5月21日:https://www.beanstalksnow.co.jp/news/4888/)
・ 最近の日本人の母乳中ビタミンD濃度について調査
(2017年5月23日:https://www.beanstalksnow.co.jp/news/4429/)
・ 全国規模の母乳調査開始
(2015年7月24日:https://www.beanstalksnow.co.jp/news/873/)
【雪印ビーンスターク 全国母乳調査につきまして】
母親の生活習慣と母乳成分が乳児に与える影響を調査するため、本研究を実施しております。
① 目 的:母乳成分とともに母子の背景情報を収集し、その相互関係を把握する
② 対 象:母乳哺育している母親1,210 名
③ 方 法:母親から母乳の提供を受けるとともに、母親の食事や生活習慣、および乳児の発育や疾病状況のアンケートを実施
④ 実施期間:2014年~2024年(追跡調査を行うため長期実施となります)
※第1回(1960年実施)と第2回(1989年実施)の母乳調査につきましては、当社ホームページをご覧ください。https://www.beanstalksnow.co.jp/labo/milk/
【企業情報】
雪印メグミルクグループ 雪印ビーンスターク株式会社 (Bean Stalk Snow Co.,Ltd.)
設 立 :2002年8月7日
代表者 :代表取締役社長 稲葉 聡
URL :https://www.beanstalksnow.co.jp
今回、第3回全国母乳調査の研究デザインや研究仮説などを要約した論文が、環境研究と公衆衛生の英文誌である「International Journal of Environmental Research and Public Health」にオンライン掲載されました(2020年3月13日付)。本論文は、当社の母乳調査研究の参加者募集が完了したことを受けて、本研究概要を論文形式にて掲載されたものです。本論文に関連して、当社は既に母乳の成分ならびに母親の食事に関する研究報告を実施しています(詳細は下記【関連リリース】をご参照ください)。また、本論文については、秋田大学大学院医学系研究科と共同で執筆いたしました。
今後は、収集した母乳成分と母子の背景情報の関係を調べてまいります。
- 発表概要
母親の健康と栄養状態、母乳成分、乳幼児の成長と発達:
日本人母乳についての前向きコホート研究のプロトコール
(英語原題:Maternal Health and Nutrition Status, Human Milk Composition, and Growth and Development of Infants and Children: A Prospective Japanese Human Milk Study Protocol)
掲載誌
International Journal of Environmental Research and Public Health. 2020, 17(6), 1869; https://doi.org/10.3390/ijerph17061869
著者
野尻恵資1、小林俊二郎2、日暮聡志1、高橋朋樹1、辻森祐太1、上野宏1、
松橋汐美2、鳥羽保宏1、山村淳一2、中埜拓2、野村恭子3、小林敏也1
1 雪印ビーンスターク(株)商品開発部
2 雪印メグミルク(株)
3 秋田大学大学院医学系研究科衛生学・公衆衛生学講座
- 発表内容のポイント
今後の追跡調査では、母子の健康状態、授乳中の母親の栄養状態、乳幼児の発達、育児ストレス等を調べます。また、生後1年間は2ヶ月毎に母乳の提供を受け、母乳の栄養成分組成や、各成分の含有量を調べています。
【論文の要約】
(背景)「人生最初の1000日」において栄養は重要です。しかしながら、母親の健康や栄養状態、母乳の組成、乳幼児の成長・発達など、多くの因子間における関連性は未だ解明されていません。
(目的)本研究では、母親の健康と栄養・社会経済学的因子・生活習慣がどのように母乳成分に影響するか、そして、乳幼児の成長と発達に関連するかどうか明らかにすることを目的としました。
(方法)本研究は5年間の前向きコホート研究*です。2014年から2019年の間に、日本全国の病産院73施設から単胎妊娠の日本人母親1210名を募集しました。調査項目および手法として、母子に関する健康情報は自己記入質問票を、授乳期間中の母親の栄養は簡易型自記式食事歴法質問票を、乳幼児の発達は乳幼児発達スケールを、育児に関するストレスは母親の育児ストレス尺度を用いて、それぞれ測定します。また、母乳の主要栄養素の組成や量は、生後1年間は2ヶ月毎に収集した母乳を用いて測定します。
(考察)本研究により、母子の健康状態、栄養状態、生活習慣、社会経済学的因子が、母乳の組成や乳幼児の成長と発達に及ぼす影響に関する有益な知見を生み出すことが可能になると考えます。
* 前向きコホート研究:疫学研究(観察研究)の手法の一つで、ある集団を調査開始時から一定期間追跡調査し、その観察期間中の生活習慣や研究対象とする疾病の発生等との関連性を調べる研究です。
【関連リリース】
・ 日本人の母乳中ビタミンD濃度の年代による変化を調査
(2019年10月15日:https://www.beanstalksnow.co.jp/news/5631/)
・ 第3回全国母乳調査 「オステオポンチン」の乳児栄養における役割について
(2019年6月24日:https://www.beanstalksnow.co.jp/news/5500/)
・ 第3回全国母乳調査 現代日本人母乳の主要栄養素濃度と母親の摂取栄養素量について
(2019年6月17日:https://www.beanstalksnow.co.jp/news/5497/)
・ 第3回全国母乳調査 機能性成分PQQの測定方法を開発
(2019年3月27日:https://www.beanstalksnow.co.jp/news/5353/)
・ 免疫に働きかける「母乳中オステオポンチン」国際共同研究で濃度変化解明
(2018年5月21日:https://www.beanstalksnow.co.jp/news/4888/)
・ 最近の日本人の母乳中ビタミンD濃度について調査
(2017年5月23日:https://www.beanstalksnow.co.jp/news/4429/)
・ 全国規模の母乳調査開始
(2015年7月24日:https://www.beanstalksnow.co.jp/news/873/)
【雪印ビーンスターク 全国母乳調査につきまして】
母親の生活習慣と母乳成分が乳児に与える影響を調査するため、本研究を実施しております。
① 目 的:母乳成分とともに母子の背景情報を収集し、その相互関係を把握する
② 対 象:母乳哺育している母親1,210 名
③ 方 法:母親から母乳の提供を受けるとともに、母親の食事や生活習慣、および乳児の発育や疾病状況のアンケートを実施
④ 実施期間:2014年~2024年(追跡調査を行うため長期実施となります)
※第1回(1960年実施)と第2回(1989年実施)の母乳調査につきましては、当社ホームページをご覧ください。https://www.beanstalksnow.co.jp/labo/milk/
【企業情報】
雪印メグミルクグループ 雪印ビーンスターク株式会社 (Bean Stalk Snow Co.,Ltd.)
設 立 :2002年8月7日
代表者 :代表取締役社長 稲葉 聡
URL :https://www.beanstalksnow.co.jp
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