ギャルリーためなが京都にて《ロレンツォ・フェルナンデス展》開催のご案内
2022年6月10日(金) −7月18日(月)
このたびギャルリーためなが京都にて6月10日(金)から7月18日(月)まで現代スペインリアリズムを代表するロレンツォ・フェルナンデス展を開催する運びとなりました。
フェルナンデスは1970年スペイン、マドリッドに生まれ、14歳から伝統的なスペインのバロック絵画技法を学んだ後、コンセプチュアル・アート(概念芸術)の第一人者であるペドロ・カルヴァンに師事し、やがて伝統性と現代性を併せ持つ独自の画風を築きあげ、現在ではスペインリアリズムを牽引する存在として世界が注目を集める気鋭の作家です。
写真には焦点を外すアウトフォーカスと呼ばれる技法がありますが、フェルナンデスは、この表現をしばしば作品に応用する一方で、セザンヌやピカソ同様に多肢に亘る角度から画面を構成し、写真とは一線を画した創意あふれるフェルナンデス独自のリアリズムを創り出しています。 モチーフは画家の周りに在る子供の頃の遊び道具やモノクロ写真、そして薔薇のつぼみなど。それぞれが過去と未来を象徴するなど見る者に真意を問いかけます。
フェルナンデスの活躍は目覚ましく、2006年パリでの初個展の開催以降、世界各国のアートフェアに数多く参加するなど、現代のスペインリアリズムを牽引する代表作家として揺るぎない地位を確立しております。
京都では初の個展となる画家フェルナンデスの無垢な心を映し出す透明感あふれる世界を是非この機会にご堪能くださいますようご案内申し上げます。
ギャルリーためなが京都
昨年ギャルリーためなが京都は、パリ店が開廊した50年後の同じ3月23日に新しい扉を開きました。
半世紀に渡りパリから世界に向け近代及び現代の美術を発信してまいりましたが、日本文化を育んだ京都を新たな舞台とし、京都駅からほど近く、近隣には京都国立博物館、三十三間堂がある鴨川ほとりに在る明治の町屋を改装して現代美術の画廊としての挑戦となります。
ギャルリーためながの歴史は1969年銀座に始まります。二年後の1971にはパリの画廊街として名高いマティニヨン大通りに日本人初の画廊を構え、同年大阪にも開廊しました。
以来、西洋絵画の名品をコレクターの皆様にお届けすると同時に、才能ある画家を育成し世に送り出すという理念のもと半世紀を歩んで参りました。創業当時は、フランス政府の厳格な芸術保護政策のもと、作品をフランス国外に持ち出すこと自体困難な時代でした。その状況下、創業者為永清司の1950年代から育んだ交友関係の尽力によりヨーロッパの幾多の名品、とりわけエコール・ド・パリの作品を招来することができました。それら名品の数々は有数の美術館や、個人コレクターの方々に納めてまいりましたが、特筆すべきはコレクターからの寄贈により国立西洋美術館の壁を多くの作品が飾っていることです。
一方、フランスの画家アイズピリ、コタボ、ギアマン、ワイズバッシュ、カシニョール等、未だ評価定まらない画家達を、日本はもとより本国フランスにも紹介してまいりました。今日彼らが現代具象絵画の代表作家として確固たる地位を築いていることは、私どもの誇りとするところです。その活動がフランス政府に評価され、1984年に爲永清司は、芸術文化勲章(L’Ordre des Arts et des Lettres) を授与されました。近年では世界各地に視野を広げ、国籍を問わず新鋭作家の紹介に注力し、世界に向けた現代絵画の発信地としての役割も担っております。
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