セルラーIoTモジュールのグローバル出荷量、2020年第1四半期に前期比28%の減少に。
Quectelは世界で28%のシェアを獲得し、20年Q1セルラーIoTモジュール市場で首位に。QualcommはセルラーIoTモジュールチップセット市場で1/3を獲得し、チップセットの首位となった。
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、COVID-19流行の影響で、セルラーIoTモジュールのグローバル出荷量は、2020年第1四半期に前年同期比で4%、前期比で28%の減少となったという調査結果を含むGlobal Cellular IoT Module and Chipset Trackerによる最新調査を発表致しました。
しかし、省電力広域ネットワーク(LPWA)を採用したIoTモジュールの出荷はこの四半期に51%増加し、自動車や移動体全般のアプリの落ち込みを補いました。価格低下、低電力消費、広くなったカバーエリアが、LPWAモジュールが他のセルラー技術に比べて人気が高い理由として挙げられています。
カウンターポイント社リサーチアソシエイトのSoumen Mandal氏は以下のように述べています。
「販売網が広がったこと、市場投入が迅速になったこと、IoTアプリケーションへの素晴らしい対応力、積極的なプロモーションを幅広い商品ラインナップに対して実施したこと、加えて、MC、M、BCシリーズが好調なことから、QuectelはセルラーIoTモジュールのグローバル市場で首位を維持した。しかし、MeigのSLM152、HuaweiのME909、SIMComのSIM868は、いずれも好調でQuectelのライバルとなっている。加えて、コストパフォーマンスの良さから、Fibocom、MobileTek、Lierda、Neowayなど他の中国メーカーもセルラーIoTモジュールのグローバル市場でシェアを伸ばしている。グローバルベンダーであるGemalto、Sierra、Telit、u-bloxも、北米、欧州や他の先進国市場で強く、Sunsea IoTとQuectelに次いでランキングを維持している。」
図1: セルラーIoTモジュールグローバル市場 メーカー別出荷シェア 2020年第1四半期
同社リサーチアソシエイトのAnish Khajuria氏は以下のように述べています。
「IoTモジュールの平均価格は2020年第1四半期に前年同期比で12%低下した。低価格なLPWAモジュール、例えば、NB-IoT、LTE-MあるいはLTE Cat-1への需要が高まり、IoTモジュールの平均売価(ASP)が下がった。IoTモジュールの出荷額ベースでみると、Quectel、Sierra Wireless、Gemalto、Telit、Fibocomがトップ5社である。しかし、ロングテールながら活動地域を絞ったメーカー、例えばCheerzing、Cavli Wireless、AM Telecom、Kyocera、Yugeの引き合いも強い。」
また、同社シニアアナリストのAman Madhok氏は、「産業向け自動車や企業向け自動車が、セルラーIoTモジュールの主要アプリケーションである。自動車におけるコネクテッドと自動運転の流れによって、今後数年で4Gや5Gモジュールの需要も高まるだろう。」と述べています。
同氏はさらに、「Industry 4.0時代のスマート製造やスマート産業のアプリケーションにおいても、省エネルギー、製造プロセスの効率化、設備をクラウドで繋ぐことによる最適化といった目的を達成するために、セルラーIoTモジュールの需要はさらに高まる。」と続けています。
同社リサーチ担当VPのNeil Shah氏は以下のようにコメントしています。
「QualcommはIoTセルラーモジュール用のチップセットでトップシェアである。チップセットが多様であり、サプライチェーンが安定しており、しかも革新的で価格競争力もあるため、QualcommとセルラーIoTモジュールの主要メーカーとの協業が続いている。事業の集中と選択の結果、Intelがセルラーモデム事業から撤退したことと、NB-IoT、LTE-M、LTE Cat-1技術が中国、米国、欧州などの主要市場で大きく伸びたこととが相まって、他のチップセットメーカーにも成長の機会が訪れている。MediaTek、UNISOC、Hisilicon、Sony (Altair Semi) や、新規参入したASRやNordic Semiが世界でのシェアを伸ばそうとしている。」
図2: セルラーIoTモジュールのグローバル市場 チップセットベンダー別出荷シェア 2020年第1四半期
今後の動向について、同社リサーチアソシエイトのFahad Siddiqui氏は以下のように述べています。
「今後の数年間も、中国企業がセルラーIoTモジュールのグローバル市場を席捲するだろう。北米と西ヨーロッパが彼らにとって重要な新市場となる。今後世界中で5G網が展開されると、5G対応のモジュールの需要も増していく。コネクテッドカー、FWA(Fixed Wireless Access)向けの加入者の敷地内設備(CPE: Customer Premises Equipment)やルーター、産業用ロボット、監視カメラが5G IoTモジュールのキーとなるアプリケーションとなるだろう。まずは北米、中国、韓国、台湾、日本、英国で需要が高まりそうである。」
「Global Cellular IoT Module and Chipset Tracker 2018 Q1 - 2020 Q1」レポートは、カウンターポイント社の IoT (Internet of Things)サービスに含まれているものです。購読者の皆様は下記リンク先よりダウンロードすることができます。
https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/iot/2006
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
カウンターポイント社リサーチアソシエイトのSoumen Mandal氏は以下のように述べています。
「販売網が広がったこと、市場投入が迅速になったこと、IoTアプリケーションへの素晴らしい対応力、積極的なプロモーションを幅広い商品ラインナップに対して実施したこと、加えて、MC、M、BCシリーズが好調なことから、QuectelはセルラーIoTモジュールのグローバル市場で首位を維持した。しかし、MeigのSLM152、HuaweiのME909、SIMComのSIM868は、いずれも好調でQuectelのライバルとなっている。加えて、コストパフォーマンスの良さから、Fibocom、MobileTek、Lierda、Neowayなど他の中国メーカーもセルラーIoTモジュールのグローバル市場でシェアを伸ばしている。グローバルベンダーであるGemalto、Sierra、Telit、u-bloxも、北米、欧州や他の先進国市場で強く、Sunsea IoTとQuectelに次いでランキングを維持している。」
図1: セルラーIoTモジュールグローバル市場 メーカー別出荷シェア 2020年第1四半期
同社リサーチアソシエイトのAnish Khajuria氏は以下のように述べています。
「IoTモジュールの平均価格は2020年第1四半期に前年同期比で12%低下した。低価格なLPWAモジュール、例えば、NB-IoT、LTE-MあるいはLTE Cat-1への需要が高まり、IoTモジュールの平均売価(ASP)が下がった。IoTモジュールの出荷額ベースでみると、Quectel、Sierra Wireless、Gemalto、Telit、Fibocomがトップ5社である。しかし、ロングテールながら活動地域を絞ったメーカー、例えばCheerzing、Cavli Wireless、AM Telecom、Kyocera、Yugeの引き合いも強い。」
また、同社シニアアナリストのAman Madhok氏は、「産業向け自動車や企業向け自動車が、セルラーIoTモジュールの主要アプリケーションである。自動車におけるコネクテッドと自動運転の流れによって、今後数年で4Gや5Gモジュールの需要も高まるだろう。」と述べています。
同氏はさらに、「Industry 4.0時代のスマート製造やスマート産業のアプリケーションにおいても、省エネルギー、製造プロセスの効率化、設備をクラウドで繋ぐことによる最適化といった目的を達成するために、セルラーIoTモジュールの需要はさらに高まる。」と続けています。
同社リサーチ担当VPのNeil Shah氏は以下のようにコメントしています。
「QualcommはIoTセルラーモジュール用のチップセットでトップシェアである。チップセットが多様であり、サプライチェーンが安定しており、しかも革新的で価格競争力もあるため、QualcommとセルラーIoTモジュールの主要メーカーとの協業が続いている。事業の集中と選択の結果、Intelがセルラーモデム事業から撤退したことと、NB-IoT、LTE-M、LTE Cat-1技術が中国、米国、欧州などの主要市場で大きく伸びたこととが相まって、他のチップセットメーカーにも成長の機会が訪れている。MediaTek、UNISOC、Hisilicon、Sony (Altair Semi) や、新規参入したASRやNordic Semiが世界でのシェアを伸ばそうとしている。」
図2: セルラーIoTモジュールのグローバル市場 チップセットベンダー別出荷シェア 2020年第1四半期
今後の動向について、同社リサーチアソシエイトのFahad Siddiqui氏は以下のように述べています。
「今後の数年間も、中国企業がセルラーIoTモジュールのグローバル市場を席捲するだろう。北米と西ヨーロッパが彼らにとって重要な新市場となる。今後世界中で5G網が展開されると、5G対応のモジュールの需要も増していく。コネクテッドカー、FWA(Fixed Wireless Access)向けの加入者の敷地内設備(CPE: Customer Premises Equipment)やルーター、産業用ロボット、監視カメラが5G IoTモジュールのキーとなるアプリケーションとなるだろう。まずは北米、中国、韓国、台湾、日本、英国で需要が高まりそうである。」
「Global Cellular IoT Module and Chipset Tracker 2018 Q1 - 2020 Q1」レポートは、カウンターポイント社の IoT (Internet of Things)サービスに含まれているものです。購読者の皆様は下記リンク先よりダウンロードすることができます。
https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/iot/2006
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公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
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