Sapeet、2025年から始まる“バブル世代大量退職”に、ベテランの技能継承断絶を防ぐ「暗黙知ナレッジベース化AIソリューション」の提供を開始
~ 競争力を左右するベテランの暗黙知を特定・抽出、誰もが活用可能にするExpert AIエージェントを構築~
株式会社Sapeet(本社:東京都港区、代表取締役社長:築山 英治)は、2025年よりバブル世代の定年による大量退職が本格化する中、ベテラン世代の貴重な技能消失に備え、競合優位性の核となるベテラン社員の知見や技術を次世代へ継承するための「暗黙知ナレッジベース化AIソリューション」の提供を開始いたします。
企業の競合優位性を高め、持続的成長を支えるAIソリューションの提供を通じて、日本企業の競争力強化に貢献してまいります。
背景
本格化するベテラン世代の定年による大量退職を背景に、ベテラン社員の長年の経験で培われた勘所や職人的なノウハウといった無形資産は、依然として「暗黙知」のまま失われつつあります。
こうした背景を受け、ベテラン知見継承の手段として生成AI活用に踏み出し、属人化脱却・競争力強化を目指す企業も増えているものの、ナレッジベースの品質を十分に確保できず、現場での実用化が進まないという悩みの声が多く寄せられています。
そこでSapeetは、企業の競争優位性の源泉となるベテラン社員の暗黙知を特定・抽出し、高品質なナレッジベースへと変換する独自のAIソリューションを開発しました。さらに企業の持続的な競争力の維持・強化を実現するため、単なるナレッジベース化にとどまらず、生成AIを活用して業務への定着までトータルでサポートします。
暗黙知ナレッジベース化AIソリューションについて

暗黙知ナレッジベース化AIソリューションは、複数のAIエージェントを組み合わせることにより以下の3ステップを循環的に実行することで、使うほどにナレッジが蓄積・進化し続ける仕組みを構築するソリューションです。
① 事業成果に直結する暗黙知の特定
事業成長に必要となる業務・成果指標から逆算し、組織の競争優位性の確立に不可欠な暗黙知を特定します。
② AIを活用した暗黙知のナレッジベース化
ベテラン社員の経験や勘、成功パターンなどの暗黙知を、AIエージェントによるヒアリングやデータ解析など、最適な手段で特定・抽出。さらに抽出した暗黙知を、ナレッジ整備AIエージェントが整理・分類することで、誰でも活用できる高品質なナレッジベースを構築します。
③ AIを活用した現場定着支援と、使い続けるほどナレッジがアップデートされる仕組みの構築
構築したナレッジベースを既存の業務フローやシステムに組込み、日常業務にてAIと人間が再現性のある形で活用できる環境として展開します。定着度をモニタリングし、改善サイクルを回すことで現場への定着を促進します。また、業務で生まれる新たな知見やノウハウは自動的に蓄積・更新されるため、組織の知的資産を継続的に進化させることができます。
暗黙知ナレッジベース化AIソリューションの強み:経営視点と現場視点、両軸で企業の持続的な成長を支援
暗黙知ナレッジベース化AIソリューションの導入によるメリットとして、経営視点では属人化リスクの解消、業務品質の底上げ、育成コストの削減を通して競争優位性の維持・強化の実現につながる点があげられます。
また、現場視点でも、ベテラン知見を蓄積したAIがいつでもサポートしてくれるため、スキルアップやスムーズな業務遂行の助けになります。
暗黙知のナレッジベース化を支えるExpert AIエージェント例
1. ヒアリングAIエージェント

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AIとの対話による暗黙知の可視化
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定型文に頼らず、会話形式で核となるナレッジを掴むヒアリング手法を採用。ベテラン社員への構造化ヒアリングを通じて、本人も自覚していない暗黙知を引き出します。
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高精度なナレッジを抽出する独自フレームワーク
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判断基準や経験則、感覚的知識など暗黙知のタイプに応じた質問で、思考プロセスを段階的に可視化。回答者に依存せず、組織で活用できる高品質なナレッジを引き出します。
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心理的安全性を確保した対話環境
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批判的ではない質問スタイルと「正解」を求めない姿勢を重視したヒアリングで、個人が持つ経験や直感を安心して共有できる対話環境を構築します。
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2. ナレッジ整備AIエージェント

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ナレッジの自動構造化と横断管理
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抽出したナレッジに、業務プロセス・問題タイプ・必要スキルといったタグを自動で付与。バラバラだった情報の関連性を可視化することで、組織全体のナレッジを横断的に検索・活用できるよう整理。
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セキュリティに配慮した情報構成
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個人情報や機密情報を自動でマスキングし、重要な文脈やニュアンスはそのままに、AIが安全に扱える情報へと再構成。高いセキュリティが求められる現場でも、情報漏洩のリスクを抑えながら、安心して生成AIを活用できます。
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業務ゴールから逆算したナレッジ設計
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「成約率を上げたい」「提案資料を早く作りたい」といった、具体的な業務のゴールから逆算してナレッジを設計。AIが扱いやすいように最適化されたナレッジは、目的に応じて構造化されるため、必要な情報を素早く、高い精度で抽出・再利用できるようになります。
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今後の展望
Sapeetは、各業界・業務固有の暗黙知の抽出・活用を推進するためのExpert AIエージェントの連携・開発を強化するとともに、ナレッジ領域に留まらず様々な業界・業務における課題解決に特化したAIエージェント群のラインナップを拡充していきます。
これにより、現場から経営層まで、すべてのステークホルダーが企業の独自資産を活用し、持続的な成長を実現できるよう支援していきます。
株式会社Sapeetについて
Sapeetは、AIで企業独自のベテラン知見を解析し、競争優位性につながるコア業務の価値を増幅・拡張するExpert AI事業を運営する東京大学発ベンチャーです。AIコミュニケーション分析・AI身体分析技術を使いやすいシステムとして提供し、企業のAI×人間協業体制構築を支援します。
会社名:株式会社Sapeet
所在地:東京都港区芝五丁目13番18号 いちご三田ビル8階
代表者:代表取締役社長 築山 英治
上場市場:東京証券取引所 グロース(証券コード:269A)
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