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Counterpoint Technology Market Research Limited
会社概要

一般世帯向け固定無線アクセス(FWA)の契約者数、2030年に世界で5億世帯を超える見通しに。

2030年には、5G FWAがFWA全体のほぼ9割となり、契約者数では欧州がトップになる見通し。

Counterpoint Technology Market Research Limited

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、固定無線アクセス(FWA)が5Gネットワーク用の新規格5G New Radio(NR)の代表的ユースケースとして急浮上し、従来の有線による家庭への高速インターネット接続の代替手段として勢いを増しているという調査結果を含むEmerging Technology Opportunities (ETO) Practiceによる最新調査を発表致しました。
一般世帯のブロードバンド接続におけるFWA (4G+5G)の契約数は、現在わずか4%のシェアですが、2030年までに全体のほぼ1/3、世帯数で5億を超えると私たちは予測しています。

グローバル市場でみると、固定のブロードバンドアクセスがある世帯は半分に満たないため、その需要は高まってきていると言えます。カウンターポイント社の調査によると、2019年末には全世界の45.1%の世帯が専用のブロードバンドアクセスを保有していましたが、ここから中国と米国を除くと、ブロードバンドの普及率は28%へと低下し、成長の余地が大きいことが分かります。

最近のトレンドについて、カウンターポイント社シニアアナリストのTina Lu氏は以下の通りコメントしています。
「ブロードバンド接続の需要は、いわゆる「次の10億人(Next Billion)」から来ている。まだ高速インターネットで繋がっていない次の10億人は、先進国と新興国両方の人口の多い地域に存在している。最近のCOVID-19によって、スマートフォンより高速で安定なインターネットのニーズはさらに高まっている。それに加えて、既存のブロードバンドユーザーにも、ダウンロードやアップロードがもっと安定な高速ネットワークへアップグレードするニーズがある。こうした人々にとって、光ファイバーなどの有線ブロードバンド接続を用意することは敷居が高い。そのため、FWAが使える地域が広がれば、コミュニケーション・サービス・プロバイダー(CSP)は、世界中で、5G NRの周波数帯域と技術とを活用して、現地ニーズに合ったサービスを提供できるようになる。」

一般世帯向け5G FWA契約者 地域別

出典: Counterpoint Research Broadband Subscribers Tracker by Technology and Regions 2020年7月

Lu氏はさらに以下の通り述べています。
「世界の一般世帯向け5G FWAは2025年には5,000万世帯を超え、2030年には4.5億を超えるだろう。2020年現在、北米とアジアが5G FWAの契約者数でリードしており、全体の75%超を占めている。都市部へのミリ波帯サービスの提供と、郊外や遠隔地でのCBRS(Citizens Broadband Radio Service: すでに割り当て済みの周波数帯を一般向けブロードバンド接続サービスで共用する技術)が、米国でのFWAの成長をドライブしている。しかし、2030年には欧州が最大の5G FWA接続数を抱えるようになる。膨大な数のDSL(ADSL等のアナログ線を利用したデジタル通信)接続のアップグレード需要があるからである。」

5G FWAを提供中あるいはトライアル中のCSP企業が世界で数社あり、Verizonのサービス提供開始を受け、その数社が向こう12か月から15か月後の提供開始を目指したトライアルを開始し、より高速できめ細かなサービスエリアの提供を行おうとしています。米国と欧州、特に米国、ドイツ、英国、イタリア、フランス、スイスではFWAの提供開始が活発に進められています。また、南アフリカ、トルコ、カナダでも動きが出てきており、アジア太平洋地域では、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、スリランカ、タイでFWAのサービスが始まっています。

しかし、5G FWAを展開する上でCSPが考慮すべき重要事項がいくつかあるとカウンターポイント社コンサルティングディレクターのShiv Putcha氏は下記の通りコメントしています。
「利用できる周波数帯が新たに出てきたことが、FWAが勢いを得た大きな要因である。ちなみに、欧州・中東・アジアではほとんどのFWAは6GHz以下の周波数帯を使用する一方で、米国ではミリ波帯(30~300GHz)の中域を使用する。CSPはこうした新たにライセンスを受けた周波数帯を活用して、有線ブロードバンドを置き換えるサービスを効率よく提供できる。従来モバイル用途で事業をしていたCSPにとっては、新しい顧客セグメント(固定接続)にサービスを提供する機会となっており、特に、遥かに高速かつ大容量であるミリ波は新セグメント開拓の大きな武器になる。また、FWAの提供範囲が広がるにつれ、CSPはこれまで有線と無線の二本立てで整備してきたブロードバンドネットワークを一本化することができる。その状況を認識した上で、CSPはビジネスケースが成立させるために事業の焦点を絞り、採用すべきビジネスモデルを特定しなくてはならない。そして、戦略を策定後、今度はCPE(顧客構内機器)の全体をカバーできるよう、注意深くネットワークの規模を考えなくてはならない。」

世界中でモバイルがLTEに切り替わったことで、FWAが成功するための絶好の下地が作られ、また、この切り替えは5G導入シナリオの先行事例ともなりました。しかし、特に実装面で課題もあるため、この先の十年の5Gが広がる中で、ネットワーク展開計画を立案する際に解決していく必要があります。

5G FWAネットワークの最大性能について、カウンターポイント社アソシエイトリサーチディレクターのGareth Owen氏は以下の通り述べています。
「周波数の高いミリ波帯域をふんだんに使い、ビームフォーミング技術や低遅延を活用することで、5G FWAは4G FWAより遥かに高性能を出すことができる。また、サービスレベルの保証が可能となるため、FWAは光ファイバーを用いた有線ブロードバンドに匹敵する存在になるだろう。」

まずはNSAモード(Non Stand Alone: 4Gのインフラを流用しつつ5Gを提供する方法)でアップグレードし、数年後にSAモード(Stand Alone: ネットワークの制御方式も含め、すべてを5Gの技術に基づく方式)へと切り替えるといった、CSPがネットワークアーキテクチャの観点から構築した新しい機能群により、FWAは5G初期のユースケースとして十分に確立されました。カウンターポイント社は、一般世帯だけの推計で、2030年までにFWAの契約者数が約5億世帯になると予測しています。CSPにとって、一般世帯以外のセグメントによる潜在的な需要も極めて大きいものとなることでしょう。


FWAに関する動向や導入、事業機会、エコシステム、今後の見通し等に関する詳細調査資料は下記リンク先よりお申込みください。
https://www.counterpointresearch.com/report-global-household-fwa-subs-cross-half-billion-2030/

【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/

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URL
https://www.counterpointresearch.com/
業種
情報通信
本社所在地
20F Central Tower, 28 Queen’s Road Central, Hong Kong
電話番号
-
代表者名
Kyungsoo Kang
上場
未上場
資本金
550万円
設立
2012年05月
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