「GXの産業界への影響と対応」研究プロジェクトにレポートを掲載
カーボンクレジットが産業界へ与える影響 ~シリーズ②「岐路に立つカーボンクレジット市場 :日本企業が知るべき今後の見通し
東京海上ディーアール株式会社は、2024年10月から調査研究プロジェクト「GXの産業界への影響と対応」を実施しています。このたび研究成果として、「カーボンクレジットが産業界へ与える影響 ~シリーズ②「岐路に立つカーボンクレジット市場 :日本企業が知るべき今後の見通し」」を発行いたしました。詳細は本プロジェクトの概要ページをご覧ください。
レポート概要
本研究会では、国内のカーボンクレジット市場の動向や産業界に与える影響について多角的・俯瞰的に考察すべく、シリーズ第1回では排出量取引をはじめとするサステナブルファイナンスの推進に尽力されてきた吉高まりさん(一般社団法人バーチュデザイン代表理事)にGX-ETS本格稼働に向けたポイント等についてインタビューを行いその内容をレポートにまとめました。
2050年のカーボンニュートラル達成という国家目標が掲げられる中、日本では来年度からのGX-ETS(日本版の排出量取引制度)の本格稼働を目前に控え、カーボンクレジットへの関心が高まっています。しかし、その根幹となるカーボンクレジット供給は、大きな需給ギャップと品質問題を抱えているという課題もあります。
そこでシリーズ第2回となる本稿では、最新の市場データと有識者へのインタビューに基づき、カーボンクレジット市場の全体像とその見通し、および企業がカーボンクレジットを活用する際の留意点を示します。
「GXの産業界への影響と対応」研究プロジェクト概要
GX(Green Transformation)とは、化石燃料をできるだけ使わず、クリーンなエネルギーを活用していくための変革やその実現に向けた活動のことを指します。
現在の産業・社会構造は化石燃料の使用を前提に最適化されたものです。従って、GXは、単なるエネルギー政策の転換にとどまらず、社会の様々な分野に変化をもたらし産業界にも大きな影響を及ぼします。
本プロジェクトは、そのようなGXの与える影響をエネルギー、産業・競争、金融・資本市場、貿易・通商、技術、等の多様な観点から分析し、産業界に必要な対応を検討します。
研究の成果については当社ホームページにレポートとして発信する他、セミナー等も予定致しております。