家飲み習慣“週4日以上”は60代以上が39.8%、20代は7.4%と大きな差!4月の値上げ前に過半数が買い溜めを検討も、3割が今後も価格を気にせず購入
株式会社mitoriz(本社:東京都港区、代表取締役社長:木名瀬博)は、消費者購買行動データサービス「Point of Buy®(以下、POB)」の会員3,010人に「酒類の値上げに関する調査」を実施しました。
大手ビール会社のビールを含む800以上の酒類商品が2025年4月に値上げを迎える中、消費者の値上げ認知度や自宅での飲酒頻度、酒類の選び方、さらに値上げ前後の対応予定などを調査しました。
《調査サマリー》
・2025年4月の酒類の値上げを知っている人は54.4%、値上げ慣れで関心が薄れている可能性も
・自宅での飲酒頻度は「毎日飲む」人が20.7%いる一方で、28.7%は自宅で飲酒しない
・自宅で飲む酒、20~30代は「チューハイ・サワー」に対し、40代以上は「ビール」が主流
・飲む酒の選び方は、若年層は気分や価格を重視する傾向が強く、年代が上がるほど決まった銘柄を愛飲
・値上げ前に買い溜めするは57.9%、値上げ後も値段を気にせず購入を続けるは約28.4%
・SNSキャンペーンへの関心&参加経験ありは60.4%、値上げを機に今後の参加を検討する人は17.0%
2025年4月の酒類の値上げの認知率は54.4%、値上げへの慣れで関心低下の可能性も

「2025年4月の酒類値上げを知っているか」を調査した結果、「知っている」が54.4%、「知らない」が45.6%となり、認知度はわずかに「知っている」側が上回るものの、大きな差は見られません。年代別でも、多少のばらつきはあるものの顕著な違いはなさそうです。値上げに関する情報が広く浸透している一方で、価格変動に慣れたことで関心が薄れている層が存在する可能性も考えられます(図表1)。
自宅での飲酒は「毎日」が20.7%いる一方で、28.7%は自宅で飲まない

「自宅で飲酒する頻度」について調査した結果、「毎日飲む(20.7%)」と「週に4~5日飲む(9.1%)」を合わせて29.8%と、約3割の人は週4日以上、自宅で飲酒する習慣があることがわかりました。一方で「自宅では飲まない(外食のみ)」の6.6%と「酒をまったく飲まない」の22.1%を合わせると、自宅で飲酒しない人は28.7%となり、約3割は自宅での飲酒習慣がないことがわかりました。
年代別でみると、年齢が上がるほど飲酒頻度は高い傾向があり、60代以上では「毎日飲む」割合が27.8%と最も高くなっています。反対に、20代では「酒をまったく飲まない」が36.8%や「自宅では飲まない(外食のみ)」が16.2%と、若年層ほど自宅で飲酒をする習慣がないことが確認されました(図表2)。
自宅で飲む酒の定番は、20~30代は「チューハイ・サワー」で、40代以上は「ビール」が主流

自宅で飲酒をする2,147人を対象に「自宅で飲む酒の種類」について調査した結果、最も多く選ばれたのは「ビール(72.0%)」で、次いで「チューハイ・サワー(57.1%)」「発泡酒(33.7%)」「新ジャンル(第3のビール)(30.8%)」が続いており、自宅で飲まれている酒はビール系の割合が高いことが分かります。
年代別でみると、40代以上ではビールが最も飲まれているのに対し、20代と30代では「チューハイ・サワー」が最も多く選ばれています。特に20代ではその割合が81.3%と高く、他の年代と比べても際立っています。また「日本酒」や「焼酎」は年齢が上がるほど飲まれる傾向があり、どちらも60代以上で最も多く選ばれました。一方で、20代・30代では他年代と比較して「カクテル」や「果実酒」が多く選ばれており、若年層は甘口で飲みやすい酒を好んでいることがわかります(図表3)。
自宅で飲む酒のチョイス、若年層は気分や価格を重視、年代が上がるほど決まった銘柄を愛飲

自宅で飲酒をする2,147人を対象に「自宅で飲む酒の選び方」について調査しました。最も多かったのは「特にこだわりはなく、気分や価格で選ぶ(26.0%)」でした。次いで「いつも同じ銘柄を選ぶ(23.8%)」「基本的には同じ銘柄だが、気分やシーンによって変える(22.9%)」「いくつかの銘柄をローテーションして飲む(22.6%)」と続きましたが、ほぼ同程度の割合となっており、全体ではあまり差が出ない結果となりました。ただし「新商品や期間限定の商品を試すことが多い」と答えた人は4.1%と、積極的に新しい商品にトライする人は少数派といえそうです。
年代別でみると、20代は「特にこだわりはなく、気分や価格で選ぶ(37.5%)」が最も多く、30代も含めて、若年層はその時の気分や価格重視の傾向が強いことがわかります。一方で、60代以上では「いつも決まった銘柄を選ぶ(27.5%)」が全ての年代で最も高く、年代が上がるほど決まった銘柄を愛飲している傾向がみられます(図表4)。
値上げ前に買い溜めするつもりは約6割、値上げ後も値段を気にせず購入するつもりは約3割

自宅で飲酒をする2,147人を対象に「値上げ前後の行動」について調査した結果、値上げ前に買い溜めをする人の割合は合わせて57.9%となりました。内訳をみると比率が高い方から「少しだけ買い溜める(26.2%)」「ある程度買い溜める(24.6%)」「できるだけ多く買い溜める(7.1%)」となっており、大量の買い溜めを考えている人は多くないことがわかります。
値上げ後の行動については「割引セールや安い店舗・購入タイミングを狙う(41.1%)」が最も多いものの「値段を気にせず、これまで通り購入する(28.4%)」が続いており、値上げ後も購入スタイルを変えない層が約3割存在しています。また「購入頻度を減らす(8.8%)」「飲む量を減らす(5.7%)」といった、値上げを機に消費量を見直す層は多くはないようです(図表5)。
SNSキャンペーンへの関心&参加経験ありは約6割、値上げを機に今後は参加を検討したいが2割弱

自宅で飲酒をする2,147人を対象にSNSやアプリのキャンペーン(1本無料プレゼントなど)への関心を調査しました。その結果「関心があり、良く参加している(27.0%)」と「関心があり、たまに参加している(33.4%)」を合わせ60.4%となりました。また17.0%が「関心はなかったが、値上げ後は参加を検討したい」と回答しています。
年代別に「良く参加している」と「たまに参加している」の合計を比較すると、30代~50代は60%を超える一方で、20代は50.0%、60代以上は53.9%とやや低めでした。20代は酒への関心の低さ、60代以上はデジタルキャンペーンへの馴染みの薄さが影響している可能性が考えられそうです(図表6)。
【アンケート調査概要】
調査期間:2025年3月14日~3月16日
調査対象:mitorizの消費者購買行動レポートデータサービス「Point of Buy®」の登録会員(POB会員)
20歳以上のPOB会員(平均年齢50.8歳)
調査方法:インターネットによる自社調査(有効回答数:3,010件)
消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」
国内最大級の消費者購買DBを活用し、メーカーや小売りなどのマーケティングを支援するサービスです。レシートに記載された購買情報を活用しているため、POSやID-POSデータで開示されていない小売りチェーンのデータや、個のユーザー(シングルソース)に紐づいた、業態を横断した購買行動や併売商品など断続的な購買行動を把握できます。
Point of BuyⓇ:https://www.mitoriz.co.jp/lp/pob/
サービスページ:https://www.mitoriz.co.jp/business/service/digitalmarketing-multi-idpos/
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会社名:株式会社mitoriz
本社所在地 :東京都港区赤坂3-5-2 サンヨー赤坂ビル5階
設 立 :2004 年 7 月 / 資本金 :1億円
代表取締役社長 :木名瀬 博
HP :https://www.mitoriz.co.jp/
全国の主婦を中心とした60万人を超える登録スタッフネットワーク(アンケート会員含む)を活用し、北海道から沖縄まで全国のドラッグストアやスーパー、コンビニ、専門店など227,537店舗以上をカバーし、営業支援(ラウンダー)や市場調査(ミステリーショッパー、店頭調査など)を実施しています。
キャスト・データ・ネットワークを活⽤して、新たなつながりを創出し、⼈やモノの潜在価値を顕在化させ、社会に新たな価値を提供し、ビジネスを通じて社会課題を解決していきます。
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