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台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
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台日文学交流フォーラム:この時代に「小説を書く」ということ 蔡素芬氏×角田光代氏ライブトーク

台北駐日経済文化代表処台湾文化センター

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターは誠品生活日本橋との共催で8月20日夜、女性の視点で社会を観察する台湾の作家・蔡素芬(サイ・ソフン)氏と日本の直木賞作家・角田光代氏が、「この時代に『小説を書く』ということ」をテーマに誠品生活日本橋の会場とつないでオンライン対談した。二人の5年ぶりの対談が実現し、日本の読者らの注目を集めた。
 

作家の角田光代氏(左)と王淑芳・台湾文化センター長(右)作家の角田光代氏(左)と王淑芳・台湾文化センター長(右)


 角田光代氏は吉本ばなな氏、江國香織氏と並ぶ現代の日本文学界における三大女性作家として知られ、蔡素芬氏とは2016年の台北文学フェスティバルでは「日常生活と小説の創作:台日女性作家の対話」と題して対談したことがある。それから5年間を経て、蔡氏は今年1月に5年ぶりの新作「藍屋子」(藍い家)を刊行。角田氏は5年かけて翻訳した現代語訳版「源氏物語」を昨年刊行し、二人はこの5年間でそれぞれ新しい作品を完成させた。

誠品生活日本橋会場から蔡素芬氏(スクリーン右)とオンライン対話誠品生活日本橋会場から蔡素芬氏(スクリーン右)とオンライン対話


 今回の対談では、二人の最新作品の創作過程と今後の作品の方向性や、日本の読者と直接会うことができないコロナ禍の時代の下、小説を書くことへの影響についてそれぞれ語った。また、二人は、台日の結婚と創作活動、性別とマイノリティー、旅行と小説創作などについての想いを語った。

 角田光代氏は、「歴史を書くときは、事件後の時間と距離が重要であり、コロナ禍のいま、どのように小説を書くべきか模索している。旅行は自身の創作の原動力となってきたが、いま旅ができない状況の下、代わりに本を読むしかない」と述べた。

 蔡素芬氏は、「世界はつながっているので、どこにでもウイルスが侵入することは避けられないが、創作者としてもコロナウイルスの影響を感じるようになり、小説の表現にも少しずつ表れてきている。コロナ禍において、台湾のある作家は隔離生活を書き、またある作家はリモート生活の日常を書いている。隔離された環境の下で、互いの気持ちは逆に打ち解け合った」と述べた。

 角田氏は、2019年に「源氏物語」現代語訳を完成させた後、自分へのごほうびで台北へ旅行し、そのとき東山彰良氏が推薦するレストランに行ったというエピソードを紹介し、「新型コロナ収束後にまた台湾を訪れたい」と述べると、蔡氏は、「台湾に来たら必ず声をかけてください。会ってゆっくりお話しましょう」と応えた。

誠品生活日本橋の「時空の旅人―台湾の歴史をさがしに」コーナー誠品生活日本橋の「時空の旅人―台湾の歴史をさがしに」コーナー


 台湾文化センターでは、昨年より誠品生活日本橋と「指標作家中文書コーナー」を設け、各シーズンに一人、台湾の話題の代表的作家を推薦しており、日本の読者から好評を博している。また、紀伊国屋新宿高島屋店でも台湾書籍コーナーが初設置され、数千冊の台湾で出版された各種書籍を輸入販売し、日本で台湾文学書籍ブームを起こすことに成功した。台湾文化センターでは、今年はさらに台湾の歴史、妖怪文化、飲食文学の3つのテーマを特集し、各シーズンに1回ずつ、講座やブックフェアを通して日本の読者と直接対話することにより、日本における台湾文学の認知度を深めていく。

 今年1回目となるイベントは、「時空の旅人―台湾の歴史をさがしに」をテーマとし、《藍屋子》(藍い家)、《大港的女兒》(大港の娘)、《島嶼浮世繪》(島嶼の浮世絵)など蔡素芬氏による初の歴史小説やノンフィクション作家の華語作品を展示しており、好調な売れ行きとなっている。

 台湾文化センターでは引き続き日本で台湾出版関連シリーズのイベントを開催し、台湾文学作品の日本語訳版を日本に紹介し、出版社、書店などと販路を構築し、日本の読者市場を深めていくことにより、より多くの良質な台湾書籍が日本で翻訳出版されるよう促進していく。

蔡素芬氏(撮影:張嘉輝)蔡素芬氏(撮影:張嘉輝)

 

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URL
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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル2階
電話番号
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代表者名
王淑芳
上場
未上場
資本金
-
設立
-
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