中村キース・ヘリング美術館 プライド月間にあわせた5つの取り組みを実施
ニューヨークを拠点に活躍したアーティスト、キース・ヘリング(1958-1990)を紹介する世界唯一の美術館である中村キース・ヘリング美術館(山梨県・小淵沢)は、世界中でLGBTQ+の権利を啓発するための活動・イベントが行われる6月の「プライド月間(Pride Month)」に合わせて、LGBTQ+コミュニティへの理解と連帯を深めることを目的とした5つの取り組みを実施いたします。
1. 新収蔵ポスター特別展示
2. クィアイベント「fancyHIM」への協力
3. マリオット・インターナショナルでのLGBTQ+研修実施
4. レインボーデザインのオリジナルグッズの発売
5. 「山梨レインボープライド」への協賛
アートを通じて社会課題に向き合い、自由と平等を訴え続けたキース・ヘリングの精神を受け継ぐ当館は、今年も多様性と包摂性を推進する活動を展開します。
今後も誰もが尊重される社会の実現に向けて、アートの力で多様な価値観の共存を支援してまいります。

1.新収蔵ポスター特別展示
館内にて、今年キース・ヘリング財団(ニューヨーク)より寄贈を受けたポスター《シカゴ・ヴォーガーズ・ボールのためのポスター》を、6月末まで特別展示しています。
力強いポージングを見せる人物が印象的な本作は、ヴォーギングと呼ばれるダンスカルチャーを象徴しています。「ボール」とは、舞踏室(Ballroom)から派生した語であり、1970年代以降のニューヨークにおいては、LGBTQ+コミュニティが築いたファッションとダンスによる自己表現の場としての意味をもちます。
ヘリングはこのポスターを通じて、エイズ危機下で社会的に困難な状況にあったLGBTQ+や黒人、ラティーノの人々への連帯と祝福を力強く表現しました。

2.クィアイベント「fancyHIM」への協力

東京で開催されるクィアイベント「fancyHIM」は、多様なジェンダーやセクシュアリティを持つ人々が自由に自己表現し、交流する場です。
今年は、プライド月間に合わせ、2025年6月7日(土)に、渋谷 S NIGHT CLUBに“MY REVOLUTION”をテーマとしたスペシャルパーティが開催されました。当館ディレクターのHiraku(ヒラク)は、同イベント内で開催された「ミス・グランド・ジャパン」ファイナリスト12名 によるリップシンク・バトルのMCを務めました。
当館は、キース・ヘリングの「すべての人に開かれたアート」という理念を胸に、fancyHIMと協力し、この文化的交差点であるイベントを通じて、多様性の重要性を幅広い層へ発信。自己表現の支援とコミュニティへの理解促進に努めています。
3.マリオット・インターナショナルでのLGBTQ+研修実施
世界各地で多様性と包括性の実現に取り組むホテルグループ「マリオット・インターナショナル」において、W大阪(大阪府)をはじめとする施設の社内研修として、当館ディレクターのHirakuがLGBTQ+に関する研修プログラムを実施しました。
同社の研修に講師として登壇するのは本年で2度目となり、キース・ヘリングの遺志を受け継ぐ当館の活動を手がかりに、人権教育と多様性への理解を促進するセッションを実施しました。

4.レインボーデザインのオリジナルグッズを発売

プライド月間に合わせ、レインボーカラーを基調とした当館オリジナルのタオル2種類・Tシャツ2種類を新たに制作しました。日常使いしやすいデザインとカラーにこだわり、誰もが自然に手に取れる仕上がりとなっています。
当館ミュージアムショップのオンラインストアでは、プライド月間のための特設ページを開設。毎日の暮らしに自分らしさを添えるアイテムを取り揃えています。
▶︎特設ページ
5.「山梨レインボープライド」への協賛
当館の所在する山梨県で初開催となった「山梨レインボープライド」(2025年5月25日開催)に賛同し、地域における多様性の尊重と理解の輪を広げる取り組みに協賛しました。地域社会の中でも、アートと対話を通じてLGBTQ+への理解が深まるよう、今後も継続的に連携してまいります。
▶︎山梨レインボープライドウェブサイト

近年の当館のLGBTQ+促進の取り組み例
・2024年2月24日 2024年2月19日 Beyond magazine
「DE&I の“E (Equity)”と“I (Inclusion)”に自分軸を。」
https://beyond-frontend-git-main-connect-beyond.vercel.app/posts/838
・2024年2月14日「いつも見かけるトイレのマークに違和感を感じる?感じない?」
3名のゲストを招いたオンライン座談会開催
https://www.nakamura-haring.com/blog/8863/
・2023年5月17日 キース・ヘリング:NYダウンタウン・ルネサンス展関連イベント
プライド月間企画「中村キース・ヘリング美術館 クィア・フィルム上映会」開催
https://www.nakamura-haring.com/blog/6417/
・2022年5月22日【W大阪】「中村キース・へリング美術館」デコレーションルームが初登場!
プライド月間(Pride Month)に合わせて開催。へリングのアートをイメージしたオリジナルカクテルも。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001025.000011305.html
中村キース・ヘリング美術館について

2007年4月、当館はニューヨークを拠点に活躍したアーティスト、キース・ヘリングを紹介する世界で唯一の美術館として、八ヶ岳の麓に位臨する小淵沢に開館しました。コレクターであり館長を務める中村和男によって蒐集されたおよそ300点の作品のほか、記録写真や映像、生前に制作されたグッズなど700点以上の資料を収蔵。国際的建築家である北川原温により設計された建築は、傾斜した地形に沿って「闇から希望へ」というテーマのもとにキース・ヘリングの作品を体感できる場であり、毎年異なるテーマによるコレクション展や現代を代表するアーティストを迎えての企画展などを開催し国内外から多くの来館者を迎えています。
さらに、当館はコレクションを公開する場としてだけではなく、アートを通して社会に問題提起を行い続けたアーティスト、キース・ヘリングの作品と遺志を引き継いだ活動を行うことを目標に、国際児童絵画コンクールの開催やHIV/エイズや感染症、SDGsやLGBTQ+に関すること、戦争と平和や環境問題についての啓発活動を展示やイベント、YouTubeやインスタグラムを活用したweb上での発信などさまざまな形で行い続けています。
公式サイト:https://www.nakamura-haring.com
Instagram:https://www.instagram.com/nakamurakeithharingcollection
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